Q&A

髪の噂話-髪を元気にしたい!牡蠣を食べると髪にいいって聞いたけど本当?

A.さまざまな研究、調査報告をふまえると、牡蠣が髪にいいという噂は本当のようです。牡蠣には髪の生育に必要な成分がたくさん含まれています。
「髪にいい」といわれる食品は多いです。おそらくもっとも有名なのはワカメでしょう。
「ワカメを食べれば髪の毛が増える」「ワカメを食べれば髪が黒くなる」。
このような言い習わしが今なお日本全国に知れ渡っているから不思議なものです。
髪ではありませんが、「牛乳を飲めば背が伸びる」という言い習わしが全国に知れ渡るまでにも同じような理屈と背景があったのだと想像します。
たしかにワカメなどの海藻類にはミネラルなどの栄養素が含まれています。
ミネラルは髪の成長を促すために必要な栄養素です。だから根拠としては何も間違ってはいません。
同じように、牛乳に含まれるカルシウムも骨の成長を促するために必要な栄養素です。
こちらも根拠としては正しいです。
つまり根拠があって噂が広まっていったわけで、必ずしも火のないところに煙が立ったわけではないようです。
とはいえ髪、あるいは骨の成長にとって「一番」効果のある食品・飲料品がそれぞれワカメであり牛乳であるのかと問われたら、疑問が残ります。 そこまでの科学的な根拠はないからです。
それなのに何世代も前から言い習わしとして根強く存在しているということは、何か別の理由や意図があったと考えるのが自然です。
今回は深入りしませんが、そこにはまず政治的な意図も少なからずあったはずで、マスメディアが情報の信憑性や拡散をバックアップしたと考えられます。
たとえば牛乳は、戦前までの日本人にとってそこまで馴染みのある飲料品ではありませんでした。
ところが敗戦を機に、アメリカの進駐軍によって推奨された「脱脂粉乳」が当時食糧難の日本で徐々に浸透していきました。
そこからスタートし、のちにテレビコマーシャルなどで「牛乳を飲めば背が伸びる」、「牛乳を飲めば健康になる」というような印象が人々のあいだで共通の認識となっていったのだと考えます。
他方、政治やマスメディアの思惑とはまったく関係ないところで、「髪といえばワカメ」、「骨といえば牛乳」というイメージが強化されたのではないかと考えています。
みなさんは呆気にとられるかもしれませんが、ただの「見た目」という主観の連なりが、結果としてワカメや牛乳への信奉を後押ししているように感じるのです。
どういうことかというと、ワカメってまず黒いですよね。
そして海の中そのままの見た目にしろ、乾燥ワカメにしろ、うねっていたり縮れていたりしてどこか髪の毛を彷彿とさせる見た目をしています。
このような些末と思えるただの「見た目」の印象が、人々の印象を強化するうえで案外重要なのではないかと思うのです。
もっといえば乾燥ワカメの特徴である「(水で)もどせば何倍にも増える」という事実が、「ワカメ=髪の毛」「ワカメ=増える」から形を変えて、「ワカメを食べれば髪の毛が増える」という印象として残ったのではないでしょうか。
似たような経緯で、牛乳の「白さ」という見た目こそ、「私たちの白い骨に吸収されて、背が伸びる」という短絡的な印象を強化しているように思うのです。

牡蠣の髪への貢献度は?

さて、前置きが長くなりましたが、私たちにとって髪の噂話に踊らされることがいいこととは到底思えません。
もっと科学的な根拠をもとに、「髪にいい」とされる食品を着実に摂取したほうがいいでしょう。
そこでいよいよ牡蠣の出番です。
牡蠣がすごいのは、ずばり「亜鉛」と「アミノ酸」を豊富に含んでいる稀有な食品だからです。
まず亜鉛は、髪の毛の成長を促進するために欠かせないミネラルです。
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質が主成分でできているわけですが、亜鉛にはタンパク質の代謝をサポートする働きがあります。
牡蠣はほかの食品とくらべて、その亜鉛を豊富に含んでいる食品なのです。
次にアミノ酸。
先に書いた「ケラチン」というタンパク質は、元をたどればアミノ酸で構成されています。
では牡蠣にはどれほどのアミノ酸が含まれているのかというと、全部で18種類ものアミノ酸が含まれているといわれています。これだけ多くのアミノ酸を含んだ食品は稀有です。
さらにそのうち8種類ある「必須アミノ酸」は、食品を通してのみ摂取することができるアミノ酸のため、牡蠣のような食品は人体にとって、髪の毛にとって実にありがたい食品なのです。
科学的な根拠から鑑みれば、ワカメより牡蠣のほうが髪にいいといってもいいでしょう。
コロナ禍による不安が落ち着いたら、牡蠣で有名な広島にでも旅行して、おいしい牡蠣をたらふく食べてみてはいかがでしょうか。牡蠣の旅です。
旅で日頃の疲れやストレスも吹っ飛ぶでしょうから、心身の健康にも髪の毛にもなおさら効能があるかもしれませんよ。