髪が細い原因は?髪を太くする要因と対処法【まとめ】

〈 約 14分9秒 で読めます 〉

「今までの髪と比べて毛が細くなった気がする」「薄毛の前兆かも…」と気になったことはありませんか?
髪が細くなるのにはいくつかの要因があります。 早期発見によりセルフケアで対処できることも。
この記事では髪が細くなる原因とセルフでできる対処法について解説します。

髪の毛が細くなる原因

髪の毛が細くなる原因はひとつではありません。 要因となるものには加齢、ストレス、食事、ヘアダメージ、ホルモンバランスの変化などが考えられます。
基本的には加齢によって毛髪の成長サイクルが変化し、毛が細くなる傾向は正常な加齢現象のひとつです。 しかし、加齢の要素以上にストレスや栄養不足が髪の健康に影響をおよぼした場合、年齢に見合わないような細毛の原因となることもあります。
また、さまざまな要因が複合的に作用し、髪の毛が細くなることがあります。 髪の毛が細くなると考えられる原因について解説します。

加齢

加齢によって毛母細胞の機能が低下し、毛周期が変化します。 毛周期の変化により、成長期の短縮や休止期の延長が生じ、髪が細くなります。
また、加齢によって血行が悪化し、髪の栄養供給が減少することも細毛の要因のひとつです。

ストレス

ストレスは、毛包の血行を悪化させ、髪の成長を妨げる要因のひとつです。 さらに、ストレスはホルモンバランスの乱れにもつながり、一過性の脱毛や髪の成長が遅くなる症状が引き起こされることもあります。

食事

栄養不足や偏った食生活は、健康な髪の成長に必要な栄養素の不足を招きます。 特にタンパク質、ビタミン、ミネラルの不足は髪の健康に大きな影響を与え、髪が細くなる原因につながります。

ヘアダメージ

頻繁で過度なヘアスタイリング、ブリーチやパーマなどによる化学物質の使用によりヘアダメージが蓄積すると、髪のタンパク質や水分の喪失を引き起こします。 これにより、髪の弾力性やボリュームが低下し、細毛や切れ毛につながります。

ホルモンバランス

ホルモンバランスの乱れは、AGA(男性型脱毛症)や女性の脱毛症などさまざまな脱毛症の原因となります。 特に男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換される過程で、毛母細胞に対する影響があり髪の健やかな成長を阻害します。
結果として、髪の細毛化や脱毛を引き起こすことが知られています。

どのくらいが細いの?髪が細い人の特徴

髪が細くなっているかどうかは個人の髪質によって異なりますが、次のような指標があります。
一般的に、 成人男性の平均的な髪の太さは約0.08mmとされています。 しかし、個人差があり、約0.05mmの細い髪から約0.15mmの太い髪まであるようです。
髪の太さ、ボリューム感は見た目印象に影響を与えることもあります。 日本人の平均的な髪の太さは約0.05mm〜0.15mm。
日常生活の中で比較するものはなかなかありませんが、日本人のまつ毛の太さは約0.1㎜程度と言われています。 まつ毛と比較してみるのもひとつの参考になるでしょう。
もともと髪が細くねこっ毛の人を含めて、髪が細い人にはいくつか特徴があります。 髪が細い人に見られる特徴は次のとおりです。
●ボリューム:ボリューム感がでにくい
●頭頂部:分け目のボリューム感が不足し頭頂部がフラットに見えることがある
●ヘアスタイリング:静電気などが起こりやすくまとまりにくいことがある
●ヘアダメージ:キューティクルが薄い傾向でダメージを受けやすい。特に外部からのダメージに敏感で切れ毛や枝毛が起こりやすい
生来の細毛ではなく、最近になってこのような症状が出てきたら要注意!髪の毛が細くなり始めてる前兆かもしれません。

髪を太くするにはコルテックスを育てることが重要

髪を太くするには、コルテックス(髪の中心部分)を育てることが重要です。
コルテックスは髪の太さや強度を決定する重要な部分であり、髪の毛のおよそ90%程度を構成します。 健康なコルテックスを持つことで髪はより太く、丈夫になります。
コルテックスを健康にするために意識しておきたいことを解説します。
①適切な栄養摂取
タンパク質やビタミン、ミネラルを含むバランスの取れた食事を摂ることで、髪の成長に必要な栄養素を体内に補給します。 髪の成長に必要な栄養素が充足していると、丈夫でハリやツヤ感を感じられる髪の毛が育ちやすくなります。
②適切なヘアケア
過度な洗浄や熱によるダメージを避け、優しいシャンプーとコンディショナーを使い、ヘアスタイリングの際には熱から髪を保護することも重要です。
髪の外側を守っているキューティクルは熱ダメージや水分に弱く、ダメージを負いやすいです。 コルテックス内にある水分や栄養が流出し、ヘアダメージが蓄積すると髪が細くなったりうねりが生じたりします。
定期的なトリートメントやヘアマスクを使用して、髪に潤いと栄養を与え、コルテックスの健康維持を促し、キューティクルのダメージ回復をサポートするケアをすることも意識しましょう。
②ストレス管理
ストレスの蓄積は髪の健康に悪影響を与えることがあります。 リラックスやリフレッシュするための方法を見つけ、ストレスと上手に付き合うことも重要です。
ストレスはさまざまな健康被害の要因とされていますが、髪の健やかな生育にも影響を及ぼします。
完全にストレスフリーとまではいかない現代社会ですが、溜まりきらないうちにストレス解消する意識を持ちましょう。

髪を太くするために意識したい対処法と毎日のヘアケア

髪が細いと感じたら早めに対処することが重要です。 毎日のヘアケアはもちろんですが、生活習慣を意識して髪の健康につながる日常生活を送ることも重要でしょう。
小さなことの積み重ねですが、髪は毎日伸び続けるので、コツコツとした対処法が実を結ぶことにつながります。

食事で対策を

タンパク質やビタミンが豊富な食事を心がけましょう。 特にビオチンや亜鉛など、髪の健康に関わる栄養素を摂取することを意識しましょう。
亜鉛やビオチンは意識しないとなかなか取りにくい栄養素でもあります。
また油っこい食事や炭水化物ばかりの食事は、髪への栄養が不足するだけではなく頭皮環境も悪化させます。 髪が細くなってしまう要因にもなりえるのでバランスの良い食事を意識したいところです。

運動習慣

頭髪は体の中でも一番末端にある部分なので、意識的に運動習慣を取り入れることで必要な栄養素や酸素の運搬のサポートにつながる血流の促進の一助になります。 また血流が促されると頭髪部分に残されている老廃物の運搬も促進されるので、健やかな髪の成長にとって有害となる物質も排泄しやすくなるでしょう。

意識しておきたいヘアケア

髪の細さが気になってきたら、意識的に髪に良いヘアケアを取り入れていきたいものです。
①シャンプーの選択
洗浄成分が強すぎない、髪や頭皮にとってやさしいシャンプーを選びましょう。 洗浄力が強すぎる製品は髪を乾燥させ、細く見せる原因になります。
市販されているシャンプーの洗浄成分は主に3種類。
表示成分としては
●ココイル〇〇
●ラウロイル〇〇
と表示されています。
シャンプーの裏表示を参照して、これらの成分を主成分として配合されているシャンプーを選ぶと良いでしょう。
②栄養豊富なトリートメントの使用
定期的にトリートメントを使用して、髪に潤いと栄養を与えましょう。 特にダメージが気になる部分に重点的なケアを行います。
トリートメントは主に髪の内部に対するヘアケアをします。
リンスやコンディショナーは髪の外側であるキューティクルにアプローチする構成をしているので、併用する場合はトリートメントを使用してから最後にリンスやコンディショナーで仕上げてトリートメントで補った栄養素の流出を防ぐようにしましょう。
③適切なブラッシング
柔らかめで肌あたりの優しいブラシを使用し、髪を傷つけないように注意してブラッシングを行います。 髪を優しく整えることで、静電気や絡まりの予防につなげ、髪の断裂や裂けによる細さを防ぎます。
最近ではドラッグストアなどでも髪に負担を与えにくいパドルブラシなどが売られています。 毎日のブラッシング習慣の際に、負担にならないアイテムを賢く取り入れましょう。
④熱から保護する
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱を使うヘアスタイリングの際には、熱から髪を保護するための製品を使用しましょう。 また、使用の際はできるだけ低温設定を選択します。
キューティクルは熱ダメージに弱いので、ヒートプロテクトが重要です。 キューティクルがダメージを受けると剥がれやすくなり、コルテックス内にある髪の成分が壊れやすくなります。

髪が太くなるまでの間!見た目をカバーする方法は?

髪の細さが気になり、いろいろな対処法を取り入れてもすぐに髪が太くボリューミーになるわけではありません。 髪が太くなるまでの間、見た目をカバーする方法を上手に活用してヘアケア期間も心地よく過ごし、ストレスを蓄積しないことも重要です。
髪が太くなるまでの間に見た目印象をカバーする方法について紹介します。

カットによるヘアスタイルでカバー

女性は髪を太く見せるために、アレンジのしやすいレイヤーカットなどを取り入れたヘアスタイルがおすすめ。 セルフでのスタイリングでも髪にボリュームを与えやすく、細さを目立たなくします。
男性もヘアカットでボリュームを出しやすいスタイルを選んでみましょう。 サイドを短くしてトップを長めに残す「ボリュームヘア」スタイルだと、対比感で頭髪全体にボリューミーな印象を与えます。

ヘアスタイリング剤の使用

ワックスやジェルなどのスタイリング剤を使って、髪に立体感やボリュームを与えるヘアセットを活用しましょう。 特に、エアリー感を与えてボリュームを出すタイプのスタイリング剤を選ぶと効果的です。

ボリュームアップ製品の活用

ボリュームアップのシャンプーやコンディショナーなどを使用して、髪の毛全体のハリ感が出るボリューム感の出しやすい製品を活用しましょう。 特に髪の根元を立ち上げるための製品を選ぶと効果的です。
反対に、髪の重みにつながるシャンプーなどは髪のへたりにつながり、トップのボリューム感がなくなってしまうので注意しましょう。

かつらやエクステ

一時的な解決策として、かつらやエクステの活用も有効。一気に見た目印象が変化するのも魅力的です。 管理やヘアケアをしながら活用することで、見た目印象の寂しさが和らぐので人によってはストレスの軽減につながります。
自然な仕上がりを求める場合は、専門の美容師に相談して適切な製品を選びましょう。

ヘアタトゥーの利用

頭皮の地肌部分が透けて見える場合、ヘアタトゥーを利用して地肌を隠すことも有効です。 専門家による施術で自然な仕上がりを期待できます。
髪が太くなるまでの間、細さをカバーする方法を紹介しました。 いくつか組み合わせて対策を取り入れることで、上手にヘアケア期間を乗り越えるサポートにもなるでしょう。

まとめ

髪が細い原因は複数ありますが、加齢、ストレス、栄養不足、ヘアダメージ、ホルモンバランスの変化などが主な要因と考えられます。
髪を太くするためには、コルテックスの健康維持を意識しましょう。 髪の細さが気になった場合の対処法として、適切な栄養摂取やヘアケア、ストレス管理などはセルフでできる対処法です。
髪が太くなるまでの間に見た目をカバーする方法も取り入れながらストレスが少なくなるような工夫もするとなおよしですね。
髪が細くなる原因や対処法を理解し、適切なケアを行うことで、健やかな髪を維持することができます。 日常生活で意識することが重要であり、継続的なヘアケアが髪の健康につながります。
また、セルフケアを継続しても症状の改善が見られない場合には、専門科への相談を検討することも重要です。 早めの対策で早期改善も期待できます。
できることから始めて、無理のない範囲で続けることを意識しましょう。