【監修あり】髪がベタベタな理由は?油っぽいギトギト髪の原因と解決法

〈 約 10分51秒 で読めます 〉

湿度が上がってくると余計に感じるあのイヤな髪のベタつき、外と室内の寒暖差があると汗もかきやすくギトギトになってしまいますよね。
せっかく頑張ってキレイにセットしたのに、いつの間にかベタついてボリュームもなくなり、油っぽくて不清潔に見えて恥ずかしいなど悩みがつきません。 どうにかして1日中サラサラで清潔な状態をキープしたいところ。
そこで今回は髪のベタつきの原因から対策方法までしっかりと解説いたします。

髪の毛がベタベタになる原因は?

毎日髪の毛をしっかりと洗っているのに、なぜ髪の毛はベタベタになってしまうのでしょうか?
それにはいくつかの原因があります。

皮脂分泌量

ベタつきの主な原因は過剰な皮脂の分泌にあります。頭皮は皮脂腺がとくに多い部分。 自分の出す油分によって膜をはり、乾燥や外部の刺激などから髪の毛や頭皮を守る役割があります。
油分全てが悪なのではなく、必要以上に分泌されてしまうことが問題なのです。
年齢や体質により個人差の大きいところではありますが、年齢と共に皮脂の分泌は通常少なくなっていきます。 しかし皮脂分泌量も遺伝により通常よりも多くなってしまう場合があります。

ストレス

毎日受けるストレスも、皮脂過剰分泌の原因です。 うまくストレスを解消できずにストレスを抱え込んでいると、自律神経が乱れホルモンバランスも崩れます。その影響で頭皮環境が悪化してしまい、皮脂が過剰に分泌してしまうこともあるのです。
忙しい毎日の中でストレスフリーとまではいきませんが、日頃から自分がストレス発散できる方法を把握し、上手に付き合うことが、髪の毛ベタベタな状態を少しでも回避することにもつながります。

食生活

3食の栄養バランスが偏らないように、バランスよく食べて揚げ物やスイーツやインスタントの食事など油や脂質の多いものは控えめにしましょう。 脂質が増えると皮脂分泌量が増加してしまい、ベタつきにつながってしまいます。
とくに発酵食品、アルカリ性食品、抗酸化食品(納豆、ヨーグルト、ワカメ、モズク、かぼちゃ、小松菜)などを積極的に摂取することで皮脂の過剰分泌をおさえ、頭皮環境を健やかに導いてくれます。

睡眠

睡眠不足が続くと自律神経の働きが乱れやすくなり、睡眠中に分泌されている成長ホルモンが少なくなってしまいます。 結果として、ターンオーバーなどが乱れ頭皮環境のバランスが乱れがちに。
睡眠不足はストレスにも直結してしまうので7〜8時間を目安に夜の10〜2時の間に就寝できるよう意識したいですね。

シャンプーの選び方

髪の毛がベタベタになるのが気になるときに意識したいのはシャンプーの選び方。
普段どのような基準でシャンプーを選んでいますか?
「香りがいい」
「スッキリする」
「泡立ちがいい」
などさまざまな理由があるでしょう。
市販のドラッグストアで売られているシャンプーのほとんどが石油系や高級アルコール系。これらは洗浄力もかなり高いものが多いのです。 洗浄力の高いシャンプーを使い続けていると、頭皮にとって必要な皮脂までも取り去ってしまい乾燥につながります。
乾燥するとそれを補わなければと皮脂が過剰に分泌してしまい、ベタつきの元に。 髪の毛のベタベタを防ぐためには、必要な皮脂を残しつつも余分な皮脂と汚れを落としてくれるシャンプーを選ぶことが大切です。
バランスよく優しく洗ってくれる洗浄成分では、アミノ酸系のシャンプーがオススメ。 保湿効果にもすぐれていて頭皮の皮脂のバランスを保ってくれます。
・ラウロイル〜
・ココイル〜
と成分表に記載があれば、それはアミノ酸系シャンプーと判断してよいでしょう。
逆に避けたいのは
・ラウレス〜
・ラウリル〜
などの表記が入っている場合、強力な洗浄成分になるので注意が必要です。
シャンプーで必要なのは「不要な皮脂だけを洗い流す」ことです。 洗髪の際には頭皮や髪の毛に負担の少ないものを選びたいですね。

出先で髪がベタベタ!まずできることは?

外出先でふと鏡を見たら髪がベタベタ!なんてこと、ありますよね。 そんなとき、手持ちでできる対処法をご紹介いたします。

ウエットシートorパウダーシート

髪の毛のベタベタが気になる部分をウエットシートかできればパウダーシートで根元から拭き取るとスッキリとします。 油分も取れるのでベタつきも少し収まります。

フェイスパウダー

ベタベタを拭き取った後、お手持ちのフェイスパウダーを頭皮や根元付近につけて浮かないようになじませます。 パウダーが皮脂を吸着してくれるのでサラサラになり、髪の立ち上がりも復活します。

ドライシャンプー

汗をかくときにカバンに忍ばせたいのが「ドライシャンプー」。
スプレータイプやミストタイプ、パウダータイプとありますが外出時には使い勝手のいいスプレータイプがオススメです。
ベタつきの気になる部分に「シュー」とするだけでサラサラに生き返ります。前髪や分け目などペタッとなりやすい部分にも最適です。
【正しいシャンプーの仕方】
1.濡らす前に頭皮からブラッシングをして汚れを浮かせる。
力が強すぎると頭皮を傷つけてしまうので気持ちのいい位の力加減で全体をとかします。(パドル型のクッションブラシがオススメ)
2.ぬるま湯で地肌から髪の毛まで全体にまんべんなく水分を行き渡らせる。
汚れを流すイメージでしっかり濡らしましょう。
お湯を行き渡らせることで汚れを浮かせ、泡立ちもよくしていくのでとても重要な行程です。
3.シャンプーを適量(500円玉位目安で足りなかったら少しずつ足しながら)泡立てていく。
このときに泡立ちが悪かったり地肌付近の泡が消えてしまうようでしたら、一度流してもう一度シャンプーをしていきます。(油分や汚れが多いと泡立ちにくい)
そのあと軽く全体を洗います。地肌から泡立つように意識して泡立ててみてください。
4.流したらもう一度シャンプーをして今度はしっかりと洗う。
髪を洗うというよりも頭皮を洗うイメージで。爪を立てずに指の腹で優しく洗いましょう。
5.すすぎ残しがないように首の後ろや耳の後ろなど念入りに流す。
シャンプーが残ってしまうと頭皮トラブルにもつながります。首の後ろや耳の後ろは残りやすいので念入りに流していきます。
6.トリートメントを中間〜毛先につける。
頭皮付近にトリートメントをつけてしまうとベタつきの原因に。 ダメージやパサつきの気になる部分を中心に使用するようにしましょう。
7.ぬめりがなくなるまで頭皮にもシャワーヘッドを近づけしっかりと流す。
【頭皮ケアシャンプー】
ベタつきをおさえるためにも、毛穴の汚れは定期的にリセットしましょう。 通常のシャンプーでは除去できない汚れには、炭酸シャンプーなど頭皮用のシャンプーを使って汚れを取り除いてあげてください。
しかし、やりすぎは逆効果。週に2回ほどを目安に使用しましょう。 もっとしっかりとケアしたいときには、美容室でスパなどの施術を受けると血流もよくなり効果的です。

ブローの方法

1.ゴシゴシしない程度に水分をタオルで丁寧にしっかりと拭き取り、アウトバストリートメントを中間〜毛先になじませる。
2.温風の強で根元中心に乾かす。
地肌の乾燥につながるのでドライヤーは20〜30㎝離し、軽くドライヤーをふりながら風をあてるようにしてください。
3.ある程度乾いたら中間、毛先も8〜9割目安に乾かす。
4.ブラシを使ってブローしていき髪の毛の方向を揃える。
トップもボリュームが出るように立ち上げるとベタベタしてもペタッとなりにくいです。
5.仕上げに冷風を全体にあてる
冷風をあてることで形がキープされてキューティクルがしまりツヤが出ます。

アウトバスケア

【スキャルプエッセンス】
お風呂上がりに優しくタオルドライをしたら、地肌にスキャルプエッセンスをまんべんなくなじませましょう。
頭皮の美容液なので頭皮環境を健やかになるように導いてくれます。油分のバランスもとりやすくなり、気になるニオイにもアプローチ。
地肌を軽くマッサージしながらすり込んでいくと、血流もよくなり髪にも栄養が行き届きます。
【ドライシャンプー】
先ほども紹介したドライシャンプーを頭皮にスプレーしフェイスラインなどはパウダーで念入りにおさえておくと、髪の毛がベタベタになるまでかなり時間稼ぎができます。 セットを終えた時点で「髪の毛ベタベタ」対策をしっかりと施しておきましょう。

まとめ

なかなか解決しない「髪の毛ベタベタ」のお悩み。近年ではスキャルプケアもドライシャンプーなどもどんどん新しい商品が開発されているので、活用しない手はありません。
日常のちょっとした対策から、しっかりとしたケアまでたくさんの対処方法があります。自分でできることから試してみてください。 スッキリとサラサラな頭皮で快適に日々を過ごせるようにしたいですね!


監修者:繁和泉
看護師、予防医学士として17年。その中で毛髪再生外来の診療に携わる。薄毛にともなう患者さんのお悩みに寄り添いながら、医学的なアプローチも含め「長い目で見た」毛髪のための日常生活やケアについての指導を個別性に合わせて提供。 同時に、情報化社会の中でWEBコンテンツで「正しい情報をわかりやすく」発信することに精を出す。