サルフェートフリーシャンプーとは?

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最近話題の“サルフェートフリーシャンプー”。
なんとなく髪に良いのかな?とは思いつつ、実際にどういうものかわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、サルフェートの基礎知識からサルフェートフリーシャンプーを選ぶときの注意点までまとめて解説します。 市販のサルフェートフリーシャンプーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

サルフェートって何?

そもそもサルフェートとは、日本語で硫酸塩のことを指す言葉。シャンプーにおいては硫酸系界面活性剤を指します。
硫酸系界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸ナトリウム・ココ硫酸ナトリウム・ラウリル硫酸アンモニウム・ラウレス硫酸アンモニウムなどを含み、洗浄力を高めるために利用されます。
界面活性剤については記事の後半で詳しく解説します。

サルフェートフリーだと髪にどう良いの?

サルフェートを含まないシャンプーは、サルフェート入りシャンプーと比べて洗浄力が抑えられています。 髪や頭皮へのダメージが少ないため、敏感肌や髪が傷んでいる人はサルフェートフリーシャンプーがおすすめです。

サルフェートフリーシャンプー向けの人

サルフェートフリーシャンプーは、細い髪やカーリーな髪に合うシャンプー。またダメージを受けた髪にもぴったりです。 刺激の少ないサルフェートフリーシャンプーは、頭皮が弱くトラブルが起きやすい人や小さなお子様も安心して使えます。

カラーを長持ちさせるならサルフェートフリーを

サルフェートは強い洗浄力を持つため、ヘアカラーやケラチン・トリートメントなども汚れと一緒に落としてしまいます。 ヘアカラーやトリートメントを長持ちさせたい場合、洗浄力を抑えたサルフェートフリーシャンプーを選ぶかシャンプーの量を減らして洗うようにしましょう。

サルフェートフリーだから良いとは限らない!

サルフェートフリーと大々的に書かれている商品を見ると「なんか良さそう」と思って買いそうになってしまいますし、サルフェートフリーのことを知ったうえで買いたいと思う人もいると思います。
しかし、サルフェートフリーだからといって全ての商品が髪や頭皮に良いとは限りません。
サルフェートフリーであっても、シャンプーに“スルホン酸”が含まれていることがあります。スルホン酸は強い洗浄力の持ち主。 サルフェート入りのシャンプーと同等の洗浄力で、頭皮や髪への刺激も強いのです。サルフェートフリーという売り文句だけでなく、きちんと商品の成分表記をチェックしましょう。

シャンプーに使われる界面活性剤

ここからはシャンプーに使われる界面活性剤について解説します。
界面活性剤には水に馴染みやすい部分と油に馴染みやすい部分があるので、本来混じり合わないものを混ぜる際に役立ちます。 シャンプーや洗剤などに使われるのはこういった理由からです。
シャンプーに界面活性剤が使われるのも、汚れ・垢・スタイリング剤などを落とすため。界面活性剤には種類があるので、自分の髪質に適したものを選ぶようにしましょう。
シャンプーに使われる界面活性剤は主に下記の4種です。

高級アルコール系・硫酸系・石油系合成

ラウレス硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸トリエタノールアミンナトリウム・ラウレス2硫酸アンモニウムなどを含みます。
洗浄力が高く、泡立ちも良い界面活性剤ですが肌への刺激が強いのが特徴です。 脱脂力が高く、人によっては刺激を感じる場合も。
オイリー肌で、洗い上がりがすっきり・さっぱりしたい人に適しています。

石鹼系

石鹸用素地・純石鹸・脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムなど、アルカリ性の洗浄力が特徴です。
洗い上がりの髪にごわつきや軋みを感じる場合が多く、ヘアカラーやパーマの薬剤を落としてしまう強い洗浄力を持ちます。 生分解性に優れ水質汚濁に影響しない特徴を持つため、環境への優しさを重視する人におすすめ。

アミノ酸系

グリシン・メチルアラニン・グルタミン酸・メチルタウリン・サルコシンなど、低刺激洗剤として最近注目を集めている界面活性剤です。
洗浄力は低いものの身体との親和性が高く低刺激なため、頭皮トラブルや髪へのダメージが気になる人に人気です。

ベタイン系

コカミドプロピルベタインやアルチルジメチルアミノ酢酸ベタインなど、低刺激で安全性が高い界面活性剤。泡立ちや洗浄力は低いですが、頭皮や髪が弱い人のほか赤ちゃんや子どもにも安心して使えます。

まとめ

サルフェートフリーシャンプーは硫酸系界面活性剤を使っていないシャンプーを指します。 強すぎる洗浄力を持つサルフェートを使わないことで、髪や頭皮に過度な刺激を与えません。
ただし、サルフェートフリーシャンプーの中でもサルフェートの代わりに同等の洗浄力を持つ別の界面活性剤を用いていることも。 成分表記をきちんと確認しましょう。
また成分表記だけでなく、自分の髪の状態に合ったシャンプーかを考えることも重要です。 一般的に良いとされていても、自分に合わなければ良いとは言えません。
お悩みやご自身の髪の状態に合ったものを選んでくださいね。