頭が痒いと思ったら…。薄毛・抜け毛やAGAとフケ・痒みとの関係は?

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頭が痒くてフケがよく出る、抜け毛が増えた気がする、という方は薄毛や抜け毛といったAGAのサインが表れているのかもしれません。

頭の痒みの原因は頭皮状態の乱れです。そして、頭皮が不健康な状態ということは、必然的に薄毛や抜け毛にもつながります。

ここでは痒み・フケとAGAとの関係性、薄毛や抜け毛を防ぐための対策などについてご紹介します。

なぜフケや痒みが起こるのか

そもそもなぜフケや痒みが起きるのでしょうか。大きな原因として以下の3つが考えられます。

頭皮の乾燥

フケや痒みが起こる原因として、まず頭皮の乾燥が挙げられます。冬場は特に乾燥していますし、空気の乾燥だけではなく栄養不足などの理由で頭皮が乾燥してしまうとフケや湿疹が発生するのです。

頭皮の傷

頭皮は非常に薄く、皮膚の中でもデリケートな部分です。少し引っ掻いただけでも傷ができたり、傷が悪化した場合は傷口からカビや菌が発生したりすることもあります。乾燥に加え頭皮に傷があれば、より頭皮の痒みは増します。
痒いと感じたときに力を込めて頭皮をかいてしまうと、傷が広がり悪循環を招くことにもなりかねません。

頭皮の汚れ

そしてもう1つの原因として考えられるものが、頭皮にたまった汚れです。シャンプーや洗髪で汚れをきれいに落とせておらず、ワックスなどの整髪料が頭皮に残っていると毛穴がつまり、痒み・フケを発生させます。

フケ・痒みと薄毛・抜け毛・AGAとの関係

頭皮の痒みやフケの発生と、薄毛や抜け毛、AGAとはどのような関係があるのでしょうか。
いずれも頭皮の不健康状態が原因であることは間違いありませんが、薄毛・抜け毛とAGAには微妙に違いがあります。

薄毛・抜け毛

毛根フケや痒みの原因 フケや痒みの原因として挙げた、頭皮の乾燥や傷、汚れなどは直接的に薄毛・抜け毛の原因になります。頭皮が乾燥すれば当然髪の毛に栄養が届かず、自然と抜け落ちやすくなりますし、雑菌や汚れがたまっていればうまく髪は育ちません。

このような直接的な原因でフケや痒みの症状が見られる場合、頭皮の健康状態が悪化しています。丈夫な髪の土台となる頭皮がよい状態ではありませんので、そのままでは薄毛・抜け毛に繋がる恐れがあります。

AGA

血液検査の血を持つ手袋をした手 薄毛・抜け毛の代表的な症状の1つであるAGAは、男性ホルモンの乱れや遺伝、ストレスなど、身体の内面や精神的なものが大きな原因と考えられているため、フケや痒みがあれば必ずしもAGAだとはいいきれません。

しかし、フケや痒みを放置すれば自然と髪が抜け落ち、ストレスとなりホルモンバランスが乱れてAGAに進行する恐れがあります。

フケや痒みを起こさないための頭皮ケア

頭皮の保湿 痒みやフケを発生させないためには、まず乾燥を防ぐ必要があります。シャンプーで汚れを洗い流した後が、一番頭皮の水分が飛びやすい時間です。頭皮専用の保湿ローションやトニックなどを使って頭皮を保湿する方法がおすすめです。

また、普段使用しているシャンプーやトリートメント(リンス)の刺激が強すぎて、頭皮に炎症を起こしてしまうケースもあります。シャンプーを変えるだけでフケが改善されるケースも珍しくないため、低刺激で無添加のものや、アミノ酸が配合されているシャンプーを使用するのも良いでしょう。

保湿やシャンプーなど外部からのケアの他にも、体内からのケアも同様に大切です。生活習慣を見直しながらバランスの良い食事を心掛け、過剰な喫煙や飲酒が日常化している方は、量を減らすことで薄毛・抜け毛リスクを減らすことができます。

おわりに

一時的な頭皮の痒みは誰にでも経験があることですが、慢性化しフケの量が増えてきている方は注意してください。そのまま痒みやフケが進行すれば、薄毛・抜け毛へとつながり、それがストレスとなってAGAを発症してしまうかもしれません。

最近頭が痒いと感じている方は、頭皮を乾燥から守るため小さな傷をできるだけ付けないように気を配り、シャンプーを入念に行うことで汚れをきれいに落とすなどして頭皮を健康に保ちましょう。