ココナッツオイルは髪に良い?薄毛・抜け毛効果的と言われる理由とは

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料理や美容に関するものでしばしば挙げられるココナッツオイル。さまざまな場面で利用され、私たちの生活の中でもなじみの深いものとなっています。

実はこのココナッツオイル、頭皮環境を整えたり、スタイリング剤などとしても使用されたりすることがあることをご存じでしょうか。

今回は、ココナッツオイルに含まれる成分や効果的な使い方についてご紹介します。

ココナッツとは

ココナッツとココナッツオイル

ココナッツの概要

ココナッツはヤシ科植物の果実で、南国などの熱帯地方に広く分布しています。調理せずにそのままでも食べられますが、ココナッツミルクやナタデココなどの原料として使われる果物です。

主成分

ココナッツは比較的脂質を多く含む果実ですが、飽和脂肪酸の1つであり消化吸収・脂質抑制の働きを助ける中鎖脂肪酸を豊富に含んでいます。その他、食物繊維やカリウム、鉄分なども豊富です。それほど多くはないものの、ビタミンやアミノ酸、ミネラルなども含まれています。

健康や美肌にも良いココナッツ

鉄分を多く含むココナッツは、貧血予防に効果的です。食物繊維は腸の働きを高め、便秘などの予防・症状の改善を助けてくれます。また、果実の内部に含まれているココナッツウォーターはカリウムと電解質を多く含み、デトックスやむくみの解消に役立つため、ダイエット中の栄養補給ドリンクとしても最適でしょう。

ココナッツオイルの頭皮や髪への使い方

櫛で髪をとく短髪の男性

スタイリング剤として

ココナッツオイルには保湿成分も豊富に含まれるため、スタイリング剤やヘアケア剤として使用することができます。髪の毛が乾燥し過ぎると外部からの刺激に弱くなり、ダメージも受けやすくなります。

パサついた髪に、大さじ1、2杯程度のココナッツオイルを髪の乾燥が気になる部分になじませるだけで、ツヤのあるしっとりとした髪に仕上げることができます。

頭皮マッサージをするときに

頭皮の血行を良くする頭皮マッサージは、ココナッツオイルと合わせるとその効果がアップします。スプーン大さじ2杯くらいを手に取り、頭皮になじませたあと、5分ほどマッサージするだけでOKです。

マッサージ後は頭皮にべたつき感が残るため、シャンプーできれいに洗い流すようにしてください。

ヘアパックとして使用

傷んだ髪の毛のケアにおすすめなのが、ココナッツオイルのヘアパックです。ココナッツオイルをスプーン大さじ3~5杯ほど手に取り、髪の毛全体になじませたあと、頭皮マッサージを行います。その後、ラップで頭全体を覆い、その上から蒸しタオルをかけてください。

そのまま30分ほど放置し、いつものシャンプー・トリートメントをするだけです。週に1回程度の頻度で行えば、髪の毛のしっとり感が増すでしょう。

ココナッツオイルに含まれる髪に良いとされる成分

ココナッツオイルが髪の毛や頭皮に良いとされる理由は、ココナッツに含まれる以下の成分に由来します。

オレイン酸

オレイン酸は人間の肌にも含まれる成分で、頭皮との相性が良く、浸透力があります。髪にツヤと潤いを与えてフケ・かゆみを防止し、頭皮を清潔な状態に保ってくれます。

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用が強く、肌の大敵である紫外線から頭皮を守ってくれます。血行促進作用もあり、頭皮や髪の毛への栄養補給にも役立つでしょう。必要なエネルギーが髪の毛に行きわたれば、薄毛・抜け毛予防につながります。

ラウリン酸

ラウリン酸は母乳にも含まれる成分で、免疫力を高め、抗菌・抗炎症作用で細菌や微生物から体の健康を守る作用を持つとされています。ラウリン酸はココナッツミルクやバターにも含まれていますが、自然界の中でも豊富に含んでいるものがココナッツオイルです。ラウリン酸はココナッツオイルで摂取すると効率的でしょう。

おわりに

美容や健康目的に活用されているココナッツオイルは、薄毛や抜け毛に悩む男女にも有効です。トリートメントとして、またはヘアパック剤として、日常的に使ってみてはいかがでしょうか。