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毛・抜け毛研究所

2025.08.25

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こめかみの薄毛が気になる女性必読!原因と対策完全ガイド

なんとなく「こめかみの地肌が透けて見えるようになった…」

そんな小さな違和感に気づいたときにはすでに薄毛のサインが始まっているかもしれません。

こめかみは顔まわりに位置しており、見た目に大きな影響を与えるため、少しの変化でも気になりやすい部位です。

実は、こめかみの薄毛にはさまざまな原因があります。

ホルモンバランスの乱れ、ストレス、栄養不足、そして日々のヘアスタイルによる物理的刺激など、複数の要素が複雑に関与しています。また、男性と女性ではその進行パターンも異なるため、的確な見極めと対処が重要です。

この記事ではこめかみの薄毛に悩むすべての方に向けて、セルフチェック方法から原因別の対策、髪型でのカバー方法、育毛剤やクリニック治療の選び方までをわかりやすく解説します。

気になる薄毛を放置せず、今日からできる対策を一緒に見つけていきましょう。

こめかみの薄毛はなぜ起こる?まずは原因とセルフチェックから

「前髪をセットしていたら、なんとなくこめかみの地肌が目立つような…」

そんな違和感に気づいたとき、すでにこめかみの薄毛は始まっているかもしれません。

こめかみは顔まわりにあるため、見た目への影響が大きく、本人だけでなく周囲も変化に気づきやすい部位です。

とはいえ、前髪で隠れていたり、毎日自分の顔を見ていることで微細な変化をキャッチできずに「気づくのが遅れる」ケースもあります。

しかも、こめかみの薄毛は他の部位と比べて進行が早い傾向も。

「気のせいかな」と放置せず、早めにチェック・対策することがとても大切です。

こめかみの薄毛セルフ診断|鏡・自撮り・抜け毛の量をチェック!


以下の項目に心当たりがある方は、こめかみの薄毛が進行中かもしれません。簡単なセルフチェックをしてみましょう。


【こめかみ薄毛セルフチェックリスト】
・鏡で左右のこめかみを見たとき、片側だけ地肌が透けて見える
・自撮り写真で、顔まわりが「スカスカ」に見える
・おでこの広がりが以前より気になるようになった
・シャンプーやブラッシングで抜け毛が急に増えた
・周りから「前より髪が薄くなった?」と指摘された
・前髪や顔まわりをセットしてもキマらず、ボリュームが出ない


1つでも当てはまる場合は、薄毛のサインかもしれません。

特に「左右差」や「写真での違和感」は、日常的に見落としやすいポイントです。定期的に自分の顔まわりをチェックする習慣をつけておくといいですね。

「こめかみ薄毛」の主な原因一覧

こめかみの薄毛は、加齢だけでなくさまざまな生活習慣や外的要因が関係しています。以下に主な原因を一覧でご紹介します。

■ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモン(エストロゲン)の減少は、髪の成長サイクルを乱す大きな原因。特に更年期前後や産後に多く見られます。

■ストレス

精神的なストレスは自律神経を乱し、血流を悪化させ薄毛や脱毛の要因に。頭皮環境にもダメージを与えます。円形脱毛症の引き金になることも。

■けん引性脱毛症

長期間同じ髪型(ポニーテールや編み込みなど)でこめかみ部分に強い負荷をかけ続けることで毛根が弱ります。女性においてはこめかみの薄毛の要因の一つでもあります。

■栄養不足

鉄分、ビタミン、タンパク質など、髪の成長に欠かせない栄養が不足すると、抜け毛や細毛が進行しやすくなります。

■過度なダイエット

ダイエットによる過度な食事制限は栄養バランスを崩して薄毛や抜け毛の要因になり得ます。

■タバコ・アルコール

喫煙や過度な飲酒は血流を悪化させ、頭皮の新陳代謝を妨げます。こめかみなど末端部分は特に影響を受けやすい傾向にあります。

■遺伝

家族に「生え際が後退している人」がいる場合、こめかみ薄毛も遺伝の可能性があります。AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の初期症状の一つです。

こめかみ薄毛が気になる女性必読!原因と対策

そんな変化に気づいたとき、不安になるのは当然のことです。
こめかみは顔まわりに位置しているため、薄毛が進行すると見た目の印象にも大きく影響します。

とくに女性の場合、ホルモンバランスの変化やライフスタイルの乱れ、過度なダイエットやストレスなど、こめかみの薄毛に影響を与える要因は多岐にわたります。

このセクションでは、こめかみの薄毛が起こりやすい原因のタイプ別解説をはじめ、髪型やヘアアレンジで自然にカバーする方法、美容師との上手な連携法まで、日常でできる対策を詳しくご紹介します。

女性に多い!こめかみが薄くなる3つのパターン

こめかみの薄毛は男性だけの悩みではありません。
特に女性の場合は、以下のようなライフスタイルや体の変化によって、こめかみから薄毛が始まるケースが増えています。

①加齢・FAGA(女性型脱毛症)

年齢とともに女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると髪の成長サイクルが乱れ、特に顔まわりや分け目の毛が細く、抜けやすくなります。FAGAは男性のAGAとは異なり、全体的にボリュームが減るため、こめかみも例外ではありません。

②無理なダイエット・栄養不足

「食べないダイエット」や偏った食事は、真っ先に髪の栄養不足を引き起こします。体の末端にある髪や爪は体の中でも栄養素の運搬が“後回し”になりやすいため、こめかみなどデリケートな部分から変化が出やすいのです。

③強いストレスや生活リズムの乱れ

睡眠不足やストレス過多は、自律神経やホルモンバランスを乱す原因に。毛周期が狂ってしまい、抜け毛や成長不良を引き起こすことがあります。

④牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)

毎日同じ場所で髪を引っ張るポニーテールや、エクステ、分け目の固定なども要注意。髪が引っ張られ続けることで毛根がダメージを受け、徐々に薄毛が進行します。

髪型でカバーするコツ

こめかみの薄毛が気になるけれど、すぐに治療に踏み切るのはちょっと不安…そんなときは「髪型の工夫」で印象を大きく変えることができます。


前髪ありスタイルでフェイスラインをカバー
シースルーバングや流し前髪で、こめかみを自然に隠すスタイルはこめかみの薄毛をカバーしやすいヘアスタイルです。おでこの広がりや地肌の透け感の印象も緩和できます。


分け目をかえてサイドに流すorかきあげスタイル
分け目を気になるこめかみ側と反対側に変えたり、センター分けのワンレンスタイルもこめかみを上手に覆うため、薄毛の印象のカバーに。さらに根元にふんわり感を出すことで視線が集まりにくくなります。


トップに高さを出す
こめかみが薄くなると、全体のボリューム感が失われたように見えやすくなります。頭頂部や後頭部にふくらみを持たせたスタイルが有効です。

こめかみの薄毛が目立ちにくくなるヘアアレンジ・セット術


美容院に行くのが難しい場合や、すぐに対策したい人向けに自宅でできるカバーテクニックをご紹介します。


・ヘアアイロンでふんわり立ち上げる
ストレートアイロンやカーラーで根元を立ち上げることで、地肌の透け感が目立ちにくくなります。特に顔まわりの毛を内巻きにするだけで印象が変わります。


・ヘアファイバーやスプレーで色補正
地肌が透けて見える部分に、同系色のヘアファイバーやスプレーを使うことで、瞬時にカバーも可能です。汗・雨に強いものを選ぶのがポイントです。


・帽子やヘアバンドを活用
テクニック不要で簡単にできる対処法です。外出時にはUVカット帽子やおしゃれなターバンでカバーしつつ、頭皮への紫外線ダメージも防ぎましょう。

美容師に伝えてこめかみカバーのサポートに

美容室で「薄毛が気になって…」と言い出すのは、ちょっと恥ずかしいと感じる方も多いかもしれません。

ですが、遠慮せずに伝えることであなたに合ったこめかみカバー方法やスタイルの提案、ケアなどのアドバイスが受けられるはずです。

ヘアカットのオーダーをする際の伝え方を工夫してみましょう。


【伝え方のコツ】
・「最近、こめかみが気になるのでボリュームが出やすいカットにしてほしい」
・「前髪でこめかみを自然にカバーしたい」
・「抜け毛が増えてきたので、地肌に負担の少ないスタイルにしたい」


「どう見せたいか」や「何を避けたいか」を明確にすると、美容師も的確な提案がしやすくなります。美容師は多くの薄毛の悩みと向き合ってきた“味方”です。恥ずかしがらずに相談してみましょう。

こめかみの薄毛は早期発見がカギ!今すぐできるセルフケアと治療法

こめかみの薄毛に気づいたとき、最も大切なのは「早めの対処」です。

進行性の薄毛であっても早期にケアや治療を始めれば、改善や進行予防が見込めるケースは少なくありません。

ただし、焦って育毛剤に飛びつく前にまずは自分の生活習慣や頭皮環境を見直すことが重要です。

また、薄毛のタイプや進行度によってはセルフケアと医療の併用が効果的な場合もあります。

ここからは「生活習慣でできること」「正しい育毛剤の使い方」「医療機関での治療内容」「応急カバー術」までを網羅し、今日から実践できる対策法について解説していきます。

生活習慣を見直して「こめかみ育毛」|睡眠・栄養・ストレス管理


こめかみの薄毛は、生活習慣の積み重ねによってじわじわと進行していることがあります。

日常の見直しが早期改善につながるケースも多いため、まずは以下の3つを意識してみましょう。

睡眠の質を整える

成長ホルモンの分泌を考えると、質の良い睡眠はしっかり確保したいところです。深い睡眠が得られているかどうかは、髪の成長につながる成長ホルモンの分泌に影響します。

寝不足や夜更かしは、成長ホルモンのスムーズな分泌に悪影響を与え、頭皮のターンオーバーを乱し、抜け毛を引き起こす要因になりかねません。

髪に必要な栄養をとる

髪の主成分はタンパク質(ケラチン)。さらに亜鉛・鉄分・ビタミンB群も重要です。
コンビニ食や糖質偏重の食生活になっている場合は、見直しが必要です。食事からの補給が難しければ、サプリメントを活用するのも一つの方法です。

ストレスを溜めない・発散する

ストレスはホルモンバランスの乱れや自律神経の不調を招き、頭皮の血行を悪化させます。
毎日の入浴やストレッチ、好きなことに没頭する時間をつくり、自分に合ったストレスケアをすることも「育毛ケア」の一環です。

女性向け育毛剤の選び方と正しい使い方

「そろそろ育毛剤、試してみようかな」と思ったとき、まず気をつけたいのが成分選びと使用方法です。

女性に使える、育毛につながる成分を紹介します。


【女性におすすめの有効成分】
・ミノキシジル(外用):血流促進作用。FAGAへの効果が期待できる
・T-フラバノン:市販品にも含まれる成分。頭皮環境を整える
・アデノシン:発毛促進因子(FGF-7)を活性化する作用があるとされる


女性向けは男性用よりも低濃度で設計されており、刺激も少なめです。

育毛剤は「使い始めてすぐに効果が出る」ものではありません。最低3〜6ヶ月は継続するつもりで、毎日のケアに組み込みましょう。

クリニックでの治療|内服薬・外用薬・メソセラピーとは


セルフケアに限界を感じたときは、専門クリニックでの治療も選択肢に入ります。こめかみの薄毛も、早期に適切な治療を始めることで改善が見込めます。

■内服薬

・スピロノラクトン(女性ホルモン作用):FAGA治療で使われることがある
・ミノキシジルタブレット(ミノタブ):発毛促進作用があるが、副作用に注意が必要

■外用薬

・医療用の内服薬やミノキシジル外用薬とあわせたコンビネーション治療を実施
・頭皮の状態に合わせて濃度調整やローション・フォームなどを併用する場合もある

■メソセラピー

・育毛成分(成長因子など)を薄毛の気になる部分に直接注入する治療法
・効果が期待できるが、自由診療のため費用は高め(月数万円~)

「どこから相談したらいいかわからない」という方は、無料カウンセリングから始められるクリニックも増えています。自分との相性や、自分の症状を医師に確認してもらえるメリットもあるため、気になる場合には受診を検討してみるのも良いでしょう。

女性と男性のこめかみの薄毛はどう違う?

「こめかみが後退してきた」「生え際が広がってきた気がする」

そんな悩みを抱えたとき、多くの人がまず疑うのが「AGA」、「FAGA」かもしれません。しかし、こめかみの薄毛は男性と女性で原因や進行パターンが大きく異なることをご存じでしょうか?

同じように“生え際が気になる”という症状でも、その背景にあるメカニズムや適切な対処法はまったく異なります。

ここからはこめかみを含むM字型の薄毛がAGA、FAGAとどう関係しているのか、さらに男性と女性の薄毛の違いを解説します。男性で急激に進行が見られる場合は、早目の対処・治療で改善も期待できます。

男女の「こめかみの薄毛」の違い

こめかみの薄毛が気になっている場合、男女では微妙に症状が異なっているケースもあります。その特徴について見てみましょう。

男性の場合:典型的なAGAの症状

・思春期以降の男性ホルモンの影響を強く受ける
・こめかみと頭頂部から同時に進行することが多い
・最終的にM字型+頭頂部がつながってO型脱毛へ進行する例も
・遺伝的な要因が強いため、父親や祖父同様の進行・症状の場合がある


男性のM字型脱毛は進行性であることもあり、放置すると広範囲に脱毛が進行する可能性もあります。

女性の場合:FAGA(女性型脱毛症)または一時的な症状

・更年期やホルモンバランスの変化に伴い、こめかみの薄毛が目立つことがある
・ダイエット、ストレス、分娩後の脱毛症でもこめかみに変化が出やすい
・M字というより「生え際全体がなんとなく薄い」というケースが多い
・頭頂部や分け目など、頭髪全体の薄毛が併発することもある


女性のこめかみ薄毛は「一時的」「生活習慣性」「ホルモン変動由来」であることも多く、必ずしも治療が必要とは限りません。

見分け方のポイントとしては、進行スピード・家族歴・他部位の薄毛の有無が挙げられます。

気になる場合や治療を検討する場合は、男女ともに専門のクリニックで専門医の診察を受けるのが確実です。必要に応じて受診を検討しましょう。

こめかみを含んだM字型脱毛はAGAのサイン?

こめかみの後退が気になり始めたら…。男性がそんな変化に気づいたとき、まず頭に浮かぶのが「AGA(男性型脱毛症)」ではないでしょうか。

AGAの典型的な進行パターンの一つが、額の生え際が徐々に後退する“M字型脱毛”です。

このとき、最初に変化が表れやすいのがこめかみ周辺です。こめかみは血流がやや届きにくく、かつ皮脂腺が多い部位であり、男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)の影響を受けやすいという特徴があります。

DHTが毛根に作用すると、髪の成長周期が短くなり、太く長い毛が育たなくなってしまいます
その結果、以下のようなサインが現れます。


・額の両端(こめかみ)がV字に後退してきた
・おでこが広くなったと感じる
・生え際の毛が細く柔らかくなった
・地肌が透けて見えるようになってきた

これらが複数当てはまる場合は、AGAの初期段階に入っている可能性があります。

まとめ

こめかみの薄毛はほんの小さな変化から始まりますが、進行が早く、見た目の印象に大きな影響を与える部位でもあります。

「気のせいかも…」と見過ごさずに早めに気づき、正しく対策を取ることが将来の髪のボリュームを守る第一歩です。

薄毛の原因はホルモン・生活習慣・ストレス・栄養状態など多岐にわたります。まずはセルフチェックや日常生活の見直しから始め、必要に応じて育毛剤や専門クリニックの力を借りることで、こめかみの薄毛は改善が期待できます。

「気になった今」が、薄毛対策を始めるタイミングです。できることから無理なく、自分に合ったケアを始めましょう。
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