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薄毛・抜け毛研究所
2025.10.29
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【2025年度最新版】寝癖がつかない夜のお手入れ方法とおすすめ対策
朝、鏡の前で髪のハネやうねりにため息をついた経験はありませんか?
寝癖は忙しい朝のスタイリングに影響を与えてしまうだけでなく、髪のダメージにつながったり印象にまで関わってきます。
なかでも暑い時期は寝汗や湿気が多く、髪が乱れやすい季節。寝癖がつく原因には、寝る前の習慣や寝具の素材、髪質などさまざまな要因が絡んでいます。
そこで今回は、2025年度最新版として「寝癖がつかない夜のお手入れ方法とおすすめ対策」をご紹介。
寝癖がつくメカニズムを理解することが、寝癖をつけないためのポイントとなるでしょう。
今日からできる具体的な対策で髪にやさしいナイトルーティンを手に入れ、翌朝のスタイリング時間の短縮にもつなげましょう。
ご自身の髪質や生活スタイルに合った方法で、毎朝のストレスを軽減しましょう。
寝癖はなぜつく?──「形状記憶」のメカニズムと髪内部の変化

「なぜ寝癖がつくのか?」というメカニズムを知るには、髪の内部構造を知るとわかりやすいです。髪は、内側から順に以下の三層構造でできています。
1.メデュラ(毛髄質):髪の中心部分(太い髪にしか存在しない場合も)
2.コルテックス(毛皮質):髪の約85〜90%をしめる主成分。水分やタンパク質、メラニン色素がここに存在
3.キューティクル(毛小皮):髪の一番外側にあるウロコ状の層。内部を保護する働き
このうち、寝癖と密接に関係するのは「コルテックス」です。
コルテックスに含まれる「水素結合」が寝癖をつける
コルテックスには、髪の強度やしなやかさ、形状保持を支える「タンパク質(ケラチン)」が詰まっていて、これらは「水素結合」というつながりで構成されています。
●髪が濡れると水素結合が一時的に切断され、髪が柔らかくなります。
●髪が乾くと再び水素結合が形成され、その時の形を記憶します。
これが「髪は濡れた状態からの乾き方で形が決まる」といわれる理由で、寝癖が起こるメカニズムの要因の一つです。
寝癖がつく=乾く過程で“間違った形”を記憶している状態
寝癖とは、就寝中に髪が
●濡れたまま枕に押しつけられる
●汗や湿気で一部が湿る
●変な方向に圧力がかかった状態で乾く
という条件のもとで乾いてしまい、その歪んだ状態で水素結合が再形成されてしまった状態です。
つまり、「寝癖=髪が間違った状態で“形状記憶”された結果」といえます。
キューティクルの損傷が寝癖を助長する
また、本来外側のキューティクルがしっかりしていれば、コルテックス内部は外的影響を受けにくく、寝癖も起きづらい状態です。
しかし、キューティクルが傷んでいると、
●内部の水分が出入りしやすくなる
●枕との摩擦でさらに水素結合が乱れやすくなる
●外部の湿気や汗を吸収しやすくなり、癖が固定されやすくなる
などの、寝癖につながる要因が発生しやすくなります。
このため、ダメージ毛や乾燥毛ほど寝癖が強く出やすい傾向になります。
寝癖がつきやすい髪 vs つきにくい髪──違いは「髪の構造と性質」

朝起きた時にひどく髪が乱れている人もいれば、ほとんど崩れていない人もいます。実は、寝癖のつきやすさは髪質が大きく関係していて個人差もあるのです。
ここでは、「寝癖がつきやすい髪」と「つきにくい髪」の違いを、構造的な観点から解説します。
寝癖がつきやすい髪の特徴
| 特徴 | 構造的な理由 |
| 太くて硬い髪 | 水分を含みやすく、乾きにくい。内部に水分が残りやすいため、寝ている間に癖がつきやすい |
| キューティクルが傷んでいる髪 | 水分の出入りが激しく、コルテックスのバランスが崩れてうねりやすい |
| くせ毛・波状毛 | もともと毛根が湾曲しており、乾く時に毛流れが不規則になりやすい |
| 多毛・長髪 | 髪の重量や摩擦が大きく、寝返り時の圧力・動きの影響を受けやすい |
「髪内部に水分が残りやすい」「形状記憶しやすい」「外部刺激を受けやすい」髪質ほど寝癖がつきやすい傾向にあります。
寝癖がつきにくい髪の特徴
| 特徴 | 構造的な理由 |
| 細くて柔らかい髪 | 水分の吸収・蒸発が早く、癖が固定されにくい |
| キューティクルが整っている髪 | 摩擦や湿気に強く、形が崩れにくい |
| 直毛・円形断面の毛髪 | 湾曲が少なく、毛流れが一定のため癖が出にくい |
| 短髪・軽めのヘアスタイル | 寝返りなどによる圧力の影響が小さく、変形しにくい |
一方で健康でキューティクルが整っている髪質や、コルテックスがしっかりしている髪質は内部構造も安定していて寝癖はつきにくい傾向にあります。
寝る時に起こる寝癖の主な原因

寝癖は、寝方だけではなく、髪の状態や周囲の環境によっても大きく影響されます。
ここでは、寝癖がついてしまう主な原因を詳しく見ていきましょう。
髪をしっかり乾かさないまま寝てしまった
髪を完全に乾かさずに寝ると、髪内部に残った水分が就寝中に髪の形を固定してしまうため、強い寝癖がつきやすくなります。寝癖がついてしまう大きな要因の一つといえるでしょう。
特に根元の部分が湿っていると、頭の重みで髪が押さえつけられることで、うねりや折れができてしまいます。表面が乾いていても、内側や地肌付近に水分が残っているケースは少なくありません。
寝汗により濡れてしまった
夏場や湿度の高い季節には、就寝中にかく寝汗が髪に移り、知らず知らずのうちに髪を濡らしてしまいます。この状態は、髪を濡らしたまま寝るのと同じこと。
汗の水分によって髪が柔らかくなり、枕との接触によって不規則な癖がつく原因になります。
寝ている向きにより癖がつく
仰向けではなく、横向きやうつ伏せ。長時間同じ体勢で眠るとそれぞれの向きに応じた癖がつきやすくなります。
顔や髪が長時間にわたって枕に押しつけられる形の癖が生じます。この時に生じる物理的な圧力や摩擦が、毛流れを乱し、部分的に強い寝癖を生み出す要因となります。
特に横向きでの睡眠は、片側だけに寝癖が集中する「左右非対称なスタイル崩れ」が生じやすくなります。
髪質が太くて硬い
太くて硬い髪質は、一般的に「うねりにくい」印象にありますが、人により水分を含みやすく、乾燥しにくい傾向もあります。そのため、乾き残りが起きやすく、根元や毛先に癖が生じる要因になるのです。
さらに、髪自体にハリ・コシがあるため、いったんついた癖がしっかりと固定され、朝になっても直らないことも少なくありません。
枕が合っていない
枕の高さや硬さが自分に合っていないと、睡眠中に首や頭が安定せず、頻繁に寝返りを打つ原因になります。その結果、髪と枕が接触する回数が増え、摩擦や圧力による寝癖が生じやすくなるのです。
寝る時にできる寝癖対策【3選】

寝る時にできる寝癖対策を紹介します。
髪をまとめる
髪が長い方は、寝ている間に髪が絡まったり、枕との摩擦で寝癖がつきやすくなります。また、キューティクルが傷ついたりしやすくなります。
ゆるくひとつにまとめたり、三つ編みにしてから寝ることで、髪の動きを抑えてくれ、寝癖予防につながります。反対に、強く結びすぎると跡がついてしまうので、シュシュなどの柔らかい素材を選びましょう。
寝癖の起きにくい寝具に変える
意外と見落とされがちなのが「枕の質」です。高すぎる・低すぎる・硬すぎる枕は、頭部が安定せず寝返りが多くなり、結果として髪に強い摩擦や圧がかかります。その圧力が部分的なうねりや折れを引き起こし、寝癖の原因になります。
シルク素材の枕カバーや、頭の形にフィットする枕などを選びましょう。シルクは髪との摩擦が少なく、キューティクルを傷つけにくい素材です。
また、清潔で通気性の良い枕を選ぶことで、寝汗の予防につながります。枕を変えるだけで、寝癖の頻度が大きく改善されることもあります。
ナイトキャップを使う
ナイトキャップは、頭髪全体を覆えるアイテムです。髪全体を覆うことで摩擦を防ぎ、髪のまとまりをキープします。さらにシルク製やサテン製のナイトキャップは、髪を乾燥から守るサポートになります。
寝る前にできる寝癖予防

しっかりと髪を乾かす
髪が湿った状態で眠ることは寝癖の最大の原因です。髪の根元に水分が残っていると、睡眠中の圧力や摩擦で不規則な形が固定されやすくなります。
髪の毛は完全に乾いている状態で眠ることが理想です。
注意したいのは、「表面だけ乾いているつもり」になっているケース。根元や内側が湿っていることに気がつかず、寝てしまう人も少なくありません。
髪の束をかき分けるようにして、ドライヤーの風を根元から当てるようにしましょう。また、乾かしながら髪を手ぐしで整えることで、うねりや癖を抑えられます。
髪を乾かした後は冷風で冷ます
ドライヤーでの仕上げには「冷風」が効果的です。
温風だけで乾かすと、髪の表面にあるキューティクルが開いたままになり、外的ダメージを受けやすい状態に。開いたキューティクルは摩擦や寝汗の影響を受けやすく、寝癖の原因になります。
そこで、仕上げに冷風を使うことでキューティクルが引き締まり、髪の表面がなめらかに整います。髪のツヤやまとまり感も向上し、翌朝のスタイリングがぐっと楽になるはずです。冷風を使う際は、根元から毛先に向かって風を当てるのがポイントです。
睡眠環境を見直す
髪の健康と寝癖予防においては、「寝室の環境」が侮れません。
室温が高すぎたり、湿度が低すぎたりすると、寝汗をかいたり、髪が乾燥してパサつきやすくなったりします。これらはすべて、寝癖の発生リスクを高める要因です。
理想的な室温は25度前後、湿度は50〜60%程度を目安にしましょう。
寝癖を直す方法【4選】

朝起きて鏡を見たら、髪があらぬ方向に跳ねていた──そんな経験は誰にでもあるでしょう。
いろいろと対策をしても、その日の気温や湿度、髪のコンディションによって100%寝癖を防ぐのは難しいケースもあるでしょう。
ここでは、忙しい朝でもささっと実践できる「寝癖直しのテクニック」を4つご紹介します。
しっかりと根元まで濡らして乾かす
寝癖の多くは「根元の毛流れの乱れ」が原因です。強いハネやうねりがある部分は、その部分だけ濡らしても改善しないことも少なくありません。
毛先だけではなく、根元をしっかりと濡らしてリセットするのが素早く寝癖を直すコツ。霧吹きや手に水をつけて、根元を湿らせます。
その後、ドライヤーで根元を立ち上げるように風を当て、毛流れを整えながら乾かしていきましょう。癖の強い部分には、ロールブラシや手ぐしを使いながら乾かすとよりリセットしやすいです。
寝癖直しを使う
寝癖直し専用のアイテムは、水だけでは得られない保湿効果や柔軟効果、スタイリング補助効果を備えています。さっと吹きかけるだけで髪が扱いやすくなり、ブローやアイロンでのリカバリーも良くなります。時間がない朝には重宝するでしょう。
製品によっては、静電気防止・UVカット・香りつきなどもあり、自分の髪質や用途に合わせて選ぶとより快適に使えます。
コテやアイロンで直す
寝癖を熱の力で一気にリセットしたい場合は、ヘアアイロンやカールアイロンが活躍します。
毛先のみに生じたハネやうねりには有効で、癖のある方向とは逆にテンションをかけながらセットすることも可能です。
使いすぎると髪にダメージが蓄積する恐れがあるため、適正温度(120~140℃程度)を守り、熱を当てすぎないよう注意しましょう。仕上げに冷風を当ててキューティクルを閉じておくと、癖戻りを防ぎつつツヤ感もアップします。
また、毎日使う場合はヘアアイロン専用の保護スプレーを併用することで、ダメージを軽減できます。
ぱっくり割れた前髪の直し方
前髪のぱっくり割れは、寝癖の中でも特に気になる部分。原因の多くは、分け目や根元に水分が残ったまま寝てしまったことや、寝返りで髪が圧迫されていたことで生じます。
このタイプの寝癖は、まず前髪の根元をしっかりと濡らすことが最重要ポイント。
濡らしたあとは、分け目を変えながらロールブラシで軽く引っ張りつつ、温風を当てて癖を伸ばします。
その後、ドライヤーを冷風に切り替えて、毛流れを整えましょう。ブローの方向を左右に交互に変えると、自然な立ち上がりがつきやすくなります。
まとめ

寝癖の原因は、「髪が濡れている状態で寝ること」や「寝ている間の摩擦・圧力」など、実はちょっとした習慣や環境によって生まれています。
しかし、その仕組みを理解して対策をとることで、朝のスタイリングに悩まされることはぐっと減らせます。
今回ご紹介したような「髪をしっかり乾かす」「冷風で仕上げる」「枕の素材を見直す」といったシンプルな工夫だけでも、髪の扱いやすさは格段に向上します。
また、ナイトキャップや寝癖のつきにくいアイテムを取り入れることで、美髪への意識も自然と高まっていくはずです。
明日の自分をもっと楽に、きれいにするために、今日からできる「寝癖対策」を始めてみませんか?