髪のうねりはなぜ起こる?クセ毛と直毛の髪質の違いとは

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朝のヘアセットを悩ませる髪のクセ。髪がうねる大きな原因としてこのクセ毛が挙げられますが、実は髪のクセは、遺伝や毛穴の状態が大きく関係しているのです。

今回は、髪のうねりの原因やクセ毛の人と直毛の人にどのような違いがあるかについてご紹介します。

先天性のクセ毛と後天性のクセ毛

髪のうねりを引き起こす原因として考えられるものが、クセのある髪質です。自分の髪がもともとうねっていると思っている方も多いかもしれませんが、実はクセ毛には、先天性と後天性の2つの種類があります。

親からの遺伝によって生まれつき髪がうねっているクセ毛は、先天的な髪質です。先天性のクセ毛は成長するにつれて髪質が変化する場合があります。

一方で、若い頃はサラサラとした直毛だったのに、年齢を重ねるとともにうねるようになったという場合は後天性のクセ毛であると考えられます。
このような後天性のクセ毛の大きな原因として考えられているのは、頭皮環境の変化です。頭皮が衰えると毛穴がゆがみ、このゆがみによって新しい髪の毛もうねりを起こした状態で生えてくるのです。

この他にも後天性のクセ毛の原因として、ストレスによるホルモンバランスの乱れや過度なダイエットによる栄養の偏り、ドライヤーの使いすぎによる髪ダメージの蓄積などが考えられます。

そもそも、日本人の約9割は直毛で生まれてくると言われているため、うねりに悩んでいる方の大半は頭皮の環境の変化が原因となっている後天性のクセ毛と考えられます。

クセ毛と直毛の違い

クセ毛と直毛の違い 後天性のクセ毛の原因が毛穴のゆがみであることからも分かるように、クセ毛か直毛かは、毛穴と髪の状態によって決まります。

直毛の場合は、毛穴がきれいな円を描いているため、髪の断面も丸くダメージを受けにくい状態です。一方で、クセ毛の場合は毛穴が楕円状のため、髪の断面も楕円状、またはいびつな楕円状でうねりを生じやすい状態になっています。

毛穴も頭皮の一部であるため、当然ながら乾燥や汚れには敏感です。そのため、頭皮が不潔なままであったり、水分が不足して乾燥した状態が長く続いたりすれば、毛穴に汚れがたまってきれいな円状を保つことができず、髪にクセが付いてしまいます。

以前はストレートヘアでツヤもあったのに、最近よく髪がうねると感じている方は、頭皮・毛穴を含む髪の毛のケアを心掛けることをおすすめします。

髪のうねりを抑えるケア

毛穴の衰えからきている後天性のクセ毛は、正しいケアを行い、毛穴を健康な状態に戻すことで改善を図ることができます。

ケア1 ヘアケア剤を弱酸性に

洗髪の際には、毛穴の汚れを取り除く頭皮マッサージを行いましょう。
クセ毛に悩んでいる方には、弱酸性のアミノ酸を含んだシャンプーの使用がおすすめです。

本来、人間の体内は弱アルカリ、体の表面は弱酸性に保たれています。
弱酸性のヘアケア剤を使用することでこのバランスを正常に保ち、毛穴にたまりがちな老廃物を体外に排出させることに繋がります。

石油系や石鹸を用いたシャンプーを使用すると、頭皮や髪はアルカリ性に傾いてしまうためヘアケア剤を選ぶ際は注意が必要です。

また、入浴後に頭部近辺の首や肩、表情筋のマッサージなども一緒に行うことでリンパの流れが良くなり、頭皮が健康な状態へと近づきます。

ケア2 正しいブローを行う

洗髪後は自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かすことをおすすめします。自然乾燥はうねりがひどくなるだけではなく、頭皮や毛穴の雑菌増殖にも繋がってしまいます。

ただし、ドライヤーで熱が伝わりすぎることもマイナスとなるため、頭をバスタオルでくるんだ上で頭からなるべく離した状態で使用すると良いでしょう。

おわりに

髪がうねる原因となるクセ毛には、先天的な理由と、頭皮・毛穴の汚れ・衰え、ストレスや栄養の偏りなどで頭皮や毛穴が不健康になってしまうことで起こる、後天的な理由によるものの場合があります。

後天的なクセ毛はケア次第で改善の余地があります。クセ毛に悩んでいる方は、毛穴を清潔に保って老廃物を排除してブローの仕方を変え、健康的な生活を心掛けるところから始めてみてはいかがでしょうか。