
髪に関する知識や技術を公開中
薄毛・抜け毛研究所
2025.04.28
- 豆知識
- エステ脱毛
- すね毛
- 体毛
- 医療脱毛
- 脱毛
【元美容外科看護師監修】すね毛脱毛の最新情報!医療脱毛とエステ脱毛を徹底比較!

すね毛の脱毛を考えている人にとって「どの脱毛方法を選ぶべきか」「どれくらいの回数で効果がでるのか」「費用はどのくらいかかるのか」など、さまざまな疑問があるでしょう。
特に、医療脱毛とエステ脱毛のどちらを選ぶかによって脱毛効果や施術回数、費用、痛みの感じ方が大きく異なります。
この記事では、すね毛脱毛の最新情報について詳しく解説し、自分に合った脱毛方法を選ぶためのポイントをお伝えします。 さらに、脱毛のリスクから事前に知っておきたい注意点まで解説することで安心して施術を受けられるようサポートします。
すね毛(足)脱毛は何回で効果がでる?医療脱毛とエステサロン脱毛を比較

参照:【2025年最新】医療脱毛は機械選びが大事!どれがいい?機器の種類・効果・違いを徹底比較
すね毛(足)脱毛を検討する際に気になるのは、「どのくらいの回数や期間で効果が実感できるのか」「費用はどれくらいかかるのか」という点です。
医療脱毛とエステサロン脱毛では使用する機器の出力や施術方法が異なるため、必要な回数や費用が異なるのが一般的です。
医療脱毛
医療脱毛では、高出力のレーザーを使用して毛根各種の組織を破壊します。 個人差はありますが、エステサロン脱毛に比べて少ない回数で高い脱毛効果を得られます。
医療脱毛(足)にかかる一般的な回数と費用 | |
必要な回数の目安 | 5~6回:自己処理がほぼ不要なレベル 8~10回:ツルツルの状態を目指す場合 |
施術間隔 | 1.5~2ヵ月に1回 |
効果がでるまでの期間 | 1~1年半程度 |
費用の目安(両足全体) | 5回コース:約10~15万円 8回コース:約15~20万円 |
医療脱毛は回数が少なくて済む分、1回あたりの費用は高めになりがちです。 現在の法律上(医師法第17条による)では、永久脱毛を謳えるのは医療脱毛のみになっています。
しかし、長期的にみるとコストパフォーマンスがよいのも特徴といえるでしょう。 また、クリニックでの施術のため医療従事者が施術し、万が一に備え医師が常駐しているので迅速に肌トラブルへの対応もできます。
エステサロン脱毛
エステサロン脱毛では光脱毛(IPL脱毛など)を使用するため、医療脱毛よりも出力が弱く、減毛効果が現れるまでに回数が必要になります。
エステ脱毛(足)にかかる一般的な回数と費用 | |
必要な回数の目安 | 12~18回:自己処理が楽になるレベル 20回以上:ツルツルの状態を目指す場合 |
施術間隔 | 2~3ヵ月に1回 |
効果がでるまでの期間 | 2~3年程度 |
費用の目安(両足全体) | 12回コース:約8~12万円 18回コース:約12~18万円 |
エステ脱毛は1回あたりの料金は比較的安いものの、期待する効果を得るためには回数が多く必要なため、総費用は医療脱毛とあまり変わらない場合もあります。 また、光脱毛は毛根を破壊するものではないため、施術をやめると再び毛が生えてくる可能性がある点に注意が必要です。
基本的にエステで取り入れている脱毛マシンの販売企画は「家庭用」です。 医療脱毛の機械と比較すると、照射エネルギーは低く設定されています。
エステでの脱毛の目的は「永久脱毛」ではなく、一時的な「減毛・除毛」である点に注意が必要です。
すね毛脱毛を選ぶ際のポイント

すね毛の脱毛を検討する際には「エステ脱毛」と「医療脱毛」のどちらを選ぶかが重要なポイントです。 しかし、一概にどちらが優れているとは言い切れず、自分の目的や優先事項によって適した方法が異なるといえます。
それぞれの特徴を比較しながら、選び方のポイントを解説します。
エステ脱毛 | 医療脱毛 | |
---|---|---|
脱毛効果 | 減毛・抑毛効果(永久脱毛ではない) | 永久脱毛 |
施術回数 | 12〜18回程度必要 | 5〜8回程度で完了 |
費用 | 比較的安価(1回あたりの単価が安い) | 高額になりやすいが、長期的なコスパはよい |
痛み | 弱い(輪ゴムで弾かれる程度) | エステに比べると強い(麻酔が必要な場合も) |
安全性 | 低い(医療機関ではないため即時トラブル対応が難しい | 高い(医師の管理下で施術する) |
自己処理の負担軽減 | 施術期間中は徐々に自己処理が楽になる | 数回で自己処理がほぼ不要になる |
向いている人 | 費用を抑えたい人 痛みに弱い人 気軽に脱毛したい人 | 永久脱毛をしたい人 短期間で効果を得たい人 安心して施術を受けたい人 |
すね毛の脱毛を選ぶ際には「どの程度まで脱毛したいのか」「費用や痛みをどのくらい許容できるのか」など、自分の優先順位を明確にすると選びやすくなるでしょう。
どちらを選ぶかはひとりひとりの目的や重視することによって異なるため、自分にとっての最適な脱毛方法を見極め、納得のいく選択をすることが大切です。
医療レーザー脱毛と光脱毛の違い


参照:医療脱毛とエステ脱毛の違い|永久脱毛なら沖縄マリアクリニック(那覇)
ここからは、エステと医療脱毛の違いについて掘り下げ、「どちらがより自分の脱毛目的にあうのか」を見極める情報を解説します。
脱毛は、特定の波長の光エネルギーを毛根のメラニン色素に吸収させ、毛母細胞を破壊することで脱毛を行います。 毛の成長サイクル(毛周期)に応じて適切なタイミングで施術を行うことで、徐々に毛の再生を抑えたり、毛の再生を促す細胞や組織の破壊をします。
光エネルギーは、カメラのフラッシュのように広範囲に射出され、それぞれがメラニン色素などに集約されていきます。 エネルギーの進み方が直線ではないため、レーザー光線と比較すると照射エネルギー効率が悪いです。
一方でレーザー光線は照射されてからまっすぐにエネルギーが進むため、狙った場所に効果的に熱エネルギーを送ります。 レーザー光線には照射する媒体の違いにより、照射される波長の長さに違いがあります。
医療脱毛のレーザーの種類


参照:【2025年最新】医療脱毛は機械選びが大事!どれがいい?機器の種類・効果・違いを徹底比較
一般的に日本国内の医療レーザー脱毛には、以下の3種類のレーザーが主に使用されています。
●アレキサンドライトレーザー:波長755nm。メラニン色素への吸収率が高く、日焼けしていない肌向け。
●ダイオードレーザー:波長800~940nm。幅広い肌質に対応し、痛みが少ない。
●ヤグレーザー:波長1064nm。肌の奥深くまで届き、色黒の肌にも対応可能。
熱破壊式と蓄熱式の仕組み

レーザー脱毛には、大きく分けて熱破壊式と蓄熱式の2種類の方式があります。 射出されたレーザー光線をどのように熱エネルギーとして活用するかにより、目的として得られる効果の違いがあります。
●熱破壊式(HR):高出力のレーザーを瞬間的に照射し、毛根を直接破壊する方式。即効性があり、少ない回数で効果を実感しやすい。
●蓄熱式(SHR):低出力のレーザーを連続照射し、バルジ領域(毛の成長を促す組織)を破壊する方式。痛みが少なく、敏感肌や日焼け肌にも対応しやすい。
医療脱毛の機械の違い
医療脱毛の機械には効果的にエネルギーを届けつつ、肌へのダメージを考慮したさまざまな機能が搭載されています。 医療脱毛機器の開発会社により、さまざまな特徴を備えています。
ジェントルシリーズ
●代表機種:ジェントルレーズ、ジェントルマックス、ジェントルマックスプロ
●搭載レーザー:アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー
●方式:熱破壊式
●特徴:高い冷却機能を搭載し、痛みの軽減や表皮の保護をしながら照射できる。
ソプラノシリーズ
●代表機種:ソプラノアイスプラチナム、ソプラノチタニウム
●搭載レーザー:アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザー
●方式:蓄熱式(熱破壊式への切り替え可能)
●特徴:3種類の波長をブレンドして照射できるため、幅広い肌質・毛質に対応可能。
メディオスターシリーズ
●代表機種:メディオスターモノリス、メディオスターネクストプロ
●搭載レーザー:ダイオードレーザー(波長ブレンド式)
●方式:蓄熱式
●特徴:肌に優しく、痛みを抑えながら効果的に脱毛できる。
光脱毛の仕組み

光脱毛は、IPL(インテンス・パルス・ライト)などの広範囲の波長を持つ光を照射し、毛のメラニン色素に反応させて毛根にダメージを与えることで脱毛を行います。
レーザー脱毛よりもエネルギーの集約効率が劣るため、肌への負担が少なく痛みも軽減されますが、医療脱毛に比べて効果がでにくい傾向にあります。
光脱毛の主な種類
光脱毛には、以下のような種類があります。エステでの脱毛機器は基本的に光脱毛です。 医療脱毛を提供している施設でも一部導入されていることもあります。
●IPL脱毛:インテンス・パルス・ライト(IPL)という広範囲の波長を持つ光を使用し、毛のメラニン色素に反応させて熱を発生させます。 これにより毛根にダメージを与え、毛の再生を抑制します。
●SHR脱毛:毛包全体に弱い熱を蓄積させることで、毛の再生を抑制する方法です。痛みが少なく、肌への負担も軽減されるとされています。
●S.S.C.脱毛:スムース・スキン・コントロール(S.S.C.)方式は、専用のジェルを肌に塗布し、その上から光を照射することで、ジェルに含まれる成分と光の相乗効果で脱毛を促します。肌への刺激が少なく、美肌効果も期待できるとされています。
足(すね毛)脱毛の範囲

「すね毛を脱毛したい」と考えたときに、施設によっても「足」の範囲は異なります。 一般的には「下腿」と呼ばれる部分ですが、含まれる厳密な箇所をあらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。
細かくパーツがわけられている場合には希望する箇所全てを脱毛する際、思った以上に費用がかさんでしまうこともあります。
・膝や膝裏は含まれるのか
・膝を別部位としている場合、膝のパーツは「膝の皿」周辺の丸い形なのか、脛骨と腓骨の骨のでっぱりから区切っているのか
・足の指は含まれるのか
・足の甲は含むのか
実は施設により「部位分け」はかなり異なるので、費用の比較検討をする際にはしっかり確認しておきましょう。
足(すね毛)脱毛の前に知っておきたい注意点

すね毛の脱毛を検討する前に知っておきたい注意点がいくつかあります。 日常生活の中で「脱毛コース」を組み込めるのかどうかの参考にしましょう。
脱毛前は適した方法で自己処理する必要がある
脱毛の施術前には、クリニックやサロンで指定された方法で自己処理を行う必要があります。
基本的には、電動シェーバーやカミソリを使用して剃毛する場合がほとんどです。 毛抜きやワックス脱毛を行うと毛根が抜けてしまい、レーザーや光が反応しにくくなるため効果的な脱毛コースを進められなくなります。
また、肌を傷つけることのないように、事前に保湿をして肌のコンディションを整えておくことも大切です。 乾燥した肌の場合、必要以上に痛みを感じやすくなってしまうケースもあります。
脱毛に通っている間は日焼けを避ける
脱毛期間中は、肌のダメージを最小限に抑えるために日焼けを避けることが重要です。
レーザーや光脱毛は毛のメラニン色素に反応するため、日焼けした肌は火傷のリスクが高まるだけでなく、脱毛の効果が下がる可能性があります。 施術前後は日焼け止めをこまめに塗る、長袖の服を着る、帽子や日傘を活用するなどのUV対策を行いましょう。
そり残しは有料になることがある
多くのクリニックやサロンでは施術前に自己処理が必要ですが、そり残しがある場合は追加料金が発生することがあります。
特に、広範囲の剃り残しがあると1回の施術がスムーズに進まず時間がかかることも。 そのため、施術前日は鏡でしっかり確認しながらムラなく処理することが大切です。
毎回やけどのリスクがある

参照:なくならない脱毛施術による危害(発表情報)_国民生活センター
レーザー脱毛や光脱毛は高エネルギーを照射するため、やけどのリスクがゼロではありません。
上記の表は脱毛の際に負ったトラブル件数の表です。 健康な状態の肌に物理的な負荷をかけることは、やはり何かしらのリスクをともないます。
特に、肌が敏感な人や色黒の肌の人はレーザーが過剰に反応する可能性があり、赤みやヒリヒリ感が生じることがあります。 施術後は、医師や施術者の指示に従ってしっかりと冷却・保湿を行い、肌の状態を整えることが重要です。
また、「前回大丈夫だったから今回も大丈夫」というわけではありません。
脱毛の際の出力エネルギーは、施術ごとに状態を見極めて設定されます。 また、肌のコンディションも毎回異なります。
「施術を受ける以上やけどのリスクは付きまとう」というのは覚えておきましょう。
まとめ

すね毛の脱毛を選ぶ際には「どの程度まで毛をなくしたいのか」「痛みの強さを許容できるか」「費用を抑えたいか」「脱毛にかける期間はどれくらいか」など、自分の優先順位を明確にすることが大切です。
医療脱毛は永久脱毛効果が期待でき、短期間で高い効果を得られる一方で、痛みが強く費用も高くなります。 一方、エステ脱毛は比較的安価で痛みも少ないものの、回数が多く必要であり、完全に毛をなくすことは難しいです。
どちらの方法を選ぶにせよ、施術前の自己処理の仕方や日焼け対策、肌トラブルのリスクについて理解し、適切なケアを行うことが重要です。 最適な脱毛方法を選び、ストレスなく脱毛しましょう。
監修者:繁和泉
看護師、予防医学士として17年。その中で毛髪再生外来の診療に携わる。薄毛にともなう患者さんのお悩みに寄り添いながら、医学的なアプローチも含め「長い目で見た」毛髪のための日常生活やケアについての指導を個別性に合わせて提供。 同時に、情報化社会の中でWEBコンテンツで「正しい情報をわかりやすく」発信することに精を出す。