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毛・抜け毛研究所

2025.12.19

  • 豆知識

    セルフブリーチで薄毛になる?2025年最新ブリーチ情報と注意点

    ブリーチは「髪が傷む」「頭皮がヒリヒリする」などといったネガティブなイメージがあるため、挑戦をためらう人も多いでしょう。

    実際にブリーチは髪の内部構造に作用する強力な薬剤を使うため、頭皮や髪に大きく影響します。しかし、正しい方法であれば、そのリスクは大幅に軽減できます。

    この記事では、ブリーチ=薄毛に関する実情を解き明かし、どのようにブリーチと付き合うと良いのか、万が一のトラブル時の対応方法についても解説します。

    ブリーチで毛がなくなるって本当?ウワサの真相

    「ブリーチをすると毛がなくなる」といったウワサは、長年にわたって美容業界や一般ユーザーの間で語られてきました。

    確かに、ブリーチ剤は刺激が強く、頭皮にトラブルを引き起こすリスクもあります。負担の大きい施術であることから、「毛がなくなる」「危険」といったイメージが先行していたこともあるのでしょう。

    しかし、近年のブリーチ剤は成分や処方技術が進化しています。(2025年10月現在)

    市販のブリーチ剤でも正しい使い方であれば必ずしも「ブリーチ=薄毛になる」というわけではありません。とはいえ肌質や体調、施術方法によってはリスクが残るのも事実。

    特に自己流のセルフブリーチでは注意が必要です。

    ブリーチが直接的に毛根を破壊して脱毛を引き起こすわけではありませんが、頭皮や髪への負担を蓄積すると、抜け毛や薄毛につながる可能性もゼロではありません。

    「ブリーチ=薄毛」というウワサの背景を紐解きつつ、以降でブリーチによる具体的なダメージやリスクについて詳しく解説していきます。

    ブリーチによる頭皮・毛髪へのダメージの実態

    美しいハイトーンカラーを実現できるブリーチですが、その一方で「髪がボロボロになった」「頭皮がヒリヒリする」といったトラブルの声も少なくありません。

    ブリーチは髪の色素を抜くために強い薬剤を使うため、正しく理解せずに使用すると深刻なダメージにつながることもあります。

    ここでは、ブリーチ剤の主成分による影響から、頭皮トラブルや髪への物理的ダメージまで、起こりうる症状やメカニズムを解説します。

    ブリーチによるヘアカラーを楽しむためにも、まずはそのリスクをきちんと知っておきましょう。

    ブリーチ剤の主成分(過酸化水素・アンモニアなど)の影響

    ブリーチ剤の主要な成分は、過酸化水素とアルカリ剤(多くの場合アンモニア)です。これらはメラニン色素を分解し、髪を脱色するための成分ですが、その強力な化学反応が頭皮と毛髪の両方に一定の負荷をかけます。

    過酸化水素は強い酸化力を持ち、色素だけでなく髪のタンパク質(ケラチン)なども分解してしまう場合があります。毛髪の内部構造が乱れ、強度の低下を招く可能性があるのです。

    また、アルカリ性が強いため、キューティクルを開く(はがす)作用があります。キューティクルがめくれている状態は、髪内部の水分・脂質を外に逃がしやすく、外部の刺激を受けやすくなるのです。

    アンモニアはアルカリ性を保つために使われますが、揮発性があり、刺激臭だけでなく頭皮への刺激感(ヒリヒリ・熱感など)を引き起こすこともあります。

    ブリーチ剤の主成分そのものが“脱色作用+化学的損傷”をもたらすため、濃度・放置時間・頭皮の健康状態などがダメージの度合いを左右するのです。

    ブリーチ剤による頭皮トラブル

    ブリーチ剤の成分による刺激が原因で、以下のような頭皮トラブルが生じることがあります。

    炎症・赤み・ヒリヒリ感:薬剤が頭皮に付着することで皮膚の角層などが刺激され、軽度の化学的やけどのような症状が現れることがあります。

    かゆみ:炎症とともにかゆみを伴うことが多く、搔くことでさらに頭皮にダメージを与えてしまうことになります。

    フケ・皮むけ:ブリーチ後にフケが増える例が報告されています。頭皮が乾燥したり、角質層が刺激によって剥がれ落ちたりするため、「乾性フケ」のような状態になってしまうことも。

    頭皮トラブルの症状は放置すると頭皮環境が悪化し、将来的な抜け毛や薄毛感の原因となることもあるので注意が必要です。

    髪への物理的ダメージ(切れ毛・乾燥・枝毛)

    ブリーチ剤は頭皮だけでなく、髪にも次のような物理的・構造的ダメージが起きやすくなります。

    タンパク質・脂質の流出:キューティクルの開きや剥離によって、髪内部のケラチンやCMC(細胞間脂質)が失われやすくなります。それに伴い、髪のハリ・コシ・弾力性が低下しやすくなるでしょう。

    乾燥・パサつき・ツヤの喪失:キューティクルが損傷すると、水分保持力が低下し、髪が乾燥しやすくなります。光の反射も乱れ、ツヤが失われやすくなるのです。

    枝毛・切れ毛の増加:強い薬剤・高濃度過酸化水素・繰り返しのブリーチなどにより、髪の強度が低下し、通常なら耐える摩擦やブラッシング・乾燥ストレスで切れやすくなります。結果として髪のボリューム感が損なわれるリスクもあるでしょう。

    髪へのダメージが重なると、毛先が細くなる、ボリューム感が失われるなど、「薄毛に見える」状態を引き起こすことがあるので注意が必要です。

    セルフブリーチは危険?プロとの違い

    ネットショッピングやドラッグストアで簡単に手に入るセルフブリーチ剤。価格も安価で、好きなタイミングにできるため、若い世代を中心に人気があります。

    しかし、適切な知識や技術がなければ、思わぬ失敗や頭皮・毛髪のダメージにつながるリスクが高まることも。

    ここでは、セルフブリーチの落とし穴と、美容室でのプロによる施術との違いを詳しく比較していきます。

    セルフブリーチの落とし穴(塗布ムラ・時間管理・過剰使用)

    セルフブリーチは気軽な反面、以下のようなリスクが存在します。

    【塗布ムラが起きやすい】
    鏡を見ながら自分で後頭部や頭頂部に均一に塗布するのは難しく、色ムラや未処理部分ができがちです。

    【時間管理の難しさ】
    セルフブリーチだと塗り始めと塗り終わりで時間差ができ、部位によって明るさが異なることも。髪質やダメージ具合によってもブリーチ時間は調整が必要ですが、素人では判断しにくいのが現実です。

    【過剰使用によるダメージ】
    一度で理想の色味にならなかった場合、短期間に繰り返しブリーチをしてしまう人も多く、これがダメージを加速させる原因になります。
    さらに、薬剤の塗布量や頭皮との距離感、塗布の圧や順序などに関する技術的な知識が乏しいことで、頭皮に直接薬剤が触れてしまい、刺激や炎症を引き起こすケースもあるようです。

    プロ(美容師)によるブリーチ(前処理・塗布技術・アフターケア)

    一方、美容室でのブリーチは美容師が一人一人のコンディションに合わせてブリーチ施術を行ってくれます。「色を抜くだけ」ではなく、総合的な髪と頭皮へのケアまで視野に入れたプロ目線でのケアを受けることが可能です。

    【前処理剤でダメージを軽減】
    髪のコンディションを整える前処理剤を使い、ブリーチの負担を減らします。髪の太さや既存のカラー履歴をふまえて薬剤を調整するため、過度なダメージを避けることができます。

    【正確な塗布技術】
    根元との間隔や塗布スピード、塗り重ねのタイミングなど、熟練した技術によりムラなく均一な仕上がりが可能です。時間差による色ムラも起きにくく、理想の仕上がりに近づけます。「必要最小限」の時間で施術できることが、よりダメージの少ない仕上がりへとつながるのです。

    【アフターケアの充実】
    ブリーチ後は保湿トリートメントや中和ケアをしっかり行い、髪のダメージを最小限に抑えます。アフターケアの指導やホームケア商品の提案も受けられるのが美容室の強みです。
    実際に一度でも美容室でヘアカラーをしたことがある人は「美容師が時間ごとに髪の一部を細かくチェックし、色味の仕上がりを確認していた」経験があるのではないでしょうか。
    髪のダメージへの配慮はもちろん、理想とする色合いを再現するために細かくチェックしながら美容師は施術しています。

    プロの技術にはコストがかかりますが、その分「髪を美しく保ちたい」「安全にカラーを楽しみたい」と考える人には大きな安心材料となるでしょう。

    ブリーチが原因で薄毛になるケースとは

    ブリーチと薄毛の関係は、「ブリーチをすると必ず薄毛になる」という単純なものではありません。ブリーチ剤の使い方や体質、ケアの方法次第で脱毛リスクが高まる可能性があるのです。

    ここでは、医学・美容的な観点から、ブリーチが原因で起こりうる脱毛の種類について解説します。

    炎症性脱毛(接触性皮膚炎による抜け毛)

    ブリーチ剤の成分により、頭皮がアレルギー反応や炎症を起こすことがあります。これは「接触性皮膚炎」と呼ばれ、症状が強い場合、かゆみ・赤み・湿疹に加え、炎症部位の毛髪が抜け落ちてしまうケースもあるでしょう。とくに敏感肌やアレルギー体質の人は注意が必要で、一度でも炎症が起きた場合、次回以降のブリーチ施術は避けた方が賢明です。

    毛髪そのものへの過度なダメージの蓄積

    ブリーチは、髪の内部構造を壊す強いアルカリ性の薬剤を使用します。これにより、キューティクルがはがれたり、毛皮質が破壊されたりすることで、髪は著しく弱くなります。

    結果として、ちょっとした摩擦やブラッシング、洗髪でも切れ毛や抜け毛が起きやすくなり、ボリュームダウンしたように見えることも。

    また、ブリーチを短期間に繰り返すことでこのダメージはさらに悪化し、毛髪自体が細く弱くなり、密度が低下してしまうこともあります。

    AGA(男性型脱毛症)とブリーチは無関係?

    よく誤解されがちですが、AGA(男性型脱毛症)はホルモンバランスや遺伝的要因が中心であり、ブリーチそのものが直接的な原因になることはありません。

    ただし、AGAの初期段階で頭皮環境が乱れている状態にブリーチによる刺激が加わると、症状が悪化する可能性はあります。

    つまり、ブリーチそのものがAGAを「引き起こす」わけではありませんが、悪化要因になることは否定できないということです。

    AGAの兆候がある人は、自己判断でのブリーチは避け、皮膚科など専門医と相談しながら施術することを検討しましょう。

    頭皮と髪を守るためにできること

    ブリーチは見た目を大きく変えられる一方で、頭皮や毛髪への負担が大きい施術でもあります。ここでは、ブリーチによるダメージを最小限に抑えるためのケア方法や施術頻度の目安、医療機関の受診タイミングについて解説します。

    ブリーチ前後のケア(スカルプケア・保湿・アフタートリートメント)

    ブリーチ前は、頭皮をできるだけ守る準備をすることが重要です。よって、施術直前のシャンプーは避けましょう。シャンプーによって頭皮の皮脂膜が取り除かれると、薬剤の刺激を直に受けやすくなります。ブリーチ当日のシャンプーは控え、頭皮に自然な皮脂のバリアを残すようにしましょう。

    ブリーチ中や直後は、頭皮の保湿ケアと髪のアフタートリートメントが不可欠です。

    ブリーチ後の髪はキューティクルが損傷し、水分や栄養分が失われやすいため、高保湿タイプのヘアマスクや集中補修用のトリートメントの使用をおすすめします。

    また、頭皮が赤くなったりヒリヒリする場合は、冷却・保湿しながら刺激を避けたスカルプケアをおこないましょう。

    ブリーチ頻度と間隔の目安

    ブリーチは繰り返せば繰り返すほどダメージが蓄積します。特に全体ブリーチを頻繁に行うと、髪が細くなったり切れ毛が増えたりして、「薄毛に見える」状態になりかねません。

    根元だけをブリーチする「リタッチ」であれば、1ヶ月半〜2ヶ月程度の間隔を空け、気になる根本だけにブリーチ剤を使うのでさほどダメージも気にならないと思います。

    しかし、全頭ブリーチはまた別物。「どのくらい全頭ブリーチができるのか」という回答は、「個人による要素が大きい」と言えるでしょう。髪の毛のキューティクルの状態は、含まれているメラニン色素の量により、希望のカラーになるまでには必要な施術回数も異なります。

    少なくとも一度ブリーチした場所に再度施術をするとなると、髪の毛の状態をよく見極め、施術可能かどうかの慎重な判断が必要です。

    全頭ブリーチが可能かどうかの間隔を見極めるのは、やはりプロ(美容師)の力を借りるのが理想といえるでしょう。また、できれば同じ美容師に見てもらった方がダメージの蓄積具合も判断しやすいと考えられます。

    可能であればアフターケアとしてブリーチ後は色抜けを補うカラーシャンプーなどをうまく活用し、できるだけ再ブリーチの回数を減らす工夫をしましょう。

    ダメージがひどい場合は医療機関へ

    ブリーチ後に抜け毛が異常に増えたり、頭皮にかさぶた・ただれ・かゆみ・強い痛みが出ている場合は、皮膚科など医療機関を受診することを検討しましょう。放置することで頭皮の状態が慢性的に悪化し、毛根の回復に時間がかかることもあります。

    また、アレルギー反応やアナフィラキシーのような全身症状をともなう場合もあるため、自己判断での対処は禁物。とくに、これまでに化学薬品でかぶれた経験がある人は、施術前にパッチテストを受けると安心です。

    まとめ

    ブリーチによるヘアデザインは、自己表現やイメージチェンジの大きな味方です。その一方で、頭皮や毛髪への影響を軽視すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

    過度な施術や不適切な自己処理は避け、必要なヘアケアと間隔を守ることが、美しい髪色を長く楽しむための第一歩です。また、異常を感じた際は早めに医療機関を受診し、重症化を防ぎましょう。

    「正しい知識と習慣」を身につけて、ブリーチによるオシャレを楽しみましょう。
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