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薄毛・抜け毛研究所
2025.09.17
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【医療監修あり】メンズにもおすすめ!2025年最新ヘアミルク情報
「ヘアミルク=女性用」そんな風に思っている男性も少なくないかもしれません。
しかし、近年では男性の髪のお悩みにも対応する“メンズ用ヘアミルク”が続々と登場しており、注目度も急上昇しています。(2025年9月現在)
ヘアミルクとは、乾燥や紫外線・熱ダメージから髪を守りつつ、スタイリングの土台づくりにも活躍する“洗い流さないトリートメント”です。
「ベタつかずナチュラルに仕上がる」「香りも爽やかで使いやすい」と、シャンプー後や朝のセットに手軽に取り入れやすいことから、美容意識の高い男性たちの定番アイテムになりつつあります。
「どれを選べばいいかわからない」「髪がパサついて困っている」そんな男性こそ、ぜひ参考にしてみてください。

ヘアミルクとは、髪に水分と栄養を与えるための乳液状のヘアケアアイテムです。
「洗い消さないトリートメント」として使われ、ドライヤーの熱や乾燥によるダメージから髪を守り、まとまりのある健康的な髪へと導いてくれます。
ヘアケアアイテムだけでなく、スタイリング剤としても活用できる優れたアイテムです。
ヘアケアとして使う
ヘアミルクは髪の水分と油分のバランスを整え、乾燥によるパサつきや広がりを防ぎます。
男性はシャンプー後のヘアケアを省いてしまいがちですが、ヘアミルクを加えるだけで髪の指通りが変わるのを実感できるでしょう。
難しいテクニックがいらずになじませるだけなので初心者でも使いやすいヘアケアアイテムでもあります。
スタイリングに使う
ヘアミルクは軽いテクスチャーでべたつかず、髪にナチュラルなツヤと束感を与えてくれます。そのため、ナチュラルな雰囲気を演出するスタイリング剤としても活用できるのです。
また、ワックスの下地として使うことで、セット力を高めながら水分を導入し、髪を保護する効果も期待できます。
メンズ向けヘアミルクの選び方

ヘアミルクは、自分の髪質に合ったタイプを選ぶのがおすすめです。
●硬毛・くせ毛タイプ
髪の毛が硬かったり、くせ毛の方は毛量が多く広がりやすい、あるいはうねりが出やすい傾向にあります。このタイプにはしっとり系のヘアミルクがおすすめです。
シアバターやホホバオイルなど、油分を程よく含んだアイテムであれば、髪に重さとまとまりを与え、湿気による広がりや寝ぐせ予防のサポートにもなります。
●柔らかく細い髪質(軟毛タイプ)
髪質が柔らかいタイプは重めのテクスチャーを使うとペタっとなりやすいため、軽めのヘアミルクを選びましょう。ベタつかずふんわりと仕上がるものであれば、ボリューム感を保ちつつ自然なツヤ感も演出することができます。
●カラーやパーマなどダメージが蓄積している髪
髪の毛のダメージが蓄積しているタイプには補修効果のある成分が入ったヘアミルクを選びましょう。特に加水分解ケラチンやアミノ酸系成分を含むものは、髪の内部のダメージをサポートし、パーマ・カラー剤によるダメージケア効果が期待できます。
成分の違いによる選び方

ヘアミルクに含まれる配合成分によって期待できる効果は大きく異なります。
目的別に注目したい成分を知っておくと、自分に合ったアイテムを選びやすくなるでしょう。
●保湿力を重視したい場合
髪の毛の保湿をサポートする成分は、ヒアルロン酸・セラミド・シアバターといった高保湿成分が配合されているものがおすすめ。乾燥でパサつきがちな髪をしっとりと落ち着かせ、静電気による広がりが生じにくくなります。
●髪の補修を目的とする場合
ダメージケアをしたい場合には、加水分解ケラチン・ペリセアなどの成分を含むものを選びましょう。これらはダメージを受けた髪の内部まで浸透し、キューティクルの補強をサポートし、ハリ・コシ感のUPにつながります。
●いい香りで印象付けたい場合
香り付きのヘアミルクは良い印象を与えたい場合にも活用できます。
女性が好むメンズ向けアイテムの香りとして、爽やかなシトラス系やウッディ系の香りは、比較的どの世代にも好まれます。
朝のスタイリングに使えば、ほんのり香るフレグランス代わりにもなり、身だしなみの一環としても好印象を与えるアイテムとなるはずです。
男性が選ぶときに参考にしたいラベル情報

男性がヘアミルクを選ぶ際、ボトルやパッケージに記載されたラベル情報や成分表をチェックすることで、より自分にぴったりのアイテム選びができます。
使い心地や髪質にも直結するため、ポイントを意識して選びましょう。
■「ノンシリコン」や「べたつかない処方」
「ノンシリコン」や「べたつかない処方」と書かれている製品の場合、髪を軽やかに仕上げたい方や、皮脂の多い男性におすすめです。
とくに猫っ毛・細毛の人は、シリコンが含まれていると重く感じやすいため「ノンシリコン」と記載された製品が◎。また、オイル感が強すぎず「水ベース処方」と書かれているものも、すっきりとした使用感が得られます。
■「スタイリングにも使える」兼用タイプ
「スタイリングと保湿を両立したい」場合は、ポリクオタニウム系成分(ポリクオタニウム-10など)や、ミツロウなどの軽いセット成分が含まれている製品をチェックしてみましょう。自然な束感やまとまりが得られ、ワックスいらずでヘアセットの時短にもなります。
■「男性用」「ユニセックス」といった表記
「メンズ向け」と書かれたヘアミルクは、香りが柑橘・ハーブ・ウッディ系のものが多く、清潔感を演出しやすい製品が多いです。また、デザインもシンプルで洗練されているものも多く、インテリアの邪魔もしません。
■成分表で注目したいポイント
商品の成分表に書かれている内容にも注目することで、より求める機能性を発揮した製品を選ぶことができます。
●保湿重視:ヒアルロン酸Na、セラミドNG、グリセリンなど
●補修重視:加水分解ケラチン、ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)、アルギニンなどのアミノ酸系
●頭皮ケア重視:アラントイン、パンテノール、グリチルリチン酸2K
製品によっては、「ボリュームアップ対応」「ドライヤー熱から髪を守る」「紫外線カット成分入り」などの訴求ポイントが明記されていることも。こうした効果は「自分の理想の仕上がり」がはっきりわかっている場合には欠かせない情報となるでしょう。
ヘアミルクの使い方

ヘアミルクは「朝のスタイリング前」と「夜のヘアケア後」の両方に活用できる万能アイテムです。使うタイミングや目的によって、効果を上手に引き出すためには使い方が変わってきます。
スタイリング剤としての使い方
朝のスタイリング前にヘアミルクを使うと、ワックスやジェルのノリがよくなり、乾燥・パサつきも抑えられます。以下の手順で使うのが効果的です。
【使用方法】
1.より保湿効果を高めたい場合はシャワーなどで髪を濡らした後、軽くタオルで水分を拭き取る
2.1〜2プッシュのヘアミルクを手に取り、両手でしっかり伸ばす
3.髪の中間から毛先を中心にムラなくなじませる(根元にはつけすぎない)
4.その後ドライヤーでブローしたり、スタイリング剤を重ねてセット
【メリット】
●髪の表面に軽い保湿膜ができるため、ワックスやジェルがなじみやすくなる
●クセやうねりを抑え、まとまりのあるナチュラルな仕上がりに
●髪が乾燥して広がりやすい冬場や、湿気でまとまりにくい梅雨時期にも◎
「軽やかな束感」「自然なまとまり感」を重視したい方は、スタイリング前のベース剤として取り入れるのがおすすめです。
ヘアケア製品としての使い方
ヘアミルクは入浴後のアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)としても非常に優秀です。特にドライヤー前に使うことで、熱や摩擦から髪を守るバリア機能を発揮します。
【使用方法】
1.タオルドライで余分な水分をふき取る
2.髪の長さや量に応じて1〜3プッシュほどを手に取り、両手で伸ばす
3.髪の毛先中心に揉み込むようになじませ、全体に広げる
4.ドライヤーでしっかり乾かす(中温〜低温推奨)
【メリット】
●髪の水分蒸発を防ぎ、ドライヤーの熱ダメージを軽減
●シャンプー後のきしみやごわつきを和らげる
●朝の寝ぐせ予防や摩擦による切れ毛防止にも効果的
特に毛先の広がりや乾燥が気になる方は、夜のケアにヘアミルクを取り入れることで翌朝のまとまりや指通りが変わります。
他のスタイリング剤との違い

一般的なスタイリング剤(ワックス・ジェル・ムース・スプレーなど)と比べて、ヘアミルクは“整える”ことに重点を置いたアイテムです。
■ヘアミルク・ワックス・ジェルとの比較
| ワックス | ジェル | ヘアミルク | |
| セット力 | 強い(毛束感・動き) | 非常に強い(ツヤ・キープ力) | 弱い(ナチュラルなまとまり) |
| 使用感 | やや重め・べたつきあり | 固まる・パリパリ感あり | さらっと軽い・柔らかい |
| 髪へのダメージ | 少なからずあり | 少なからずあり | 保湿・補修効果が期待できる |
| 洗い落としやすさ | やや落ちにくい | 比較的落ちやすい | 非常に落としやすい |
ワックスやジェルはあくまで「仕上げ」のためのアイテム。一方ヘアミルクは「スタイリングの土台を整える+軽くまとめる」役割に優れています。
ヘアセットに自然なスタイルを好む男性や、髪が細い・柔らかい人にとっては、重さや固さが出すぎないヘアミルクが理想的です。
他のヘアケア商品との違い

では一方で、ヘアミルクは他のヘアケア剤とはどのような違いがあるのでしょうか。
ヘアオイル・ヘアミストと比較してみましょう。
■ヘアミルクvsヘアオイル
●ヘアオイルの特徴
髪表面をコーティングし、ツヤとまとまりを与える。しっとり感や重さが出やすい。
●ヘアミルクの特徴
水分+油分+保湿成分がバランスよく含まれており、内側から潤す+軽い補修+ナチュラルな質感が得られる。
オイルは重さとツヤ重視のケアに向いていますが、髪がぺたんとしやすい人やスタイリングとの両立を求める人には、ミルクタイプの方が扱いやすいでしょう。
■ヘアミルクvsヘアミスト
●ヘアミストの特徴
水分メインで軽やかな使い心地。寝ぐせ直しや香りづけ、静電気対策などに便利。
●ヘアミルクの特徴
保湿力が高く、補修成分も豊富。ミストよりもしっかりしたケアが可能で、スタイリングとの相性も良い。
ヘアミストは「表面の整え」に向いており、内側からの補修・保護を重視したい人にはミルクが適しています。
■ヘアミルクの立ち位置まとめ
| 商品 | 得意な機能 | 向いている人 |
| ヘアオイル | 高い乾燥予防・ツヤ出し | 剛毛・乾燥毛・ダメージ毛 |
| ヘアミスト | 軽さ・香り・静電気対策 | 軟毛・ボリューム重視派 |
| ヘアミルク | 保湿・補修・軽いセット力 | 普通毛~軟毛、バランス重視派 |
つまりヘアミルクは、「保湿しながら軽やかに整える」万能型としてスタイリングとケアの中間的存在。毎日使っても負担が少ないメンズ向けのアイテムとして活用できる場面は多いといえます。
まとめ

ヘアミルクは、髪をケアしながら自然なスタイリングまで叶えられる万能アイテムです。
髪質や悩みに合わせて適切なアイテムを選び、毎日のルーティンに取り入れることで髪のまとまりや清潔感はぐっとアップします。
ワックスやジェルでは出せない“軽やかな質感”、ヘアオイルでは実現しにくい“さらっとした使い心地”を求める男性にはヘアミルクがおすすめです。
「見た目を整えることは、印象を整えること」ともいえる昨今。
身だしなみの一部として、自分に合ったヘアミルクでのケアを今日から始めてみませんか?
監修者:繁和泉
看護師、予防医学士として17年。その中で毛髪再生外来の診療に携わる。薄毛にともなう患者さんのお悩みに寄り添いながら、医学的なアプローチも含め「長い目で見た」毛髪のための日常生活やケアについての指導を個別性に合わせて提供。
同時に、情報化社会の中でWEBコンテンツで「正しい情報をわかりやすく」発信することに精を出す。