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毛・抜け毛研究所

2026.07.28

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髪が伸びないのはなぜ?すぐ切れる原因と毛幹異常との違いを解説

「最近、髪が伸びていない気がする」
「ブラシを通すたびに切れ毛が目立つ……」

そんな悩みを抱えながら、なんとなくトリートメントを変えてみたり、ドライヤーの温度を下げてみたりと、試行錯誤を繰り返している方も多いのではないでしょうか。

さまざまなケアを試しても改善しないと感じているなら、もしかすると「原因そのもの」へのアプローチができていないのかもしれません。

「髪が伸びない」「すぐ切れる」という症状には、大きく3つの原因があります。

外的ダメージによるものなのか、体の内側の変化によるものなのか、あるいは髪の構造そのものに問題があるのか——この違いを理解しないままケアを続けても、なかなか改善には結びつきにくいでしょう。

この記事では、切れ毛・髪が伸びづらい原因を3種類に分類して整理し、自分がどのタイプに当てはまるかを見極めるポイントと、それぞれに合った対処法について詳しく解説します。

切れ毛と枝毛の違い

ケアの話をする前に、まず「切れ毛」と「枝毛」の違いを整理しておきましょう。
この2つは混同されやすいのですが、発生するメカニズムと見た目の状態が異なります。
切れ毛枝毛
状態毛の途中でプツッと折れて切れた状態毛先が縦に裂けた状態
原因髪の内部構造が傷んで脆くなり、摩擦などで折れやすくなっているキューティクルが剥がれ落ち、内部のコルテックスが露出して裂けている
発生しやすい部位毛の中間部分にも起こりやすい毛先に集中しやすい
抜け毛との違い根元から抜けているわけではない根元から抜けているわけではない
「切れ毛が増えた=抜け毛が増えた」と感じる方も少なくありませんが、切れ毛は根元から抜けているわけではなく、抜け毛とは別物です。この区別が、後述する原因の見極めにもつながってきます。

健康な状態の髪は1ヵ月に約1〜1.5cm、1日あたり約0.3〜0.4mm伸びるとされています。年齢や体調によって個人差はありますが、これが髪の成長速度の目安の一つです。

「最近、髪が伸びるのが遅くなった気がする」「以前より明らかに短い期間で切れてしまう」と感じているなら、髪や体の内側で何かが変化している可能性も考えられます。

髪が「伸びない」「切れる」原因は3種類

切れ毛や「髪が伸びない」と感じる原因は、大きく分けて以下の3種類にわけれらます。それぞれメカニズムが異なるため、原因を正しく見極めることが改善への近道です。

原因A:外的ダメージの蓄積

切れ毛の増加でよく知られている原因が、日常の外的ダメージの積み重ねです。具体的には以下のようなものが挙げられます。
ダメージの種類主な原因・特徴
摩擦ダメージタオルドライ時に擦る、乾いた状態でのブラッシング、枕との摩擦など
熱ダメージヘアアイロン・コテ・ドライヤーの高温。120℃を超えるとタンパク質の変性リスクが高まるとされている
ケミカルダメージヘアカラーやパーマの繰り返しによるキューティクルの損傷。特にブリーチは深刻なダメージにつながりやすい
紫外線ダメージUV-Bがキューティクルを、UV-Aが髪内部のタンパク質やメラニンを酸化・変性させる
乾燥・静電気乾燥した髪は静電気が起きやすく、摩擦との相乗効果でダメージが悪化する
これらは日常的に積み重なるため「気づいたら切れ毛が増えていた」という形で現れることが少なくありません。毛根から生じる切れ毛より、毛先や中間部分に集中しやすいです。

原因B:毛周期の乱れ(薄毛・脱毛症との関係)

外的ダメージではなく、体の内側の変化が原因になるケースもあります。

AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)では、DHT(ジヒドロテストステロン)などのホルモンの影響によって毛周期の成長期が短縮化。成長期が短縮されると、毛が太く長く育つ前に抜けてしまうため「髪が伸びない・細くなった」と感じるようになります。

また、産後や更年期のホルモンバランスの急激な変化、過度なストレスや睡眠不足による自律神経の乱れも、毛周期に影響を与えることがあるでしょう。

毛周期の乱れによる特徴は、「途中で折れて切れる」というより「根元から短い細い毛が増える」「特定の部位だけ薄くなってきた」という変化が先行しやすいです。

原因C:毛幹の構造異常

最後は、最も見落とされやすい「毛幹(もうかん)の構造異常」です。

毛幹とは、毛包から外に出ている髪の毛そのものの部分を指します。通常、毛幹はケラチンというタンパク質が規則正しく並んだ構造をしていますが、何らかの原因でその構造に異常が生じると、毛が折れやすくなったり、成長が妨げられたりすることがあるでしょう。

代表的な毛幹異常の種類は以下の通りです。
毛幹異常の種類状態・特徴
捻転毛(ねんてんもう)毛が螺旋状にねじれた状態。ねじれ部分に力がかかりやすく折れやすい
念珠状毛(ねんじゅじょうもう)数珠のように毛がくびれた状態。くびれ部分の強度が著しく低下している
縦溝毛(たてみぞもう)毛の表面に縦の溝が入った状態。均一でない表面が乾燥やダメージに弱い
毛幹異常の原因には遺伝的な素因のほか、長期的な栄養不足、カラー・パーマを繰り返すことによるケミカルダメージの蓄積なども考えられるでしょう。

「どんなケアをしても切れ毛がなくならない」という場合は毛幹異常を疑ってみる必要もあります。
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3つの原因を比較する|自分はどのタイプ?

3つの原因を並べて比較すると、自分の悩みがどのタイプに近いかが見えやすくなります。
外的ダメージ由来毛周期の乱れ由来毛幹異常由来
切れ方毛先・中間で折れる根元から短い毛が抜ける特定部位でプツプツ切れる
毛の状態毛先がパサつく・裂ける全体的に細くなる・軟毛化毛がねじれ・くびれている
発生部位全体に散らばる頭頂・前髪など特定部位同じ部位に繰り返し起きる
伴う症状パサつき・広がり・ツヤのなさ地肌が透ける・分け目が広がるケアしても改善しない
主な対処ヘアケア・ダメージ補修生活習慣・医療的アプローチ専門家相談・根本ケア
切れ毛が気になる場合、複数の原因が重なっているケースも少なくありません。

「どれか一つ」に絞ろうとするより、自分の状態に近い項目がどこに集中しているかを参考にしてみてください。

原因別の対処法

原因が異なれば、有効なアプローチも変わります。自分のタイプに合った対処法を確認しましょう。

外的ダメージ由来の対処法

日常のヘアケア習慣を見直すことが最優先です。
対処法ポイント
タオルドライの見直し「こする」ではなく「押さえる・包む」ようにする。濡れた髪は特にダメージを受けやすい
ドライヤーの使い方20cm以上離し、一か所に熱を集中させないよう動かしながら使う。低温・大風量モードが理想
アウトバスケアアウトバストリートメントやヘアオイルを毛先中心に使用し、保湿膜を作る
紫外線対策ヘア用UVカットスプレーを活用。帽子や日傘での物理的な遮断も有効
ケミカルケアの見直しカラー・パーマの頻度を見直し、施術後はサロントリートメントを活用する
【やってはいけないNG習慣:濡れたまま就寝】
濡れた状態の髪はキューティクルが開いています。枕との摩擦でダメージを受けやすい状態になっています。洗髪した髪の毛は就寝前までに完全に乾燥させるように意識しましょう。

毛周期の乱れ由来の対処法

体の内側からアプローチすることが重要です。
対処法ポイント
食事タンパク質(肉・魚・卵・大豆)を意識的に摂取。亜鉛・ビオチン・鉄分も髪の材料として欠かせない栄養素
睡眠7時間前後を目安に確保。成長ホルモンが分泌されやすい夜の睡眠の質を高めることが大切
ストレスコントロール入浴・軽い運動・頭皮マッサージなど、自分なりのリフレッシュ習慣を持つ
専門家への相談生活習慣を整えても改善しない場合や、薄毛の進行が気になる場合は皮膚科・専門クリニックへの相談を検討する
【やってはいけないNG習慣:極端な食事制限】
ダイエット目的の極端なカロリー・タンパク質制限は、髪の材料不足につながってしまいます。体重への変化が現れる前に、髪に影響が出ることもあると言われているため、食事制限中に切れ毛・抜け毛が増えた場合は生活習慣の見直しを意識しましょう。

毛幹異常由来の対処法

毛幹の構造そのものが変化している場合、トリートメントや表面的なヘアケアだけでは根本的な解決が難しいケースがあります。
対処法ポイント
保湿ケアの徹底乾燥による脆化を防ぐ。切れにくい状態を環境から整えることが現実的なアプローチ
熱ダメージの最小化ヘアアイロンの使用頻度を下げ、低温設定を心がける
食事からのアプローチタンパク質・ビオチンを意識した食事で、ケラチン合成の材料を補う
専門家への相談遺伝的素因が関与している場合や、改善の見込みが感じられない場合は皮膚科・毛髪専門クリニックの受診を検討
【やってはいけないNG習慣:トリートメントの過剰使用】
「ケアをすれば改善するはず」と、トリートメントを大量に使い続けることは髪や頭皮にとって逆効果になる場合もあります。

毛幹の構造異常がある場合、表面のコーティングでごまかしても根本を変えることは困難です。頭皮への過剰な成分付着がかえってトラブルを招くこともあります。

まとめ

「髪が伸びない」「すぐ切れる」という悩みには、外的ダメージ・毛周期の乱れ・毛幹の構造異常という3つの原因があります。

それぞれメカニズムが異なるため、原因を正しく見極めることが、改善への近道です。

日常のヘアケア習慣を見直しながら、「切れ毛の出方」「発生部位」「いつから始まったか」を意識して観察してみてください。それだけで、自分の悩みの原因が少しずつ見えてくるはずです。

それでも改善しないと感じるときは、一人で抱え込まず、皮膚科や毛髪専門のクリニックに相談することも検討しましょう。
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