男女で伸び方は異なるの?

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A.髪の伸び方は、男女で若干の差があるといわれています。
性別とは関係なく、平均すると髪の毛は月に1センチほど伸びるといわれています。髪の毛の伸びるスピードに大きな男女差は認められません。 しかし微々たる差ですが、どちらかといえば女性のほうが速く伸びるといっていいでしょう。これには根拠があって、髪の毛の成長には女性ホルモンの働きが関係していると言われます。主に卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンは髪の成長を促進すると考えられており、微々たる差ではありますが、女性のほうが髪の毛が速く伸びても不思議ではないのです。
また、髪の毛の伸びるスピードではなく、髪の毛の「寿命」を考えると男女差はもう少しわかりやすくなります。
そもそも髪の毛というのは毛根にある毛母細胞という細胞が増殖したり分裂したりすることによって伸びていきます。もっといえば、死んだ細胞が毛根の内側からどんどん押し出されることによって髪の毛が伸びていくのです。 しかし延々と伸び続けるのではなく限界があるようで、一定の期間が経過すると髪の毛は地肌から自然と抜け落ちてしまいます。 これが私のいう「寿命」であり、専門用語でいうところの「ヘアサイクル」です。
男女差の話にもどすと、髪の毛の寿命は男性が3~4年程度、女性が5~6年程度といわれています。つまり女性のほうが髪の毛の寿命が若干長いのです。つい私たちは「髪の毛が長い人=女性」と思いがちですが、あながち間違ってもいないようです。
ちなみに世間ではしばしば「スケベな人は髪の毛が伸びるのが速い」といわれます。しかしこれはまったくの迷信であって、医学的・科学的な根拠はありません。 ただ、あくまで私個人の見解では面白い視点だと感心しています。なぜなら女性ホルモンが多いほうが女性的な側面が強く性欲も強いと仮定すれば、エストロゲンが大量に分泌されて髪の毛が速く伸びると思えるからです。……しかし強調しますがあくまで私個人の見解です。いつの日か医学的・科学的に証明される日を待ちましょう。
さて、ここまでは髪の伸び方の男女差について確認してきました。
最後に、髪の伸び方の差異は男女差だけではないことを紹介して本記事を締めたいと思います。
一つは年齢差です。加齢にともないホルモンの分泌量や代謝機能が低下するため髪の毛が伸びにくくなることは想像に難くないですよね。 あとは寒暖差も髪の毛の成長に影響します。なぜかというと、暖かいほうが血行が良くなるため髪の毛の伸びるスピードが速くなると考えられているからです。よって冬場より夏場、北海道よりも沖縄に住んでいるほうが微々たる差で速く髪の毛が伸びるかもしれません。
ほかにも適度な運動や健康的な食事、良質な睡眠やストレスをためないことなども髪の毛の成長に影響します。これらは髪の毛以外にも広く良い影響があるので、意識的に実践したほうが良さそうですね。