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薄毛・抜け毛研究所
2017.12.29
- 豆知識
- 頭皮ケア
パーマのせいで毛先がチリチリに?髪の毛が傷む理由とケア方法

パーマの仕組みとは
1つは「パーマ液1剤」と呼ばれるもので、髪の毛の主成分であるケラチンに1剤を浸透させ、結合したシスチンを切り離します。このシスチン分離のプロセスがなければ、髪の毛の形を変えることはできません。もう1つは「パーマ液2剤」という、分解されたシスチンの再結合をはかる薬剤です。
パーマの種類で髪の毛の傷み具合は変わる?
ここでは、パーマの種類とその特徴についてご紹介します。
ホットパーマ
ホットパーマは、薬剤による髪質変化をもたらしたあと、髪の毛に熱を加えてスタイルを作る手法になります。髪の毛の成分であるタンパク質は、60℃以上の熱が加えられると形状変化を起こすため、その原理を利用しているのです。ホットパーマは、躍動的なウェーブ感のある仕上がりが得られるものの、髪質が硬くなりやすいでしょう。
コールドパーマ
一般的に用いられている手法が、コールドパーマです。コールドパーマは熱を使わずにパーマをかけるもので、室温での薬剤反応によって髪質に変化をもたらします。ぬれた状態でウェーブが発生し、乾燥させると髪のうねりが緩くなる、という特徴があります。熱変性させない手法のため、ホットパーマと比較して髪の毛への負担は少ないといえるでしょう。
パーマで傷んだ髪のケアをしよう
パーマによって髪の毛が大きく傷んだ場合、以下のケア方法を取り入れてください。
パーマをかけた当日はシャンプーを控える
パーマを施したあと、美容師から「今日はシャンプーしないでください」といわれたことがある方は多くいるのではないでしょうか。これは、パーマが髪の毛になじまないままシャンプーを行うと、パーマの持ちが悪くなる可能性があるためです。できるかぎりパーマをかけた当日は、シャンプーを控えましょう。
シャンプーやトリートメントはパーマ専用のものを使う
パーマをかけた髪の毛には、洗浄力の強いシャンプーの使用は控えましょう。できるだけパーマ専用のシャンプーとトリートメントで、髪の毛をダメージから防ぎパーマの持ちをよくします。また、パーマをかけた髪の毛は、キューティクルが開き水分不足の状態です。髪の毛のうるおいを与えるためにも、トリートメントをしてねぎらってあげましょう。
ドライヤーの前にタオルドライを
上述の通り、パーマによって髪の毛内部の水分は足りていない状態です。そのような髪の毛にドライヤーの熱を加えたら、髪の毛に残っている水分までも蒸発してしまうでしょう。そのため、ドライヤーを行う前にはタオルドライをしてください。
おわりに
パーマの手法による熱ダメージや、使用する薬剤によって髪の毛の傷みやチリチリが起こっていると考えられます。中でも、60℃以上の熱を加えるホットパーマを利用すると、髪の毛への負担はより大きくなるでしょう。しかし、パーマをかけたあとのヘアケアをしっかりと行えば、改善は見込めます。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ実践してはいかがでしょうか。