毛根の4つの状態

白い毛根には、色そのものが白い場合と、付着物がある場合に分かれます。付着物には真っ白もしくは半透明色に分かれ、その中でも先端にヒゲのようなものがついている場合があります。それぞれの違いを細かくみることが大切です。

白い毛根でも正常な場合とは

白い毛根のうち、以下の2つにあてはまる場合は、問題ないでしょう。

毛根そのものが白い

毛根そのものが白い場合は、問題ありません。髪の毛は、成長にともない色素が供給されることで、白から黒に変化します。それが成長サイクルの休止期に入ると、着色細胞も死滅し、色素の供給がストップするため、毛根は白いままなのです。毛根そのものが白い場合は、髪の毛がきちんと成長して、寿命を終えて抜けた状態といえます。

白い半透明な塊が付着している

白い半透明な塊が付着していても、正常だと考えられるでしょう。この半透明な塊こそ、毛根と皮膚組織を結びつける「毛根鞘（もうこんしょう）」で、毛髪が抜けるタイミングで付着します。触ってみてやや粘性を感じる場合は、毛根鞘の可能性があります。

問題がある場合の白い毛根の特徴とは

白い毛根でも、以下にあてはまる状態の場合、頭皮の環境に問題があると考えられます。

毛根に真っ白い塊が付着している

毛根にベタベタする真っ白い塊が付着している場合、それは毛根鞘ではなく皮脂と考えられるでしょう。過剰な皮脂は頭皮コンディションを悪化させ、抜け毛を招くファクターでもあります。脂質の多い食生活になっていないか、頭皮に合わないシャンプーを使っていないかなど、まずは身近なところから見直しましょう。

毛根に白い半透明の塊があり、毛根の先がヒゲ状に伸びている

毛根の付着物が白っぽい半透明な塊であれば、毛根鞘の一部であり、それ自体は問題ありません。
しかし、毛根の先がヒゲのように伸びている場合は、成長しきっていない毛髪が強く引っ張られて抜けた可能性があります。
成長途中の髪の毛を抜くのは、頭皮にとって、もちろんよくありません。このタイプの抜け毛が増えると、結果的に薄毛を招いてしまうでしょう。

正常な毛根に戻すための解決方法

毛根の状態をみて問題が確認されれば、適切な対策を講じて改善を図る必要があります。

栄養バランスを意識した食事

食事バランスガイドには、何をどれくらい食べることでバランスの良い食事になるか、分かりやすく記載されています。農林水産省のホームページから確認できますので、食事バランスガイドを参考に、バランスの良い食事を意識してください。

血行不良を改善するための運動

適度な運動を毎日続けることで、血行不良が改善され、毛根にも栄養素が届きやすくなります。ただし、激しい運動は禁物。ウォーキングや水泳、ストレッチ、エアロビクスなどの有酸素運動がおすすめです。

髪や頭皮のケア

シャンプーは1日1回がベスト。洗いすぎると必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥肌を招いてしまう可能性があります。
また、洗浄力があり、不要な皮脂と汚れをしっかり落としてくれるアミノ酸系シャンプーを選ぶことで、頭皮にやさしいケアができるでしょう。

ストレスの緩和

ストレスや偏りのある食事は、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌につながり、毛髪の健康に影響を与える可能性があります。正常な毛根に戻すためにも食事や生活習慣を見直すことを意識しましょう。

毛根を見分けて正しい処置をしましょう

今回は、毛根の正常な状態と正常な毛根に戻すための解決法をご紹介しました。
白い毛根には、対策が必要なものと不要なものがあります。半透明な塊が付着する、あるいは半透明な上に先端がヒゲ状になっている毛根は、薄毛のサインかもしれません。
ストレスや食事が影響している可能性があるため、食生活や生活習慣を見直すように心掛けましょう。