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毛・抜け毛研究所

2017.04.14

  • 薄毛

    薄毛・抜け毛に影響するといわれるテストステロンの持つ役割とは

    テストステロンは男性がイキイキと過ごすために欠かせない男性ホルモンですが、その一方で薄毛や抜け毛との関係が指摘されることもあります。

    今回は、そんなテストステロンの役割や、薄毛・抜け毛に影響するといわれる理由についてお伝えします。

    テストステロンの役割

    悩む男性
    テストステロンとは男性ホルモンの1つで、広く言えばいわゆる男性らしさのもととなっているホルモンだと言われています。

    体への影響

    ・筋肉や骨格の形成/成長
    ・体毛の成長
    ・性欲の増進/性機能の維持
    ・動脈硬化の防止 など

    心への影響

    また、テストステロンは体だけではなく心にも影響を及ぼします。
    ・やる気の維持
    ・判断力の維持
    ・集中力の維持 など

    不足すると起こる影響

    テストステロンは男性が男性らしく、また健康的な状態で生きていくために必要不可欠なホルモンだと言えるでしょう。このテストステロンが不足すると次のような影響があると考えられています。

    ・慢性的なだるさ
    ・性欲の低下
    ・勃起不全(ED)
    ・不眠

    テストステロンが薄毛に影響するといわれる理由

    このように、男性の健康のために不可欠のテストステロンですが、薄毛に影響するといわれることもあるようです。一体なぜ、テストステロンは薄毛と関係があると考えられているのでしょうか。

    ジヒドロテストステロンに変化する

    実は、テストステロン自体は薄毛に悪影響を及ぼしませんが、体内で5α-リダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロンという別の男性ホルモンに変化します。

    ジヒドロテストステロンが分泌されると、皮脂も大量に分泌されてしまい頭皮を含む皮膚の毛穴が詰まりやすくなるなどの影響があります。頭皮が毛穴詰まりを起こすと、食事で体内に取り込んだ栄養が十分に髪の毛に行き届かず、正常な成長ができません。この状態が続くと、髪の毛に元気がなくなっていき、次第に抜け毛が増え薄毛につながるのです。

    男性の方が女性よりも薄毛・抜け毛に悩む方が多いのは、このジヒドロテストステロンが関係しているからと言われています。

    ジヒドロテストステロンを抑えるためには

    したがって、テストステロン自体は、あくまでも男性の心と体の健康のために欠かせないホルモンであって、薄毛に直接的な関係はないと言えるでしょう。テストステロンをジヒドロテストステロンに変えてしまう5α-リダクターゼや、ジヒドテストステロンの分泌量を抑える対策を採ることが薄毛対策には有効です。

    ジヒドロテストステロンの働きを抑えるものとしては、フィナステリドという成分が挙げられます。フィナステリドはAGA治療薬にも含まれている代表的な成分です。薄毛対策を考えている方は、近くの医療機関で医師に相談してみても良いでしょう。

    テストステロンを増やすには

    ダンベルを持ち上げる男性
    上記で述べたように、テストステロンそのものは薄毛や抜け毛を引き起こすものではありません。男性の健康な体を作るテストステロンは、どのように分泌されるのでしょうか。

    テストステロンは10代後半~20代にかけて最も多く分泌され、それ以降は加齢とともに低下していきます。特に、40代になると心身に現れる頭痛や気だるさ、めまいなどの症状をまとめて男性更年期障害と呼ぶこともありますが、これらは男性ホルモンの著しい低下による影響が大きな原因と考えられています。

    重要な男性ホルモンであるテストステロンを増やすためには、以下の方法が挙げられます。


    ・筋トレを行う
    ・ダイエットを行う(肥満の方の場合)
    ・糖質や炭水化

    おわりに

    テストステロンは、ジヒドロテストステロンへ変化することで、髪の毛の成長サイクルを短くしてしまいます。しかし、テストステロンそのものは、男性の体にとって必要不可欠なもので、薄毛や抜け毛の直接の原因となるものではありません。

    しかし遺伝による体質や生活習慣によっては、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化してしまうこともあります。ジヒドロテストステロンの影響で頭皮環境が悪化してしまわないよう、頭皮環境に変化を感じたら、早めのケアを行い、髪を健康に保ちましょう。

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