髪に関する知識や技術を公開中

毛・抜け毛研究所

2017.11.10

  • 薄毛

    かゆみの原因は?頭皮の乾燥による抜け毛を防ぐ方法

    頭皮の乾燥が続くと、抜け毛の進行に影響を与える可能性があります。洗浄力の強いシャンプーを使用している場合や頭皮が不潔な状態のとき、乾燥を引き起こしやすいため注意しましょう。

    今回は、乾燥を未然に防ぐ頭皮ケアの方法をご紹介します。日ごろ乾燥肌にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

    頭皮のかゆみの原因は?

    頭皮に激しいかゆみを覚えるような場合は、頭皮が慢性的に乾燥している可能性があります。乾燥しやすくなる要因として、次のようなものがあります。

    洗浄力の強いシャンプー

    毎日髪の毛を洗っていても、シャンプー選びを間違えてしまうと頭皮に大きな影響を及ぼします。気をつけたいものが、洗浄力の強い石油系の合成界面活性剤です。

    このタイプのシャンプーを使用すると、頭皮を保護する皮脂まで洗い落としてしまうリスクがあります。皮脂を過剰に除去することにより乾燥しやすくなり、フケやかゆみを起こす恐れがあります。

    常在菌(マラセチア菌)

    頭皮の常在菌
    皮脂は取りすぎてもいけませんが、過剰分泌することも好ましくありません。皮脂の分泌量が多くなりすぎることにより、菌が繁殖しやすくなります。

    代表的なものが、マラセチア菌とよばれる常在菌で、この菌が増えすぎるとかゆみを引き起こします。皮脂の分泌量を適度に保つことが重要です。

    肌質

    生まれつき乾燥肌の方は、頭皮も乾燥しやすい傾向にあります。一般的に女性は男性と比べ頭皮の皮脂が少なく、デリケートになりやすいといわれています。乾燥しやすい肌質の方は、保湿を重視した頭皮ケアを心がけることが必要です。

    乾燥が抜け毛へ与える影響

    乾燥は、単にかゆみを引き起こすだけではありません。抜け毛・薄毛に影響を与える恐れがあるため、そのリスクを軽視しないほうが良いでしょう。

    髪の毛の成長に必要なもの

    髪の毛は、タンパク質がなければ育ちません。髪の毛の80%以上はタンパク質によって構成されています。タンパク質の合成に必要なアミノ酸や亜鉛が重要なことはもちろん、ビタミン類や食物繊維、鉄分などの栄養素も必須です。

    これらの栄養分が毛根に届かなければ、髪の毛は成長できないと考えて良いでしょう。

    乾燥すると栄養不足を起こす細胞

    地肌の乾燥がひどくなり、頭皮環境が悪化することにより、血行不良を起こし毛根まで栄養素が届きにくくなってしまいます。毛根は、毛乳頭細胞や毛母細胞などの髪の毛を生育させる細胞などによって構成されます。

    これらに十分な栄養素が届かなければ、髪の毛も育たず抜け落ちてしまうリスクが高いといえるでしょう。

    頭皮の乾燥対策は

    頭皮が乾燥していると感じたら、原因に応じた頭皮ケアをしましょう。以下で紹介する3つの対処方法がおすすめです。

    【1】髪の毛はすぐに乾かす

    お風呂上がりはドライヤーを使用せず、自然乾燥に任せている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、ぬれた髪の毛をそのまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみのもとになってしまいます。

    また、ぬれたままにしておくことでキューティクルが剥がれおち、乾燥しやすい状態になります。洗髪したあとはすぐに乾かす習慣をつけましょう。

    【2】オイルを塗る

    髪にオイルを垂らす女性
    オイルローションを使用した頭皮ケアを施すことにより、頭皮が潤い乾燥を防いでくれます。ヘアケア用のローションにはさまざまなタイプがあるため、乾燥肌の方におすすめの保湿効果の高いオイルローションを選びましょう。同時に頭皮マッサージをすることで、効果も高まります。

    【3】アミノ酸系のシャンプーを使用する

    デリケートな地肌の方におすすめなものが、アミノ酸系のシャンプーです。アミノ酸は人間の頭皮と相性が良く、皮脂も適度に取り除いてくれます。さらに細かいケアを心がける場合は、添加物のない無添加アミノ酸シャンプーを選びましょう。

    おわりに

    今回は、乾燥を未然に防ぐ頭皮ケアの方法をご紹介しました。

    頭皮にとって大敵である乾燥は、シャンプーの選び方を見直すことや保湿性の高いオイルローションの使用、頭皮マッサージなどで予防できます。シャンプーやオイルを選ぶ際は、頭皮の乾燥ケアにふさわしいものを検討しましょう。

    コラム一覧ページに戻る

    330