薄毛

髪の根元にある立毛筋とは?収縮作用と働きについて

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生え際が気になる男性
立毛筋とは、顔以外のほぼすべての体毛の根元にある、小さな筋肉のことです。 「毛が逆立つ」「鳥肌が立つ」などのように感情の高ぶりによって生じる身体の変化は、立毛筋の働きによるもの。普段、意識されることのない立毛筋ですが、実はその収縮と薄毛には深い関係があると考えられています。
今回は、立毛筋の収縮作用と働き、そして髪の毛との関係についてご紹介します。

立毛筋とは?

頭皮の拡大イメージ 私たちの身体に生えている毛をよく見ると、皮膚に対して斜めに生えていることが分かります。1本1本の体毛に付いているのが立毛筋。毛根部のほぼ中央部分に位置し、表皮の内側と、毛を作っている毛包という器官を斜めにつないでいます。太さ0.05mm~0.2mmほどのとても小さな筋肉で、1本の毛に対し1個、もしくは2個付着しています。

立毛筋の働き

普段は斜めに傾いている毛根ですが、何かの刺激によって立毛筋が収縮すると、まっすぐに立ち上がります。これがいわゆる「毛が立つ」という状態です。立毛筋は別名「起毛筋」とも呼ばれますが、寝ていた毛が起き上がるという印象からその名が存在します。この収縮作用はどのようなときに起こるのか、以下でご説明します。

ドキドキした、感動したなど

自分の意志とは関係なく、不随意的に身体を制御しているのが、自律神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、立毛筋には前者が大きく関係しています。
交感神経がもっとも優位に働くのは、大きく心が揺さぶられるときです。私たちが何かを見たり体験したりして、ドキドキするような状態にあると交感神経が働き、立毛筋が収縮するのです。よく、素晴らしい音楽や映画を鑑賞して感動したとき、「鳥肌が立った」という表現を使いますが、これは感情の高ぶりよって、交感神経が働いている状態を表しています。

寒さを感じたとき

立毛筋のもう1つの重要な役割が、寒さから身体を守ることです。
立毛筋が収縮すると毛穴がふさがれ、皮膚を閉じ込めます。皮膚を閉じ込めることによって体温を温存し、身体を温めることができるのです。
また同時に、立毛筋の直上にある皮脂腺が刺激され、皮脂が表皮へと分泌されます。この皮脂が毛穴の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐことで、毛根を寒さから守っているのです。立毛筋の収縮によってもたらされる、2重の作用によって私たちの身体は体温を保つことができます。

立毛筋と薄毛の関係

感情の変化や寒さによって、収縮する立毛筋。この立毛筋の働きは、髪の毛のケアを考える手掛かりを提示してくれます。
立毛筋が収縮すると同時に皮脂も分泌されますが、実際に皮脂が出るところは身体のある一定の部位(頭皮・顔・胸・背中など)のみ。これらの脂漏部位には、皮脂汚れも詰まりやすいため、頭皮環境の悪化や薄毛につながります。
なかでも、頭皮と額の脂漏部位がぶつかるM字部分が、頭部でもっとも皮脂が分泌される部位です。帽子をかぶっていると、額の部分だけが汚れたり臭いがきつかったりする経験をした方もいるでしょう。額の生え際から髪か薄くなるケースが多いのも、皮脂汚れが毛穴に詰まることが影響しています。
薄毛を気にされている方、額の生え際が気になる方は、この部分を清潔に保つことが大切です。皮脂の分泌を抑える育毛剤の使用も検討してはいかがでしょうか。

立毛筋を鍛えることはできる?

気持ちの良い朝
立毛筋の収縮作用は、自律神経の働きと連動する部分があります。自律神経の乱れを整えることは立毛筋を鍛えることになり、それが薄毛対策にもつながります。
自律神経を鍛える方法は、いたってシンプル。次に紹介する朝のメニューを毎日続けるだけで、自律神経のコントロールにつながります。ぜひ試してみてください。
  • 朝日を浴びる
  • 朝食に野菜と発酵食品を取り入れる
  • コップ1杯の水を飲む

おわりに

精神的緊張や保温のために収縮する立毛筋ですが、そのメカニズムが皮脂分泌と大きな関わりを持ち、髪の毛の成長にも影響しています。立毛筋の作用を理解して、良好な頭皮コンディションの維持に努めましょう。朝日を浴びたるなど、自律神経の乱れを整える習慣を身につけるだけで、立毛筋を鍛えることができます。