生え際、分け目など女性の薄毛の特徴と女性型脱毛症について

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女性の美しさの1つとして挙げられる髪の毛。生え際や分け目が薄くなってきている、以前よりも髪のボリュームがなくなってきているなどの髪のトラブルは女性にとって大問題ですよね。また薄毛は40~50代に多い悩みでしたが、最近では10~20代の方も薄毛に悩んでいる方が増えてきています。

そこで今回は、女性の薄毛の特徴と女性型脱毛症についてご紹介します。

女性型脱毛症について

自分の手を握り締める女性 女性の薄毛は男性と違い、頭髪全体が均等に薄くなっていく症状が多く、脱毛部分の境界線がはっきりしないのが特徴です。また少しずつ薄くなっていくため変化に気付きにくく、対処が遅れてしまうこともあります。

女性の薄毛は、血流不全やホルモンバランスの乱れなどが主な原因になることが多いと言われています。その他にもストレスや生活習慣、遺伝的な要素も含まれます。これらが原因で、頭皮の血流が悪くなり、髪に栄養が行かなくなることで、脱毛の症状が引き起こされます。

また女性の体内には男性ホルモンが存在しているため、それが優位に働くのではとも言われています。

女性型脱毛症の種類

髪に指を通した女性の手元を拡大 女性型脱毛症の種類は大きく分けて6つに分類することができます。まずは自分がどの症状やタイプなのかを見極めて対策することが大切です。

【びまん性脱毛症】

髪全体が均等に脱毛して全体的に薄くなる脱毛症です。目に見える症状が出るまで徐々に進行するため、気付きにくく悪化してしまう場合もあります。
原因は加齢、ストレス、極端なダイエット、過度のヘアケアなどが挙げられます。
びまん性脱毛症は原因を取り除けば症状が改善されやすいため、原因をしっかり見極め、対策することが大切です。

【分娩後脱毛症】

出産後、一時的に薄毛になる脱毛症です。出産後2~3カ月に症状が現れることがあります。分娩後脱毛症は他の脱毛症と違い、時間の経過と共に自然回復していきます。目安としては出産後6カ月~1年程度と言われています。
原因としては、妊娠中の女性ホルモンの増加やエストロゲンが挙げられます。
また出産後の育児によるストレスや食生活や睡眠不足なども原因になると言われています。

【ひこう性脱毛症】

頭皮にフケが大量に発生することによって毛穴がふさがれ、それによって菌が繁殖し、養分が行き渡りにくくなることによって起こる脱毛症です。
原因はホルモンバランスの乱れや、免疫力の低下です。また使用しているシャンプーや整髪剤が頭皮に合わなかったり、すすぎが不十分だったり、洗いすぎなども原因になります。
適切なケアや生活習慣の改善をしっかり行いましょう。

【脂漏性脱毛症】

頭皮に皮脂が過剰に分泌され、毛穴をふさぐことによって起こる脱毛症です。この脱毛症は放っておくと脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こす場合もあるため、早めに対処することが必要です。
原因は乱れた食生活や、肌に合わないシャンプーを使用したり、しっかりすすぎ洗いができていなかったりすると起こります。 生活習慣を見直していくことが改善につながるでしょう。

【円形脱毛症】

突然コインのような円形または楕円形をした脱毛が起こる脱毛症です。
円形脱毛では以下のような症状が起こります。

【単発型】

単発性脱毛症
一般的な円形脱毛症の症状です。豆粒大から500円玉程の比較的小さいものが1カ所~数カ所にできます。

【多発型】

多発性脱毛症
脱毛部分が2カ所以上あり、何度も再発を繰り返してしまう症状です。

【蛇行型】

蛇行型脱毛症
帯状につながって脱毛し、側頭部や後頭部などの生え際に起こりやすい症状です。

【全頭型】

全頭型脱毛症
多発型が頭全体に広がり、髪の毛がほとんど抜け落ちてしまう症状です。

【汎発型】

汎発型脱毛症
頭髪だけでなく、眉毛、まつ毛、脇毛など全身の毛が抜け落ちてしまう症状です。

【牽引性脱毛症】

髪の分け目や結び目が薄毛になり、地肌が目立つ脱毛症です。原因は髪が引っ張られすぎることにより起こるものです。
ポニーテールやエクステなどをして、髪を長時間束ねていたり、縛っていたりすると起こりやすくなります。ヘアアイロンなどを使用して髪を強く引っ張るのも原因となります。
長時間髪を束ねないような髪型に変え、頭皮マッサージをしましょう。

おわりに

女性にとって分け目や生え際が薄くなる、髪のボリュームが減ることは悩ましい問題です。ヘアスタイルを思うようにできず悲しい気持ちになることもあるかもしれません。

まずは生活習慣を見直し、女性型脱毛症になる予防をしっかりしましょう。