令和の時代でイノベーションはおきた?カツラってやっぱり大変?

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A.まだまだ時代の過渡期なので、答えは△です。「カツラ=大変」ではなくなったときこそが本当のイノベーションです。
まずは「イノベーション」という言葉から整理していきましょう。
令和時代に入ってからも引き続き、いや、むしろますます「イノベーション」が必要になってきています。
なぜかというと、各所で言われているように、従来どおりのやり方では物やサービスが売れなくなってきたから。
だから今あらゆる企業は「イノベーション」を求めているのです。

アイディアの種からカツラのイノベーションも起きる?

カツラについては、まだネガティブなイメージがつきまとってしまっています。
ここを改善することが大きな課題です。
「イノベーション」という言葉には、しばしば「技術革新」という日本語訳が当てられますが、「技術革新」だけでは不十分でしょう。
なぜならこれまでも実際に、競合他社より少しでも良い商品をつくろうと企業努力を重ねてきたはずです。高い技術を追求してきたはずなのです。
それでも売れないから令和時代の現在も頭を抱えているわけで、技術革新を追い求めるだけでは「イノベーション」が起こらないことが昨今ようやく明らかになってきました。
では、何が「イノベーション」の原動力となるのでしょうか。
端的にいえば、「アイディアの選別」こそ最も重要です。
しかしそれは一部の天才だけが思いつくような奇想天外なアイディアの話ではありません。
「イノベーション」になるような「アイディア」と身構えると、誰も思いつかなかったようなとんでもないアイディアを考えなければならないと力んでしまうかもしれませんが、そうではないのです。
「もっとこうだったらいいのにな」というささやかな疑問こそがアイディアの種です。
それを取るに足らないアイディアだとしてご自身の中で無かったことにするのか、あるいは社会からも必要とされるはずだという確信をもって実現に踏み切るのか、この選別がイノベーションのカギになります。
そして、ご自身の選んだそのアイディアが的を射てさえすれば、結果として社会の価値観をがらっと変え、人々の生活様式をがらっと変えるイノベーションへとつながっていくでしょう。
「カツラってやっぱり大変?」今回のこのQにおいて、曖昧なアンサーをしたのは以上の話と深く関わってきます。
カツラがまだ「やっぱり」大変だと思っているこのQがすべてを物語っていて、世間の大多数がカツラに対してまだネガティブイメージを持っている以上、イノベーションが起きたとは到底言えません。
しかしながら、最近ではイノベーションへとつながりそうな新しいアイディアを持ったカツラがいくつも登場してきています。

最新のカツラ事情とは

たとえば、「生え際を見せるカツラ」と銘打って展開している人気のカツラがあります。
従来までのカツラでは、カツラであることがまわりにバレないように、生え際は極力見せないように隠すことが常識でした。
境目を見られることが装着者にとって恐怖だということは想像に難くないですからね。
ところが「生え際を見せるカツラ」は、真逆のアイディアからスタートしています。
堂々と生え際を見せてもバレないわけですから、装着者は見えない恐怖におびえることなく、これまでよりものびのびと生活できるはずです。
このカツラは、アイディアだけではなく、高い技術力があってこそ実現できた商品です。よって技術はもちろん重要です。
とはいえアイディアを具現化するにあたってはじめて技術が活きるということで、やはり基礎にはアイディアがあるのです。
別の観点では、頭に粉を振るというのもアイディアのひとつです。
カツラではありませんが、瞬時に髪が生えたように見せる新しいスタイルの増毛法です。
というのも、カツラ装着者の気持ちを深く洞察すると、「薄毛を隠したい」、「従来のカツラのようにメンテナンスが大変なのは勘弁してほしい」という本音がありました。
つまり極端に言えば、カツラでなくても薄毛を上手に隠せて、それが簡単なら利用者としては問題ないということです。
だから多くのカツラメーカーが、人毛にするのか人工毛にするのか、あるいは装着時のフィット感などカツラ自体にこだわり続ける中、弊社はカツラにしないというアイディアを選んだのです。
カツラ業界も胎動しています。
きっと令和時代のうちに、カツラにも大きなイノベーションが起きることでしょう。
現在でいうメガネのように当たり前の生活用品になるのではないでしょうか。