話題のCBDシャンプーは本当に安全?どんなことが期待できる?

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A.CBDシャンプーとはアメリカやヨーロッパを中心に人気が広がっている「CBD」という成分が配合されているシャンプーのこと。
「CBD(シービーディー)」というのは略称で、正確には「カンナビジオール」という大麻草などに含まれる「カンナビノイド」の一つで、天然の化合物です。 日本国内でも製造・販売され始めています。
「大麻」と聞いてすぐに連想されるのはおそらく、「マリファナ」や「麻薬」などの言葉とともに、「危ない」「怪しい」というイメージではないでしょうか。
たしかに日本国内で大麻を栽培、所持、譲受・譲渡等することは原則的に禁止されており、違法です。 ただし、イメージだけで「大麻」関連の話題をすべてタブーとしてしまうのは少々もったいないかもしれません。
というのも大麻草にはたくさんの成分が含まれています。 そこで主に取り沙汰されるのは「THC」と「CBD」。 前者「THC(テトラヒドロカンナビノール)」こそが多幸感や酩酊感、幻覚や幻聴を引き起こすと考えられており、「大麻」のマイナスイメージを拡大しています。
当然ながら日本では「THC」を含有する商品の流通は前述したとおりできませんし、違法です。
しかし一方で「CBD」には、THCのような精神作用や依存性がないことが多くの研究によって証明されてきており、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの国や地域で使用が認められ始めています。

高まるCBDへの期待感

むしろ世界的に見ると、「CBD」への期待値は急拡大しています。
たとえば海外では、かのルイ・ヴィトンやフェンディなどを有するLVMH社傘下の人気コスメ・セレクトショップチェーンである「セフォラ(Sephora)」で、CBDコスメがラインナップされるほど。
セフォラを筆頭に美容業界からの注目度が高いようで、海外ではCBDオイルやCBDクリームなどのCBDコスメがすでに大人気のようです。 有名セレブたちもこぞってCBDコスメを愛用しているといいます。
このようなCBDの波が、シャンプー界にも押し寄せています。そして日本国内にもその波紋がやってきたのです。

CBDシャンプーに期待できること

まだ日本では黎明期にあたるCBDシャンプーですが、使用するとどのような効果が期待できるのでしょうか。 まだまだ研究成果の報告が少ないなかで期待できるとされている効果・効能をご紹介します。

CBDで頭皮環境を整えられる?

CBDにはさまざまな皮膚症状を緩和させる効果があると考えられています。 というのもCBDを摂取すると、私たちがすでに持っている受容体‥主に全身のエンドカンナビノイド受容体であるCB2受容体などに働きかけるようです。
この働きかけにより免疫抑制作用や抗炎症作用、痛みの緩和などの作用があることがわかっています。 また、CBDには酸化ストレスを抑制する遺伝子を活性化させる機能があることも実証されています。
つまりCBDは、経口摂取からだけではなく皮膚や頭皮に塗ることでも効果を発揮することがわかっているうえ、塗るだけでもさまざまな効果があると期待されているのです。 美容業界がCBDコスメやCBDシャンプーに着手する理由がここにあります。
CBDには抗炎症・鎮静作用があるため、CBDシャンプーを使用した場合、地肌を清潔に保つと同時に、地肌の血行を促進することが期待できます。 またCBDにはアミノ酸や抗酸化物質、ビタミンEや必須脂肪酸などが豊富に含まれていることもわかっています。
これらは髪の毛の強度と弾力性を向上させることで知られている成分です。

CBDは白髪や脱毛症にも有効?

CBDには「酸化ストレスを抑制する遺伝子を活性化させる機能がある」ことをご紹介しましたが、この機能が白髪対策や脱毛症対策になるかもしれないのです。
そもそも白髪というのは、その色素を作るメラニンのもととなる酵素が酸化ストレスを受けることで発生します。 酸化ストレスを受けることで色素がつくりづらくなり、白髪になるというメカニズムなのです。
また円形脱毛症というのも、酸化ストレスのレベルが高くなることで発症することがわかっています。 つまり酸化ストレスを抑制する遺伝子を活性化させられれば、白髪の発生や円形脱毛症を抑制できるかもしれません。
その他の原因による抜け毛にも酸化ストレスや炎症が関係していると指摘されているなか、まだ黎明期であるCBDシャンプーには高い期待が寄せられています。

おわりに

おそらくこれから、日本国内でも「CBD」という言葉を耳にする機会は増えるかと思います。 しかし「大麻」由来である以上、最初は受け入れづらいかもしれません。
しかし、改めて強調しておきたいのは、同じ「大麻」由来の成分であっても、危険性のある「THC」と、美容効果への期待が大きい「CBD」は まったく異なる成分であるということが多くの研究で証明されていて認められているということ。
一部の国ではすでに人気を集めているようなので、日本を含め、この波はさまざまな国に広がっていくかもしれません。
CBDシャンプーの今後の動向に注目していきたいですね。