床屋じゃないの?大人の男性を魅了している最新バーバー(barber)とは?

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A.バーバーとは、日本においては、従来の床屋に+αの付加価値を加えた新しいタイプの床屋です。
最近バーバー(barber)に通う男性が増えていると聞きます。
どうやらオシャレでダンディな大人の男性たちが、あるいはそういった男性に憧れる若い男性たちが、こぞってバーバーで髪を切っているというのです。
「あれ?バーバーって床屋じゃないの?」
そう思ったあなた、時代は変わっています。
今本当に行くべきなのは、床屋でも美容室でもなく、バーバーかもしれません。

床屋とバーバーの違い

まずはややこしい語義の整理からしていきましょう。
あらためて「床屋」を英語で『Google翻訳』すると、次のように翻訳されます。
“barber”
つまり和英(あるいは英和)的な翻訳では、「床屋」も「バーバー(barber)」も同義。同じ意味でしかありません。 だから「あれ?バーバーって床屋じゃないの?」と聞かれたら、答えとしては「YES」になります。
ただ、過去の歴史が証明しているように、外来の言葉を独自に使い分けるのが日本のお家芸。そこに細かなニュアンスを生みします。
たとえば「古着」を翻訳すると、頭に持ってくるのは「old」でも「used」でも、あるいは「vintage」でも構わないわけですが、おそらく日本人の感覚的には「vintage」にもっとも価値を感じるのではないでしょうか。
いずれにしても、「床屋」と「バーバー」は日本において異なった意味を持つ言葉になっており、従来の床屋に+αの付加価値を加えた新しいタイプの床屋、それが「バーバー」なのです。

床屋への印象

続いて、従来からある「床屋」への印象はどうでしょうか?
・最新トレンドを取り入れてるイメージがない。
・地元の常連さんが利用しており、新規で入りづらい。
・スポーツ刈り、角刈り、パンチパーマなどのヘアスタイルが得意。
きっとこのようなイメージをされる方がほとんどではないでしょうか。
こういったイメージで幼い頃に父親に連れていってもらった床屋よりも美容室へ通う方が増えるのだと思われますが、大人になり「床屋(バーバー)」へ回帰する方が増えています。
それは年齢を重ねた今、求めている髪型やシェービングを実現してもらえるのが「バーバー」だからです。

床屋(バーバー)へと回帰する理由

みなさんご存知のように、今メンズのあいだで流行っている髪型といえば「ツーブロック」や「ネオ七三」、「フェード(刈り上げ)」を取り入れたヘアスタイルです。
このようなクラシカルなヘアスタイルを、今風にアレンジするのがメンズヘアのトレンド。髪型以外では、ヒゲスタイルも流行していますよね。
つまり今のトレンドとしては、カッチリとダンディに仕上げることが得意な「理容師」の得意分野と合致しています。 いわゆる「美容室」より、今のトレンドを実現するには実は床屋(バーバー)のほうが適しているのです。
とはいえ従来の「床屋」のおじさまにトレンドのヘアスタイルをまかせるのは少し不安を覚える方もいらっしゃるでしょう。
このような不安やニーズに対する解決策が、+αの付加価値を加えた新しいタイプの床屋「バーバー」だといえます。
2017年時点で「バーバー」が新たなトレンドとなることを予測していたリクルートの 『バーバー新時代』 によれば、“顏剃りができない”“おしゃれ過ぎる”“女性が多くて居心地が良くない”などの理由より、これまで通っていた美容室から床屋(バーバー)へと回帰する男性が増加することを予測しています。
それから数年を経た今、その予測が現実となっています。

最新のバーバー3選

では最後に、実際にどんな「バーバー」があるのかをご紹介します。

①半個室、移動なしのバーバー

美容室に特徴的なこととして、カットから洗髪、洗髪からブローに際して、その都度わざわざ席を移動するのが当たり前でした。
そんな常識とは反して、とあるバーバーは半個室でありながら、一度座ると移動なしで全てのサービスが受けられるといいます。さらには靴磨きまでしてくれるというのです。
ラグジュアリーな気分を味わいたい方には、おすすめのバーバーです。

②バーを併設したバーバー

表参道と二子玉川で2店舗を展開するバーバーです。
地下にレストランバー、1Fはスポーツカジュアル、2Fにテーラー、3Fにバーバーと、ダンディな要素が一か所にまとまった新しいバーバー。 レストランバーのドリンクをそのままバーバーで飲むことが可能です。
地元での縁を深めたい方やオシャレな一日を過ごしたい方にとって、おすすめのバーバーです。

③ヒゲにこだわるバーバー

美容室との決定的な違いとしてあるのが、バーバーでの顔剃り(ヒゲ剃り)。
ヒゲにこだわっていることを謳うバーバーもあるのです。しかもカミソリメーカーが運営しているとあって、いわゆる「床屋さん」では味わえないようなシェービング体験を得られるかもしれません。
髪型だけでなくヒゲにもこだわりがある方には、是非とも行ってほしいバーバーです。

おわりに

つまり「バーバー(barber)」とは、そのままの和訳であるいわゆる「床屋」とは一線を画す、新しい理容室といえます。 しかも(ピンキリではありますが、)価格相場は美容室より安いといっても良いほどです。
オシャレ、ダンディ。
これらを志す方、あるいはこれまでの床屋にどこか物足りなさを感じている方は、一度バーバーに行ってみてはいかがでしょうか。