薄毛・抜け毛の治療で病院へ行くときは皮膚科?AGA専門医?

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薄毛や抜け毛の悩みは、性別に限らず悩ましいものです。現在は治療についての情報があふれているため、どうしたら良いのか判断に困ることがあります。

髪の悩みや薄毛治療で病院を訪れるときは、皮膚科に行くべきかAGA専門医を訪ねるべきかが分からない方もいるでしょう。今回は、薄毛・抜け毛で悩んでいる方が、皮膚科やAGA専門医などどのような機関を利用すれば良いのかについてご紹介します。

薄毛・抜け毛の症状はさまざま

薄毛や抜け毛といっても、全体的に髪が抜けていくものから、まるでコインのように部分的に薄くなるものまで症状はさまざまです。進行にも違いがあり、ゆっくりと少しずつ広がっていくものから、短期間で急速に進行するタイプもあります。
症状や進行状況によって、皮膚科に行くかAGA専門医に行くかを判断しましょう。

皮膚科に行くべき症状

男性後頭部 突発的に短い期間で急激に抜け毛が起こる症状の場合は、皮膚科にかかった方が良いとされています。以下に当てはまる方は皮膚科に行きましょう。

【円形脱毛症の場合】

円形脱毛症は、突発的にコイン状の円形または楕円形の脱毛が起こる症状が特徴です。周辺部の髪を引っ張ると簡単に抜けてしまう特徴があり、単発型といわれるコイン状以外にも、後頭部や側頭部など帯状に広がる蛇行型や、頭部全体に広がる全頭型などがあります。

原因はストレスや毛周期の異常などさまざまなものが考えられますが、大きな原因は自己免疫異常だといわれています。

AGA専門医に行くべき症状

男性頭部と手

【男性型脱毛症(AGA)の場合】

AGAの症状が見られる場合は、皮膚科ではなくAGA専門医に行くことをおすすめします。円形脱毛症とは異なり、抜け毛や薄毛が急激なスピードではなく徐々に進行して頭頂部または前頭部の生え際が薄くなることがAGAの特徴です。

現代の薄毛の悩みについては大半がAGAだともいわれており、主な原因としては、遺伝や男性ホルモンの乱れや飲酒、喫煙、ストレスなどが考えられています。

【女性男性型脱毛症(FAGA)の場合】

女性の中でもAGAの症状が見られる方がいますが、女性の場合は「女性男性型脱毛症(FAGA)」または「びまん性脱毛症」と呼ばれます。
大きな原因としてはホルモンバランスの乱れや血行障害などが考えられていますが、女性の場合は髪の毛の成長を促す女性ホルモンが多いため、男性よりも進行が緩やかで気付きにくいことが特徴です。 主に、女性ホルモンの分泌が減少してくる35歳前後の方に多く見られます。

また、上記2つのAGAに共通する特徴として、以下のことが挙げられます。

【共通する特徴】

・抜け毛が多い
・髪のハリがなくなってセットがしづらい
・毛が細く伸びない
・地肌が透けて見える

このような特徴が見られる場合は、AGA専門医へ行きましょう。

その他の病院に行くべき場合

妊娠や出産後などは、ホルモンバランスが乱れることで抜け毛や分娩後脱毛症が起こる可能性があります。分娩後脱毛症が疑われる場合は、婦人科に行きましょう。
また、抜け毛・薄毛以外にも内臓系の疾患や、体に異変を感じるときは内科に行ってください。

その他にも、対人関係や過去の経験などが原因のうつ病や心身症など、ストレスによって毛が抜けてしまう場合には、心療内科や精神科に行くことも考える必要があります。

おわりに

薄毛や抜け毛が起こる原因はさまざまで、さらにはその中でもいくつかの原因が重なりあう場合もあります。

ご紹介したそれぞれの特徴的な症状を参考にして、皮膚科・AGA専門医・その他の病院のいずれに行くのか、自分に合った病院選びをしましょう。