抜け毛・薄毛の対策

ステロイドは薄毛治療に効果がある?効果や副作用について

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皮膚の炎症やアトピーを抑えるのに効果的とされるステロイド。実は、薄毛治療にも役立つといわれています。

今回は、ステロイドの薄毛治療に対する効果と副作用に関する情報をご紹介します。

ステロイドとは

ステロイドは、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどの疾患を持つ患者さんに処方される薬です。膠原(こうげん)病などのような、免疫に異常が発生する自己免疫疾患の薬としても用いられます。

かゆみや炎症を抑える効果がある反面、副作用もある点に注意が必要です。

ステロイドの働き

ステロイドの働きを理解していただくため、ここではアトピーを例にしてご説明します。

アトピーによる皮膚の炎症は、体内の免疫作用が過剰に反応して起こる症状です。炎症部分から強いかゆみを覚えますが、かきむしればさらに肌の状態が悪化します。人によっては我慢できないほどのかゆみとなり、その場合は症状を抑える薬を塗ることが必要です。

ステロイドには過剰に作用する免疫を抑制する働きがあるため、アトピーによる炎症が起きている箇所へ塗ることで、強いかゆみにブレーキをかけられます。しかし、それはステロイド剤の使用による一時的なものであり、アトピーそのものの治療にはなりません。あくまでも、かゆみを緩和する対症療法でしかありません。

ステロイド治療が望まれる症状

アトピー性皮膚炎以外にも、ステロイドはさまざまな症状や疾患に対して役立てられています。対象となる主な疾患や症状は以下の通りです。

・ぜんそく
・関節リウマチ
・肺炎
・湿疹
・虫さされによる炎症
・膠原(こうげん)病などの自己免疫疾患

最後に挙げた「膠原(こうげん)病などの自己免疫疾患」以外の疾患や症状については、炎症を抑える目的で使用されます。

自己免疫疾患の治療におけるステロイドの使用目的は、疾患による免疫の過剰な働きを抑えることです。ただし、正常な免疫の反応をも抑えてしまうことがあることから、使用の際は注意が必要とされています。

ステロイドを使った薄毛治療について

薄毛治療におけるステロイド剤の使用は、2種類の治療方法が用いられます。

ステロイド注射

頭に注射 ステロイド注射は、円形脱毛症に有効だといわれています。

円形脱毛症の原因は諸説ありますが、近年主流となっているのは自己免疫反応によるものという説です。免疫作用がトラブルを起こして正しく機能しなくなることにより、正常な細胞が攻撃されてしまいます。毛母細胞が攻撃されてダメージを受けた場合に、髪の毛の成長がストップしてしまうというわけです。

ステロイドは、前述の通り免疫の過剰な働きを抑える働きがあります。つまり円形脱毛症の進行を阻止するために、免疫抑制効果のあるステロイド注射が有効というわけです。

塗り薬タイプ

ステロイドを使ったもう1つの薄毛対策が、塗り薬を塗布する方法です。

ステロイドには、軟らかく短い毛が硬く長い毛に変化する「多毛症」という副作用があります。この副作用を逆手に取り、薄毛治療に利用する場合もあるようです。

ただし、副作用のリスクを指摘する声も多いため、使用の際は用法・用量をよく守ってお使いください。

ステロイドの副作用

男性の口の周りの細菌 ステロイドの効果は強いため、それだけ副作用のリスクも高いといわれています。ステロイドによる免疫の抑制によって体内のバリアー機能が弱体化し、細菌感染にかかりやすくなってしまうのです。強力な菌が体内に増殖すれば、心身のさまざまな面でトラブルが起きやすくなるでしょう。

薄毛改善の目的でステロイドを使用する場合は、自己判断はせずに、必ず医師に相談をしてください。ステロイドのメリットとデメリット、体質や症状に合うかなども含め、慎重な判断をおすすめします。

おわりに

ステロイドの薄毛治療への効果や副作用について、ご紹介しました。

ステロイドは薄毛・抜け毛の改善目的で使用されることもありますが、治療に活用したからといって、すべての人に効果があるとはいえません。安易に使用すると症状が悪化する場合もあります。