薄毛や抜け毛から髪を守るためのヘアブラシの選び方

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ヘアブラシを使ったブラッシングは、髪を梳かし汚れを落としてくれるだけではなく、頭皮の血行状態に作用する役割を持ちます。しかし、固すぎるヘアブラシや使用されている素材によっては髪にダメージを与え、頭皮に傷を付けてしまう恐れがあります。

健やかな髪や頭皮を保つためには、ヘアブラシ選びも慎重に行う必要があります。ここでは薄毛や抜け毛から髪を守る、ヘアブラシの選び方についてご紹介します。

ヘアブラシの素材

色々な種類のヘアブラシ ヘアブラシと一口に言っても、その素材はさまざまです。
安価で手に入りやすいプラスチックやナイロン製のブラシや木製のブラシ、そして獣毛などが一般的ですが、プラスチックやナイロン製のものは髪にとってはあまりおすすめとは言えません。その理由は、プラスチックやナイロンは帯電性があるため、髪を傷めてしまう原因になってしまうからです。

次に木製のヘアブラシですが、こちらは梳かす部分が木でできているため、他の素材に比べて固さがあります。プラスチック製のヘアブラシと違い、帯電性も小さく、梳かしたときの摩擦による静電気もプラスチック製やナイロン製のものに比べて発生しにくいという特徴があります。
しかし木そのものの素材が固いので、丁寧にブラッシングしなければ頭皮や髪を傷めてしまう恐れがあるため注意が必要です。

そして豚やイノシシなどの毛から作られる獣毛素材のヘアブラシ。こちらは帯電性も小さく、適度なコシが頭皮を傷付けることなく頭皮の血行に作用してくれることから、薄毛・抜け毛に悩む方におすすめです。
特に豚の毛は熱にも強く、コシがあるのが特徴で、イノシシの毛は弾力性に優れています。

また獣毛などで作られたブラシは、使用した後は抜け毛を取り除き軽く拭いておくなどして、清潔に保つと毛束の乱れやブラシの傷みを防ぐことができます。

薄毛や抜け毛をケアするブラシ

ヘアブラシ このようにヘアブラシにも、使う目的によってさまざまな種類に分けられます。
その中でも、髪の汚れを落として頭皮環境を改善させ、頭皮の血行に作用するブラシが薄毛・抜け毛のケアにはおすすめです。

また、いずれのブラシでも毛先が丸いものをおすすめします。毛先がとがっていると頭皮や髪のキューティクルを傷付ける恐れがあるからです。

クッションブラシ

シャンプー前のホコリ落としとして活躍する「クッションブラシ」は、ブラシの中央が盛り上がった形状をしており、髪や頭皮にしっかりと当たるため頭皮マッサージにも向いています。

髪質が柔らかい方にもおすすめのブラシで、髪の表面の汚れが頭皮のつまりにつながらないようケアすることができます。

パドルブラシ

パドルブラシは、クッションが柔らかく弾力性のあるタイプのブラシです。ブラシ部分の面積が大きく頭皮全体をブラッシングでき、こちらもマッサージ効果が期待できると言われています。

その他にも、摩擦の影響が少ないスケルトンブラシやデンマンブラシなどがありますが、頭皮ケアやヘアセットなど用途によって使い分けると良いでしょう。

ブラシを使った効果的なケア

せっかくブラシを選ぶのですから、しっかりと効果を得たいものです。そのためのポイントは「適度な力加減とスピード」です。
まず、あまり力を入れすぎないことです。力任せにブラッシングすると、爪で頭皮を掻きむしるのと同じくらいのダメージを与えてしまうからです。頭皮の下には毛母細胞や毛乳頭といった髪を作る大切な細胞があり、頭皮へのダメージがこれらの細胞を破壊してしまいます。

次に、スピードが大切です。時間がないからといって慌ててサッと梳かすと、静電気が発生しやすく髪にダメージを与えてしまう可能性があります。

また、お風呂上がりはキューティクルがはがれやすくなっています。このときに髪を梳かしすぎると、髪の表面を傷付け切れ毛などの原因となる恐れがあります。髪はしっかりと乾かしてからブラッシングをするようにしてください。

ブラッシングの基本は「やさしく、ゆっくり」。正しいブラッシングで頭皮の血流がよくなり、毛髪改善とリラックス効果も期待できます。ぜひ毎日の習慣にしてください。

おわりに

薄毛や抜け毛に悩む方にとって、ヘアブラシの選び方、使い方はとても重要です。

静電気の影響を受けにくく、ほどよいコシで髪や頭皮を清潔に保つ獣毛素材や、頭皮のマッサージ効果が期待できるブラシの大きさ、頭皮やキューティクルを傷付けないような毛先の形状など、ブラシを選ぶ際には用途によって使い分けることをおすすめします。
そして、ダメージを与えないよう毎日のブラッシングにも気を付けましょう。