抜け毛や白髪はなぜ起こる?髪の毛が生える仕組みや毛周期について

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身近な髪の毛のトラブル、「抜け毛」や「白髪」はなぜ起こるのでしょうか?自身の髪や頭皮環境に気になる部分が出てきたら、そろそろ対策を考え始める時期かもしれません。

そこで今回は、髪の毛が生える仕組みや毛周期についてご紹介します。

髪が生える仕組み

最近髪が細くなった、だんだんと薄くなっている気がする…など、髪の毛の状態が気になり始めたら、まずは髪の毛の状態を確認しましょう。以下では、髪の毛が生える仕組みと、1日に抜ける髪の毛の本数についてまとめました。

髪の毛は毛周期で生まれ変わる

毛周期 髪の毛には、「毛周期」と呼ばれるサイクルがあります。毛周期には、髪の毛が作られる「成長期」、髪の毛の成長が止まる「退行期」、髪の毛が抜け始める「休止期」、と大きく分けて3つの時期が存在します。休止期を過ぎたあとは再び成長期へ戻り、また新たな髪の毛が生まれます。

この流れを繰り返すことが健康的なヘアサイクルですが、何らかの影響によってヘアサイクルに乱れが生じると、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまう可能性があるのです。

髪の毛が1日に抜ける本数と伸びる長さは?

健康的な髪の毛では、1日に50本~100本ほどの抜け毛が発生します。しかし、1日に200本以上の抜け毛があり、それが長い期間続くようであれば注意が必要です。ヘアサイクルやホルモンバランスの乱れが影響を与えているかもしれません。

また、諸説ありますが正常な髪の毛は1日に0・3mm~0・4mm伸び、1年だと10cm~15cm伸びるとされています。

抜け毛や白髪はなぜ起こるのか

抜け毛や白髪といった髪の毛のトラブルはなぜ起こるのでしょうか。以下に、抜け毛と白髪が生える仕組みについてまとめました。

抜け毛が起こる仕組み

異常な抜け毛は、ホルモンバランスなどが原因で毛周期が乱れ、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちることで起こります。

また、血行の悪さが頭皮環境に関係していることもあります。なぜなら、血流が滞ると髪の毛の成長に必要な栄養素が毛根へ届きにくくなるためです。

他にも、遺伝によりもともと抜け毛や白髪の生えやすい体質ということも考えられます。AGAの遺伝子検査はクリニックや検査キットで行うことができるため、気になる方は調べてみると良いでしょう。


白髪が生える仕組み

白髪 白髪は、黒い髪の毛を作るのに必要とされる「メラニン色素」の不足が影響を与えているとされています。

メラニン色素は、髪の毛の毛根の下にある「メラノサイト」という部分で作られていますが、メラニン色素を作る成分が不足することで色素のない髪の毛が生えてしまうのです。

薄くなった場所に植毛は可能?

薄毛が気になる部分に、植毛する治療法もあります。具体的な方法としては、髪の毛が薄くなったところに、人工毛あるいは自分の体毛を植え込んでいくのです。その際には、頭皮に麻酔をしてから、針を使用し髪の毛を移植します。

また、植毛をするならメリットとデメリットも考慮しなければなりません。例えば、髪の毛を自然とボリュームアップできる一方で、費用が高額であったり、頭皮に拒絶反応や感染といったトラブルが生じたりする恐れがあります。

そのため植毛を検討する場合、専門の医師などと細かく相談しながら治療を行っていく必要があるでしょう。

おわりに

今回は、抜け毛や白髪の仕組みについてご紹介しました。抜け毛は、ホルモンバランスの乱れや血行の悪さがヘアサイクルに影響を与えることで起こるのが一般的です。一方、白髪はメラニン色素の不足が要因で、髪の毛を黒くできないまま成長し白髪が生える仕組みです。

このような抜け毛や白髪の悩みに対してはさまざまな治療法が開発されています。1人で悩まず、まずは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。