育毛

繭玉からとれるセリシンとは何?美肌や育毛にも効果がある?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
名称未設定-1
高級素材として知られるシルク。その光沢と柔らかさを支えているのが、今回ご紹介するセリシンです。セリシンには、人間の肌や頭皮を若返らせるさまざまな働きがあるいうことが、最近の研究により分かってきました。

そのような効果が期待されることから、化粧品や医薬品に使用され、近い将来同成分を配合した育毛剤開発にも希望が持たれています。

今回はそんなセリシンについて詳しくご紹介いたします。

セリシンはタンパク質の一種

セリシンとは、カイコの繭から糸を作る過程で生産される天然タンパク質の一種です。

タンパク質の仲間であるセリシン

セリシンは、18種類のアミノ酸で構成されています。人間の皮膚の生成に必要不可欠なタンパク質は、このアミノ酸の合成によって生まれます。つまり、セリシンは健康的で生き生きとした肌の維持に欠かせない成分なのです。

繭玉から糸を作る過程でとれる

なめらかな触り心地のシルクは、繭玉から糸を取り出して生成されます。そのシルクを構成するふたつのタンパク質が、芯の部分にあたるフィブロインと、糸同士を接着させ、芯を包み込んでいるセリシンです。

本体のフィブロインを残して絹糸が精錬されます。取り除かれたセリシンには人間の健康面に役立つことが期待されることから、化粧品や医薬品などの研究開発に生かされています。

化粧品や医薬品などで応用される

天然由来のタンパク質であるセリシンには、保湿性にすぐれ、抗酸化作用もあることから、それを化粧品や医薬品に応用する取り組みも進んでいます。人間の肌との相性も良く、タンパク質の仲間であることから、育毛成分として関心が寄せられています。

セリシンの役割

人間の肌や頭皮に良い影響を与えることが期待されているセリシン。その役割は「細胞活性化」「メラニンの抑制」「抗酸化機能」の3つです。

【1】細胞の活性化

セリシンは肌の細胞や髪の毛の生成に必要不可欠なタンパク質の仲間です。タンパク質と同じ働きを持つセリシンには、毛母細胞肌細胞の活性化の役割も担っていることが示唆されています。

【2】メラニンの抑制

お肌の天敵であるメラニン色素は、チロシナーゼの反応作用によって生まれます。セリシンにはそのチロシナーゼの活性を抑える働きがあり、メラニンによってシミが増えるのを防いでくれると考えられています。セリシンの美肌効果はこの作用によってもたらされます。

【3】抗酸化機能

セリシンには保湿性に加え、抗酸化機能もあることが最近の研究で明らかとなっています。特に、皮膚を若々しく健やかにキープしたい方にとって朗報ではないでしょうか。

育毛成分としても注目されるセリシン

髪の毛の生成に欠かせないタンパク質の一種であるセリシンは、毛母細胞を活性化させ、髪の毛の成長を支える成分としても注目されています。

アミノ酸によって構成される

皮膚の表面 先ほども述べたようにセリシンを構成するのは18種類のアミノ酸です。その中でも、親水性アミノ酸を多く含み、人間の皮膚との相性も抜群です。

アミノ酸は髪の毛の主成分であるタンパク質を合成する重要な要素ですので、セリシンによる頭皮コンディションの改善が期待できます。

育毛効果に期待大

キューティクル拡大図 セリシンには、髪の毛の保護機能を持つキューティクルを修復させる効果が期待されています。福井県の繊維メーカーが行った実験によれば、キューティクルが剝がれたことで生まれた髪の毛のすき間にセリシンが浸透し、タンパク質の流出を防いだことが分かりました。実際にセリシンを注入された髪の毛は、若干ながらハリ、コシが回復し、ボリュームが増えたとのことです。

キューティクルが守られれば、ツヤと張りを取り戻した髪の毛は抜けにくくなるでしょう。今後さらに研究が進んでその有効性が確実になることを期待したいですね。

おわりに

シルクを構成するタンパク質の一種であるセリシン。セリシンには、衰えた肌や頭皮を再生する力が秘められています。天然の繭から生成されることから高い安全性にも注目です。

現在、医療分野での研究が先行していますが、今後の研究次第ではセリシン配合の育毛剤や発毛剤が登場するかもしれません。薄毛治療レベルの向上が期待できます。