秋に抜け毛が増える?犬や猫などの動物から学ぶ脱毛対策とは

〈 約 4分36秒 で読めます 〉

抜け毛が増えやすくなるといわれる秋。頭皮のコンディションがあまり思わしくない方は、この時期ならではの特徴をよく押さえて、薄毛・抜け毛対策を講じましょう。

今回は、動物の体毛性質の説明とともに、秋の薄毛対策をご紹介します。

犬や猫などの動物の毛が、秋に抜ける理由

ペットを飼われている方は特にご存じかもしれませんが、動物の体毛は常に生えかわりを繰り返しています。1年のうち、古い毛の抜け落ちが多い季節の1つといわれているのが秋で、この時期を「換毛期」といいます。

動物の体毛はなぜ生えかわる?

体毛が生えかわるためには、まず古い体毛を脱毛するプロセスを経なければなりません。換毛期の時期は動物の種類によって異なり、犬にいたっては、年間を通して少しずつ毛が抜けていく、いわゆる「換毛期が訪れない犬種(シングルコート)」も存在します。しかしそれ以外の犬(ダブルコート)や猫は、3月と11月頃に換毛期を迎えることが多いといわれています。

冬になるにつれ、日照時間が短くなって気温も下がります。動物たちの身体はそのような気候の変化に合わせて体毛を入れ替えることで、冬への備えをしていると考えられています。

人間も要注意!秋の抜け毛リスク

人間の髪の毛もまた、秋に抜けやすくなります。その理由は、外部からの刺激生活習慣の乱れによる影響と考えられます。

夏の強い紫外線やエアコンが影響?

「秋に抜け毛リスクが高まる」といっても、その理由の多くは夏に潜んでいます。
真夏は直射日光が強く、紫外線のダメージを受けやすくなります。しかしその影響が出るのは秋で、10月~11月頃にかけて抜け毛というかたちで表面化します。

また夏はエアコンが欠かせませんが、過度な乾燥で頭皮の皮脂が過剰に除去されれば、防護力が弱くなり、紫外線のダメージも受けやすくなる可能性があります。夏の頭皮ケアを怠れば、秋に大量の抜け毛を招くことになりかねません。

秋には、1日に200~300本ほど抜ける人も

健康な頭皮の人でも、1日に100本前後の髪の毛が抜けるといわれます。その程度の抜け毛量なら問題ありませんが、上記のリスクをはらむ秋は抜け毛の本数が多くなりがちで、200本~300本抜ける人もいます。

季節の変わり目で抜け毛が増えた実感のある人は、より一層の頭皮ケアと薄毛対策に努めた方が良いでしょう。

夏のうちからできる、秋の抜け毛対策

秋を穏やかに過ごすためにも、夏から抜け毛対策に取り組みましょう。

帽子で紫外線対策を

帽子をかぶった女性 日常的に紫外線を浴び続けると、頭皮や皮膚にダメージが蓄積し、知らず知らずのうちに髪に悪影響が出てしまうことがあります。夏は特に日差しが強いので、外出の際は日傘や帽子で頭皮を守るようにしてください。

入浴で頭皮を守る

入浴で頭皮を守る方法もあります。湯船に浸かれば身体が温まり、毛母細胞に栄養素が届きやすくなります。夏は手早くシャワーで済ませる人も多いと思いますが、毎日湯船に浸かって身体を労れば、秋の抜け毛予防にもつながるかもしれません。

頭皮環境を整えよう

シャンプーをする男性 紫外線を浴び続けた頭皮は非常にデリケートになっています。そのような状態で刺激の強い石油系のシャンプーを使うと髪や地肌を傷めてしまうことがあるため、使用するシャンプーには気を使いましょう。

頭皮が弱くなっている人におすすめなのが、人間の肌との親和性が高く、刺激もマイルドなアミノ酸シャンプー(メチルアラニン系)です。紫外線で傷んだ頭皮をやさしく洗浄してくれます。皮脂を取り過ぎることもなく、良いコンディションで秋を迎えられるでしょう。

なるべく朝シャンなどで手早くシャンプーをすることは避け、時間のあるときに余裕を持ってシャンプーをするようにしてください。シャンプーと並行して頭皮マッサージをするとなお効果的です。

おわりに

犬や猫などの動物に見られる換毛期ですが、人間の脱毛・薄毛の場合は、対策することである程度の抜け毛を防ぐことができます。秋に発生しやすい余計な抜け毛を招かないためにも、夏の紫外線対策と頭皮ケアはしっかり行いましょう。

紫外線(UV)カットやシャンプーの工夫などのごく簡単な方法を取り入れるだけで、抜け毛リスクは軽減できるのです。