飲酒の習慣を変えて髪質改善?アルコールが髪に与える影響とは

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アルコールの摂取は髪に悪い影響を与えるのか?
このような疑問がしばしば見かけられますが、アルコールの“過剰な”摂取は、実際に発毛や育毛環境に悪い影響を与えると言われています。しかし、適量のお酒は髪にとって良い作用をもたらすとも言われています。

今回は、そんなお酒が髪に与える影響や、薄毛や抜け毛を気にする人の上手なお酒との付き合い方ついてご紹介します。

飲酒が頭皮の血行を促す?

頭皮の血行 髪が生えるためには頭皮の血行によって髪に必要な栄養素を行き届かせることが大切です。
血行を良くするための方法として頭皮のマッサージが挙げられますが、実はお酒も血液循環を助ける作用があります。お酒を飲むと顔が赤くなるのはそのためであり、お酒が頭皮の血流を促進してくれる役割を果たします。

また、飲酒のメリットとしてもう1つ挙げられるのが、ストレス解消に役立つということです。過度なストレスや慢性的なストレスは血液の循環を滞らせ、髪の成長に必要な栄養素が行き届かなくなってしまいます。またストレスによって引き起こされる睡眠不足なども育毛に必要な成長ホルモンの分泌が阻害され、薄毛を引き起こす恐れがあります。

このようなストレスを軽減してくれる手段の1つとして、適度な飲酒は大きな役割を果たしてくれます。

薄毛・抜け毛を気にする方の飲酒量は?

では、髪質改善に効果的な飲み方はあるのでしょうか?
髪質を改善するための適量は、12時間で2合だと言われています。2合は約360mlで小さめのペットボトル1本分に相当します。アルコールに対する体質には個人差があるので、家で晩酌する場合は、この量を目安に飲酒量を調節することをおすすめします。

またお酒を飲む際に注意したいのが、脂質の過剰摂取です。お酒を飲む際、揚げ物など脂分の多い料理を一緒に食べることがありますが、脂分を多く含んだものを食べすぎると、髪の毛穴を脂分で塞いでしまう恐れがあります。
そのため飲酒の際には、一緒に食べる料理の脂質にも気を配ることをおすすめします。

大量の飲酒はNG!

肝臓 適度な量であれば、頭皮環境を整えたりストレス解消に役立ったりなど髪にとって良い作用が期待できる飲酒ですが、大量のアルコール摂取は体にも髪にも悪影響を及ぼします。

まず、大量の飲酒は肝臓に悪影響を与えます。
肝臓がアルコールを分解するためにはアミノ酸が必要です。アミノ酸は発毛のための重要な栄養成分ですが、アミノ酸がアルコールの分解に使われてしまうため、大量に飲酒を行うと髪にアミノ酸が行き渡らなくなる恐れがあります。お酒の飲み過ぎが抜け毛や薄毛に影響を与えると言われるのは、このアミノ酸の不足も影響していると考えられています。

また、飲み過ぎてしまうと肝臓の分解作用が追い付かず、脂肪肝やアルコール依存症、肝硬変など重大な病気を引き起こす恐れがあります。さらに、アルコールには大量の糖分が含まれるものが多く、飲み過ぎは糖尿病などの一因にもなります。

このように、大量のアルコールが髪に与える影響は少なくないと考えられています。髪の発育のためにも健康のためにも、お酒の飲み過ぎには十分にご注意ください。

おわりに

飲酒は髪に良い影響や悪い影響を与えることがあります。適度な飲酒は頭皮の血行につながる上に、ストレス解消にも役立ちます。しかしその一方で飲み過ぎは発毛に必要なアミノ酸を不足させ、抜け毛・薄毛の一因にもつながるだけではなく、健康にも重大な影響を与えてしまいます。

お酒は百薬の長にもなり得ますが、百害の長にもなり得るということです。毎日大量にお酒を飲んでいるという方は、自分の健康のためだけでなく、髪のためにも飲酒量の調節を考えてみてはいかがでしょうか。