髪の毛にシラミを見つけたら?痒みを引き起こすシラミの原因と対策

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人の髪に寄生し、頭皮環境を悪化させてしまうシラミ。大切な頭皮にシラミが寄生してしまうと、ひどいかゆみを引き起こし、健康的な髪の成長を阻害してしまいます。

今回は、そんなシラミと薄毛の関係や対策についてご紹介します。

シラミとは

シラミ

シラミの生態

シラミとは動物の血液や体液を吸うことで生存する寄生虫です。

中でも人の頭部に寄生するシラミはアタマジラミという種類で、卵からかえると頭皮に住みつき、人間の血液を栄養源として生きます。シラミは環境や気候に関係なく、世界各国に生息する生きものですが、特にアメリカで多く確認されています。アメリカでは、小さな子どもがいる家庭でのシラミ感染はごく一般的といわれます。

感染経路

シラミは、感染者が使ったタオルやくしなどを、他の人が使用することで感染することがあります。特に子どもはシラミに感染しやすいといわれ、ものを介さなくてもじゃれ合っていたり、頭をくっつけたりなどの遊びをするだけでも感染する可能性があります。

なお、人間に感染するのは人間の持っているシラミだけで、猫や犬などのペット類からの感染はありません。

症状

シラミは血を吸いやすくするために血液凝固を防ぐ物質を出し、その物質がかゆみの大きな原因とされています。我慢できないくらいのかゆみに襲われることもあり、引っかくと皮膚が傷つき、化膿や炎症で頭皮が荒れた状態になってしまう恐れもあります。

シラミと薄毛の関係

シラミに血を吸われると、激しいかゆみを覚えます。このとき頭皮を強くかくと皮膚を傷つけてしまい、化膿を起こして菌が侵入し、炎症や感染症などを引き起こす恐れもあります。かゆみは簡単には収まらず、何度もかいてしまうため、さらに頭皮の状態を悪化させてしまう悪循環に陥ることも。

このように、頭皮がダメージを受ければ正常な育毛サイクルを維持することができません。激しいかゆみを覚えたら、シラミが頭部に住みついている可能性があるため、皮膚科を受診するなど早急に対処するようにしてください。

シラミ対策

櫛で短い髪を梳く

皮膚科を受診

かゆみなどの症状が現れたら、皮膚科を受診しましょう。激しいかゆみの原因が何なのか、自身で判断するのは困難です。専門的な検査を受ければその原因がはっきり特定できますし、原因に応じた治療が受けられます。時間とお金が多少必要になりますが、確実にかつスピーディに解決したいなら皮膚科の診察を受けることがベストでしょう。

梳き櫛

もっとも簡潔で、即効性の高い方法が梳き櫛(すきぐし)を使った対策です。
シラミ対策専用に開発された梳き櫛は繰り返し使用もでき、卵の状態のシラミを駆除することもできます。コストパフォーマンスにも優れているため、シラミ駆除には梳き櫛を使用するのもおすすめです。

専用シャンプー

通常のシャンプーで洗うだけでは、なかなかシラミを取り除けません。そこでおすすめなのが、シラミ専用のシャンプーです。薬局やドラッグストアでも売り出されているため、手軽に購入できます。シラミ用のシャンプーの使用方法は、まずシャンプーをして数分置き、洗い流すものが一般的です。

シラミ対策として有効な専用シャンプーですが、利き目が出るかどうかは個人差があり、中には頭皮が荒れる副作用に悩まされる方もいます。自分の肌に合わないと感じたら、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

おわりに

成人してシラミに感染するケースはまれですが、絶対にないとは言い切れません。

頭皮に激しいかゆみを覚えたらそれはシラミによるものかもしれません。シラミの兆候が見られたら、梳き櫛の利用や専用シャンプーなど自宅でもできるケアを行い、速やかに医師に相談して対処しましょう。