【監修あり】メンズ脱毛の種類 それぞれの特徴と脱毛期間は

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近頃、男性の間で脱毛の人気が高まっています。
メンズ専門の脱毛サロンやクリニックも増えており、市民権を得たことで今後さらに脱毛の需要が上がりそうです。
ですが”脱毛”と言っても、医療脱毛や、光脱毛、ブラジリアン脱毛などといった方法があり、それぞれメリットデメリットや特徴があります。
そこで、この記事ではメンズ脱毛の脱毛方法や、効果が得られる回数、費用について看護師がわかりやすく解説します。
そのほか、ヒゲ脱毛、VIO脱毛、全身脱毛など部位ごとの脱毛効果についてや、サロン・クリニックで使われているレーザーの種類についてもお伝えするので、参考にしてみてください。

メンズ脱毛の種類とは

「メンズ脱毛を始めたいと思っても、種類がありすぎてわからない」
まずは、そんな人のために「医療脱毛」「脱毛エステサロン(エステ光脱毛)」「ブラジリアンワックス」「家庭用脱毛器」の特徴を紹介します。

【医療脱毛】

医療脱毛は、永久脱毛を目的とした脱毛方法です。
黒色に反応するレーザーを使って、毛乳頭などの発毛細胞に熱を加えて破壊して脱毛します。
医療脱毛は医療行為なので、医師や看護師といった有資格者のみが行える施術です。
医療機器で照射するので、より強い出力で脱毛できるので、短期間で脱毛を完了させることが可能なのです。
また、万が一皮膚トラブルなどが起きた場合、医師の指示により薬を処方してもらえるため安心して通うことができます。
医療脱毛のデメリットは、部位によっては痛みが強く出てしまうことです。
痛みが気になる人は麻酔が使用できるので、カウンセリング時に確認すると良いでしょう。

【脱毛エステサロン(エステ光脱毛)】

エステサロンでの脱毛は、医療脱毛と比べて価格が安くて通いやすい一方、十分な効果が得られるまで長期間サロンに通う必要があります。
エステサロンでは無資格者が照射するため、なるべくトラブルを起こさないように出力を弱めなければならないため、医療脱毛と比べると一回で得られる効果は少なくなってしまうのです。
エステ脱毛は永久脱毛ではなく、減毛になるので、完全にムダ毛をなくしたい人には向いていません。
エステ脱毛のメリットは、痛みが少なく、お得な価格で脱毛できるところです。
脱毛したことない人が挑戦しやすいともいえるでしょう。

【ブラジリアンワックス】

アンダーヘアなどの処理に使用されることが多いブラジリアンワックス。
この脱毛方法で使用されるワックスは、大きく分けて2種類あります。
1つ目の「ストリップワックス」は、脱毛したい箇所に専用のワックスを塗布して、シートを貼って剥がして脱毛します。
2つ目の「ハードワックス」は、脱毛箇所にワックスを塗って固めて、シートを使わずに剥がします。
ブラジリアンワックスのメリットは、一度行うと、細かい産毛から太い毛まで脱毛でき、2〜3週間つるつるの状態を維持できるところです。
一方、剥がす時の痛みがかなり強いので、肌が弱い人は、ヒリヒリしてしまうことがあります。

【家庭脱毛器】

家庭用脱毛器の利点は、家で出来る手軽さで、脱毛するのが初めてな人も挑戦しやすいでしょう。
家庭用の脱毛器は、主にフラッシュ式・レーザー式・熱線式・ローラー式の4種類があります。
◼️フラッシュ式:肌に光を当て、毛根組織にダメージを与える脱毛器で、エステで使われている光脱毛と同じ手法です。
◼️レーザー式:エステで行われている光脱毛と同じタイプで、黒い色に反応するレーザーを当てて、毛が生える組織を破壊して脱毛します。
安全のため、クリニックよりも出力は弱く設定されているため、フラッシュ式と効果は大差がありません。
◼️熱線式:表面に出ている毛を熱線で焼き切って除毛します。
◼️ローラー式:脱毛箇所にローラーを滑らせ、毛を絡めて引っこ抜く脱毛器です。お風呂場で使える脱毛器も増えています。

各部位ごとの料金の相場は?

医療脱毛はエステ脱毛と比べると一回の脱毛で得られる効果が高く、エステ脱毛の半分以下の脱毛回数で毛が減っていきます。
ただ、いくら脱毛効果が高い医療脱毛でも、一度の脱毛で全ての毛をなくすことはできません。
なぜなら、毛には生え変わる「毛周期」があるからです。
毛周期とは、成長期、退行期、休止期を繰り返すサイクルのことです。
医療レーザーに反応する成長期の毛は、全体の20%ほどとなります。そのため、数回に分けて脱毛しなければいけないのです。
ここでは、メンズ脱毛で特に人気の「ヒゲ」「全身脱毛」「VIO」といった部位ごとに医療脱毛と光脱毛の料金の相場や脱毛回数の目安を紹介します。
自分の希望に合わせて脱毛の計画を立ててみてくださいね。

◼️医療脱毛

大手医療脱毛サロンの費用を6社比較すると下記の通りです。
【ひげ脱毛(顔)】
5回コース
約30,350〜100,000円程度。
・1〜3回程度:部分的にヒゲが生えなくなります。
※個人差によります。
・5〜6回程度:青髭が薄くなり始め、髭剃りが楽になってきます。
※個人差によります。
・8〜10回程度:青髭が解消し、髭剃りが必要なくなります。
※個人差によります。
【全身脱毛(ひげ・VIO除く)】
5回コース
約240,000〜430,000円
1〜3回程度:毛が薄くなったと感じてきます。
※個人差によります。
4〜6回程度:自己処理が楽になる程度まで、毛量が減ります。
※個人差によります。
10回〜:ツルツルに近い状態になります。
※個人差によります。
【VIO脱毛】
5回コース
約96,000〜173,000円
・1〜3回程度:毛が薄くなったと感じてきます。
※個人差によります。
・4〜6回程度:自己処理が楽になる程度まで、毛量が減ります。
※個人差によります。
・10回〜:ツルツルに近い状態になります。
※個人差によります。

◼️光脱毛

【全身+VIO+顔】
6〜10回コース
約100,000〜270,000円
・3回〜:毛が薄くなったと感じ始めます。
・12回程度:自己処理が楽になる程度、毛が薄くなります。
・18回ほど:毛が少なくなったと感じる状態になります。

自分にあったサロンの選び方は

◼️ポイント1.「メンズ専門の脱毛サロンであること」

メンズ脱毛サロンは、男性特有の濃い体毛の脱毛に特化しています。
男女兼用の脱毛サロンの中には、男性に対しての施術経験がほとんどないところや、女性に比べて金額が高かったりする可能性があります。
より効果的な施術を受けたい人は、メンズ専門のサロンをオススメします。

◼️ポイント2.「予約の取りやすさ」

クリニックによっては、予約が全く取れないところもあります。 そのため、カウンセリングの際は、必ず予約の取りやすさを確認しましょう。
ある程度、ムダ毛がなくなるまでには時間がかかります。
ある一定の期間、通わないといけないので、店舗の数や営業時間などをチェックし、自分のライフスタイルに合ったサロンを探すことをおすすめします。

◼️ポイント3.「脱毛プランの種類」

クリニックによって、脱毛プランや脱毛範囲が異なりますので、自身の希望に合った脱毛プランがあるところを選びましょう。
複数のサロンを比較する際は、同じ名称のサービスであっても脱毛範囲が異なる場合があることを念頭に置いておきましょう。
また、全身脱毛の場合、VIOや顔が含まれていない場合も多いので、注意が必要です。

◼️ポイント4.「自分に合った脱毛機があるところ」

4つ目のポイントは、自分に合った脱毛機があるところです。
脱毛は機械によって、「産毛に効きやすい」「太い毛に効果的」などと特性が異なります。
波長が長いレーザーを使用すると、皮膚の奥にある毛根にレーザーが届き、濃い毛に対して高い効果が得られます。
また、肌の黒い人は、やけど、痛みのリスクが高くなってしまいます。
リスクをゼロにはできませんが、最小限に抑えるためにも機械の特性をきちんと把握しておきましょう。
主な医療レーザーは下記の通りです。
【ダイオードレーザー】
・日焼け肌、色黒でも脱毛できる
・アトピー肌や敏感肌でも施術可能
・幅広い毛質に効果あり
・産毛も脱毛可能
・太くて濃い毛にはあまり効果がない
・痛みは少ない
【アレキサンドライトレーザー】
・日焼け肌、色黒は脱毛できない
・太くて濃い毛によく効く
・産毛は効果が薄れる
・痛みはややあり
・シミやくすみに効果あり
・厚生労働省から永久脱毛の効果を認定されている
【ヤグレーザー】
・日焼け肌、色黒でも脱毛できる
・太くて濃い毛の脱毛可能
・産毛や細い毛も脱毛可能
・他のレーザーに比べて効果は高いが、痛みは強め
・場合によっては炎症などの肌トラブルを起こす
続いて、エステ脱毛(光脱毛)で使われている主なレーザーは下記の通りです。
【IPL脱毛】
・日焼け肌・色黒は脱毛不可
・濃く太い毛が得意
・産毛は苦手
・ゴムで弾いたような痛みがある
【SSC脱毛】
・日焼け肌・色黒は脱毛不可
・濃く太い毛はやや時間がかかる
・産毛にも対応
・痛みはあまりない
【SHR脱毛】
・日焼け肌、色黒でも脱毛できる
・太くて濃い毛の脱毛可能
・産毛や金髪・白髪も脱毛可能
・痛みはあまりない

◼️ポイント5.「追加料金の有無」

料金が安く感じるクリニックの中には、脱毛料金以外に追加料金が請求されるところがあります。
主に下記のような追加料金がかかるケースが多いです。
・初診料
・再診料
・麻酔代
・キャンセル料
・シェービング料
麻酔やシェービング代は、毎回の施術で請求される可能性があります。 契約してしまう前に、追加料金の有無について確認しておきましょう。

まとめ

メンズ脱毛の方法や、費用、必要な回数を部位ごとに紹介しました。
短期間でムダ毛を完全になくしたい人は医療脱毛、「毛を薄くしたい」「脱毛を試したい」といった人は光脱毛や、家庭用脱毛器を使ってみるのも良いかもしれません。
脱毛機の種類によって、どんな毛に効果的なのか変わってきますので、サロンを探す前に自分の毛質やどこまで脱毛したいかプランを考えておくことは大事でしょう。
カミソリなどを使ってムダ毛を自己処理し続けると肌に負担がかかってしまいます。
いつも自己処理している人は、一度脱毛サロンでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
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