秋は抜け毛が多くなる!今すぐできる4つの抜け毛対策

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秋は1年の中で最も抜け毛が多くなる季節です。
そもそも、なぜ秋になると毛が抜けるかというと、犬や猫と同じように、人間の髪の毛も生え変わるサイクルがあるからです。
秋に抜け毛が多くなる原因として、夏に浴びた紫外線の影響や、毛髪の老化が進んでしまうことも?(詳しくは記事の後半でも記述します)。
このように秋の抜け毛は一時的なものですが、気をつけておかないと将来薄毛になってしまう可能性があります。
この記事では、秋に抜け毛が多くなる理由や慢性的な薄毛にならない対策をご紹介します。

秋に抜け毛が多くなるのはなぜ?

「毎年秋になると抜け毛が増える気がする」という人は珍しくありません。
まずは、基本的な抜け毛のサイクルについて理解しましょう。

どんな人でも毎日100本ほどの髪の毛が抜けている

髪の毛がまとまって抜け落ちているのを見ると「このまま薄毛が進行してしまうのではないか」と不安になってしまいますよね。
しかし、どんな人でも毎日髪の毛は抜けており、一般的には1日100本ほどの髪の毛が抜けると言われます。
1日に100本もの毛が抜けると聞くと、とても多いように感じる方もいるかもしれません。
しかし日本人の平均的な頭髪量は10万本ほどで1日に抜け落ちる髪の量は全体のわずか0.1パーセントに過ぎないのです。

秋は毛が生え変わる時期

秋は、もともと毛が生え変わる時期にあたります。
犬や猫に毛が生え変わる時期があるように人間にもそういった時期があるのです。
中でも秋は1年の中で最も髪の毛が抜ける時期で、薄毛体質ではない人でも1日200本から300本程度の髪の毛が抜けていきます。
髪の毛には成長期、退行期、休止期という3つのサイクルがあります。
成長期には髪が育ち、退行期になると成長が止まって抜ける準備に入り、休止期に入ると髪の毛が抜け落ちていきます。
このサイクルの関係で髪の毛は季節によって抜けやすい時期があるのです。
髪の毛が多く抜け落ちる休止期は、7月から始まり3カ月ほどで終わります。
そのため、秋になると抜け毛が多いと感じる人が増えるのです。
通常は1カ月もしないうちに元どおりの毛量に戻るので、いつもより多くの髪の毛が抜けたとしても、あまり気にせず過ごしましょう。

夏に浴びた紫外線の影響が秋に現れる

夏には紫外線の量が増えて、肌に負担がかかります。
あまり知られていませんが、肌の2倍近く紫外線を浴びるのが髪の毛や頭皮です。
頭皮は紫外線を浴びることによって、硬くなってしまい、毛根の働きが弱くなると言われています。
そうなると新しく生えてくる髪の毛は細くパサついてしまい、傷みやすい髪になってしまいます。
また、毛髪の生え変わりの時期に加えて、紫外線を浴びることで、頭皮の乾燥や炎症が起こり、抜け毛や薄毛の原因になってしまいます。
秋に抜け毛が多くなるのは、夏に紫外線を浴びて受けたダメージが現れやすいからとも考えられています。

秋は生活リズムが乱れやすい

夏から秋に季節が変わると、気温の差から体調に変化が現れやすくなります。
また日照時間が短くなるとホルモンや自律神経が乱れやすくなるため、髪の毛にも影響が出てきてしまうのです。
自律神経が乱れると血流に影響が出るため、抜け毛が増えてしまう恐れがあります。
秋になると特に「生活習慣が乱れているな」「体調が崩れやすいな」という人は、睡眠時間や体が冷えないように気をつけて生活してみましょう。

こんな抜け毛は要注意!

秋は抜け毛の量が多くなる季節ではありますが、中には髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまう男性型脱毛症(AGA)になっている可能性があります。
ここでは、AGAによる抜け毛と自然に抜ける毛の見分け方を紹介します。

AGAによる抜け毛と自然に抜ける毛の違い

自然に抜け落ちる毛とAGAによる抜け毛を見分けるためには、普段から抜け毛の状態を観察しておく必要があります。
抜け毛が最も多くなるのは、入浴時のシャンプーです。
自分の抜け毛をチェックするためにも、入浴前に浴室の排水口を掃除してから洗髪しましょう。 排水口が常にキレイなら自分の洗髪後の抜け毛を確認しやすくなります。
以下のような場合、AGAになっている可能性がありますので気をつけてみてください。
<毛根>
・きれいな丸い毛根ではなく、毛根の形がゆがんでいる
・毛根がデコボコしている、皮脂や汚れが付いている
・毛根が細い
<髪の毛>
・いつもの毛よりも細い、細くなってきている
・短い毛や切れ毛が多い
自分の抜け毛の状態からAGAになっている可能性があると感じる人は、 普段の生活習慣や食生活を見直すことで髪の健康状態が良くなる可能性もあるので、下記の改善ポイントを確認してみてください。
・睡眠の質を向上させる
・適切なシャンプー方法
・たんぱく質やビタミンを摂取する
・飲酒喫煙を控える

慢性的な薄毛になる前に!髪と頭皮の健康対策4選

頭皮や髪の毛にダメージを蓄積したままにしておくと、慢性的な薄毛になりかねません。
健康的な髪を保つお手入れ法を4つご紹介します。

皮脂が詰まった状態で寝ない!

季節に関係なく、人は毎日頭皮から汗が出ています。
汗や皮脂を洗い流さず、放置すると毛穴に詰まってしまい、抜け毛の原因になります。
夜は髪が成長する時間なので、毛穴に汚れがついたまま就寝すると毛穴が呼吸できず、髪の成長を妨げます。
頭皮に負担がかかる状態が続くと、慢性的な薄毛になりかねないので、疲れていてもしっかりと汚れを落としてから就寝しましょう。

シャンプーはアミノ酸系シャンプーがおすすめ

アミノ酸系シャンプーは、人間の皮膚や髪のたんぱく質を構成するアミノ酸と同じ成分でできており、 しかも肌と同じ弱酸性なので髪や頭皮にやさしく肌のうるおいを残しながら汚れを落としてくれます。
洗浄力が強すぎず、刺激が少ないので抜け毛が気になる人におすすめです。

適切なシャンプー方法

シャンプー剤を手のひらで十分泡立たせてから、頭皮についた汚れを落とします。
シャンプーをするときはやさしく、爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージをするように丁寧に洗いましょう。

シャンプー剤はしっかりすすぐ

頭皮のトラブルで一番多いとされる原因は、シャンプーのすすぎ残しです。
シャンプー剤が頭皮や髪に残ったままだと、毛根を傷つけてしまい、薄毛や抜け毛の原因につながります。
特に生え際や襟足はすすぎにくい部分ですので、すすぎ残しがないように十分気をつけましょう。

頭皮を紫外線から守る

秋は夏に比べると紫外線量は減少しますが、紫外線対策はしておいた方が良いでしょう。
頭皮に降り注ぐ紫外線を防御するには、日傘の使用や帽子の着用が有効的です。
また、最近ではスプレータイプの日焼け止めや飲む日焼け止めも販売されているので、自分のライフスタイルに合わせて日焼け対策することをおすすめします。

おわりに

秋は、抜け毛が増える季節ですが、頭皮を健康な状態にしておかないと慢性的な薄毛になってしまうかもしれません。
抜けた髪の中に細く弱々しい毛が混ざっていたり、毛根に膨らみがなかったりする場合は、AGAになっている可能性があるので、要注意です。
薄毛にならないためには、頭皮の健康を守ることが何よりも大切です。
「寝る前に必ず頭皮を洗うこと」「シャンプー剤をしっかりと流すこと」「紫外線から頭皮を守ること」 といった基本的なケアをし続けていると徐々に効果が見えてくるのではないでしょうか。
髪の毛には生え変わる周期があるので、薄毛対策を始めてから変化がみられるまでは、どうしても時間がかかります。
始めは目に見える変化が現れにくいかもしれませんが、適切なケアを続けて少しでも抜け毛を予防し健やかな髪の毛を育みましょう。