髪のルール!銭湯でやっちゃいけないことって何ですか?銭湯でのマナーとお作法について

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A.たくさんあります。たとえば髪でいうと長い髪の毛を湯につけてはいけません。ゴムで結んだりシャワーキャップを被ったりするのがマナーです。
世の中は空前のサウナブームですよね。
レトロで風情のある銭湯は日本人のDNAに染み込んだ癒しの空間と言えますが、今回は、銭湯での基本的なマナーから意外と知られていない応用的なお作法までを、一挙にご紹介していきます。
ちゃんとルールを守って入れているか改めて確認してみましょう。

まずは掛け湯から

浴場に入ったらまずは全身を掛け湯で洗い流しましょう。最も有名な銭湯マナーですね。
ほとんどの銭湯では浴場に入ってすぐのところに掛け湯用のお湯だまりがあり、そこに柄杓や桶が置いてあります。
掛け湯には体を清潔にすること以外にも、お湯に体を慣らすという役割もあります。
また温泉の場合は泉質に体を慣らすという役割もあるのです。
ただ掛け湯ではなくシャワーで体を洗い流すことがマナー違反なわけではありません。なので当然シャワーでもOKです。
とはいえ掛け湯というのは、自分の体がきれいであることをまわりの人に見せる行為でもあるのが面白いところ。これを「見せかけ湯」と呼ぶそうです。
かけ湯の際に髪を洗う方と洗わない方に二分されますが、マナーとしてはどちらでも構いません。
ただ髪の長い人などは洗う前に湯船に髪が使ってしまうのは不衛生と考えられるので髪を縛っておいたり、かけ湯で軽く汚れを落とすなどの配慮が望ましいでしょう。

湯尻からゆっくりと入る

続いて、湯船に入るときにはゆっくりと入るようにしましょう。
バシャバシャと勢いよく入ったら湯面が波立ってしまい、湯に気持ちよく浸かっている他の人の迷惑になってしまいます。
また湯船には「湯口」と「湯尻」があります。
これは食事の席における「上座」と「下座」のようなもの。
常に新鮮なお湯が出てくるほうが湯口で、そこから一番離れて湯があふれ出るほうが湯尻です。
すなわち先に湯に浸かっていた人の邪魔にならないよう、湯尻からゆっくりと湯船に入るのがマナーです。
湯尻のほうがお湯の温度も低いので、自分の体を慣らすという点でも効果的です。

タオルや髪は湯につけない

タオルをお湯につけないことも有名なマナーですよね。
たとえ新品のタオルであってもその事実は他の人には伝わっていないわけで、お湯の届かない近くの岩場などに置いてから浸かるようにしましょう。
また長い髪の毛が湯船にそのまま浸かることを不快だと感じる人もいますので、長い髪の毛はゴムで結んだりシャワーキャップを被ったりしてまとめてから湯に浸かるようにしましょう。
清掃の面から考えても、髪の毛がそのまま浸かると抜けた髪が多く浴槽に残ってしまい不潔なだけでなく、長期的に浴場を汚してしまいかねません。

洗い場を独占しない

洗い場においてもいくつかのマナーがあります。
銭湯はあくまでも「公衆浴場」ですので、自宅でのお風呂場のように自分勝手に振る舞ってはいけません。
たとえば銭湯慣れした人の中には、マイかごを洗い場に持参して、洗い場を離れているあいだもそのまま席を確保している人がいます。これはマナー違反ですので注意しましょう。

歯磨きも好ましくない

洗い場では頭や体、顔を洗います。ひげ剃りもOKです。
反対に毛染めは絶対にNGです。
では歯磨きはどうでしょう。
これがマナー違反なのかどうかは賛否が分かれるグレーゾーンだといえます。
不快に思う人もいれば、当然の行為と見なしている人もいるのです。
銭湯の中には歯ブラシを浴場内に置いてくれているところもあるので、その銭湯の雰囲気や混雑具合を見極めてから、判断するのがいいでしょう。

使った物はきれいに戻す

シャンプーやボディソープ、洗い場のイスや桶など自分が使った物は、きれいにしてから既定の場所に戻すようにしましょう。サウナマットも同様です。
また自分が使った洗い場に泡や抜け毛が残っているのも不衛生ですので、周囲を見回して次の人が気持ちよく利用できる環境を整えましょう。

サウナは体を拭いてから

サウナ室に入る前には体を拭きましょう。
ずぶ濡れのままドカドカと入ってこられてまったく不快に思わない人はおそらくいません。
また体が濡れていると発汗の妨げにもなるので、自分のためにも体を拭いてからサウナ室に入ったほうがいいです。サウナマットがあるなら使うようにしましょう。

脱衣所では長居しない

最後にご紹介するマナーが、脱衣所では長居しないということ。
できれば汗が引くまで扇風機の前にいたかったり髪の毛をしっかりとセットしたりしたいところですが、次に待っている人のことを考えるとあまり時間を使ってはいけません。
特に女性の場合、最低限のスキンケアを終えたら、お化粧は別の場所でおこなうのがいいでしょう。
また言うまでもなく、スマホをいじったり友達と大声で話したりしていることを不快に思う人もいます。
特に今のようなコロナ禍では、早めにマスクを着用することも忘れないようにしてください。
あくまでも銭湯は公衆浴場。マナーを守って銭湯を楽しみましょう。