頭皮タトゥーって何だろう?普通のタトゥーとの違いを知りたい!

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近年、街を歩いていると身体に文字や絵が描かれている人を見かけることが多くなりました。

タトゥーと呼ばれるこれらの装飾は長年育まれてきた一つの文化です。
しかし、あまりタトゥーについてしっかりと把握している人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、最近噂になっている「頭皮タトゥー」について、タトゥーの文化から紐解いていきます。

タトゥーについて

タトゥーというのはその呼び名から海外から入ってきた文化であると思われがちですが、タトゥーと刺青というものは同じものを指し、これらは日本にも独自の文化があります。
そこでここでは、歴史から、タトゥーとはどのようなものなのか説明していきます。

タトゥーの海外での歴史

そもそも、タトゥーという言葉はニュージーランドに住むマオリ族から生まれたものでハンマーのようなもので身体に墨を入れる「タヌウ」という文化がありました。
彼らにとって、墨を入れることは身分を証明することと同義で、特に彼らが大切にしている顔にタトゥーを入れるのは身分の高い人だけに許される特権でした。
そして、1769年にイギリスのジェームズ・クックがニュージーランドを訪れ、タトゥーに興味を持ったことがきっかけでタトゥーが広まっていきます。

タトゥーの日本での歴史

定かではないですが、埴輪の線から察するに日本では古墳時代から入れ墨という文化があったと推定されています。
古事記などには、アイヌの女性たちが入れ墨を入れていたという言及があり、日本での入れ墨文化は遅くても700年代には始まっていたと言えます。
その後、美意識の変化で入れ墨がポピュラーなものではなくなりましたが、江戸時代に入り、鳶や飛脚、また俠客の間で流行り、また彼らが浮世絵に描かれることで民衆にも広がり憧れのものとなり、これがタトゥーが広まったきっかけと言えます。

タトゥーの種類

タトゥーには様々な分類があり、アメリカの水夫がいれていた「オールドスクール」などといった柄のスタイルや、ホワイトタトゥーなどといったインクの色の違いで個性を出すもの、そして肌を傷つけず一定の期間が経つと消えるヘナタトゥーなどといったものがも存在します。

頭皮タトゥーとは

タトゥーというものの大まかな概要を把握したところで、いよいよ本題の頭皮タトゥーについて説明していきます。

入れた人の目的と費用

頭皮タトゥーとは冒頭でも述べた通り、医療目的のタトゥーです。
このタトゥーには2種類存在し、1つは実際に針とインクを使って頭皮に施術するもの、そしてもう1つは先程紹介した、ヘナタトゥーのように10日程で消えるもので、これらのどちらも薄毛隠しを目的としたタトゥーなのです。 費用は部位によって変わりますが、実際に色素を入れる場合は10万円から、消えるタイプだと5千円から購入可能です。

入れ墨との比較

頭皮タトゥーと入れ墨は施術の方法や器具に違いがあり、入れ墨は真皮に色素を入れるため施術中は痛みを伴い、入れた色素は落ちることはないですが、頭皮タトゥーは表皮から0.02ミリの部分に色を入れるため、新陳代謝の過程で色が薄くなっていきます。
また使用するインクに金属が入っていないので、一般的にタトゥーを入れる際に心配されるMRI検査が受けられるのか、という心配も必要ありません。
その他にも、消えるタイプの頭皮タトゥーであれば、皮膚の表面を染めているだけなので痛みを伴わないばかりか、10日後には消えるので入れ墨と比較すると比較的に手を伸ばしやすいでしょう。

お風呂

せっかく入れたタトゥーがお風呂に入ることによってすぐに消えてしまうのではないか、またお風呂に入ることで身体に害はないかといった疑問にお答えします。

お風呂に入ることができるのか

結論から言うと、お風呂に入ることに全く問題はありません。
問題がないといっても施術後すぐの入浴や洗髪は発汗を促すのでせっかく入れたタトゥーが消えないよう避けるべきです。
少なくとも施術後2日から4日は空けてから入浴しましょう。
また、一般的なタトゥーと異なり、頭皮タトゥーは公共施設の利用を断られることは滅多にありません。

まとめ

まだあまり良いイメージを持たれていないタトゥーにはこんな目的での使用方法もあったのかと驚いた方もいるでしょう。
時代が流れるにつれ、文化のあり方が徐々に変わっていきます。
タトゥーが怖いといったイメージが拭いさられる日も近いかもしれません。
いつか自分が薄毛に悩んだ時、このような対処法も視野に入れてみるのはいかがでしょうか。