今更聞けない髪の毛のこと!本当に必要?トリートメントにはどんな効果があるの?

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A.髪のダメージが気になるならトリートメントが必要です。髪の内側に栄養分や水分を浸透させてダメージを補修してくれます。
まずは、意外と知らずに使っているトリートメントとコンディショナー、リンスの違いについてご説明しましょう。
私のように年中ベリーショートの人間は特に、これらの違いがあまりわかっていないでしょう。
ちなみに私はこれまで、リンスよりコンディショナーのほうが上等で、コンディショナーよりトリートメントのほうが上等だと思っていました。
だから、例えばどこかのホテルのアメニティーにトリートメントでもあろうものなら、自分にはあまり必要がないと自覚しながらも、必要量以上のトリートメントを手に取り、髪に塗りたくっていました。
また、同じそのホテルにリンスとコンディショナーもあろうものなら、言うまでもなくそれらすべてを使用します。
私の中のもったいない精神が発動してしまうのです。
ただ、一つ弁解したいのは、何もむやみやたらに髪に塗りたくるわけではありません。自分の中では順序があります。
シャンプーの次には、まずリンス。少し寝かせてから、コンディショナー。そして仕上げに、トリートメント。
この順番です。この順番に確かな根拠はありません。
しかしながら最終の仕上げは、もっとも上等なトリートメントにすべきだという根拠のない思い込みがありました。
だからシャンプーのあとは、リンス、コンディショナー、トリートメントと、徐々にグレードアップして塗りたくることが、髪にとっての幸せだと思っていたのです。
でもこれらはすべて、私の勘違いに過ぎませんでした。

トリートメント、コンディショナー、リンス。これらに優劣はありません。

どれが上等などというつまらない基準などないのです。
また、それらを髪に塗る順番も、私の身勝手で根拠のない思い込みだったようです。
実際に、コンディショナーやトリートメントを複数使いするなら、みなさんにも覚えておいていただきたい正しい順番があります。ちゃんとした根拠があるのです。
これらについて説明していきましょう。
リンス、コンディショナー、トリートメント。
これらは何もグレードによって呼び名が使い分けられているわけではなく、そもそも役割が異なります。

リンスの役割

まずリンスの役割は、髪のコーティングです。
髪の表面を被膜でコーティングすることで、指通りのいい髪になり、キューティクルの傷みを予防してくれます。
いわば、髪の外側を保護してくれるのがリンスです。
もともと「rinse(リンス)」には、「すすぐ」や「ゆすぐ」という意味があります。
かつてのシャンプーは洗髪のあとに髪がごわつくことが多かったため、髪をすすぎやすく、ゆすぎやすくするために、リンスが重宝されていました。
最近リンスが市場に減ってきているのもこの理由に起因していて、年々シャンプーは進化しているので、シャンプーで髪がごわつくことは減ってきました。
このため今ではリンスの必要性が薄れてきているのです。

トリートメントの役割

反対に、トリートメントは髪の内側を補修する効果があります。
髪はヘアカラーや紫外線などさまざまな要因でダメージを負い、ダメージを蓄積してしまいます。
そのためリンスのような外側のコーティングだけでは、その場はしのげたとしても、髪の根本問題を解決することにはなりません。
その点トリートメントは、髪の内側に栄養分や水分を浸透させてダメージを補修してくれるので、髪のダメージの根本に効果があると期待できるのです。

コンディショナーの役割

ではコンディショナーの役割は何かというと、リンスとトリートメントの中間的な役割と捉えていいでしょう。
基本的にはリンスと同じように、髪の外側をコーティングする効果がありながらも、髪の内側の補修もしてくれます。
いわゆる万能型といえるので、ご自身の髪質に何が適しているのかよくわからないのであれば、コンディショナーの日常使いはおすすめです。
ちなみに「conditioner(コンディショナー)」は本来「状態を整える」という意味でもあることから、「とりあえず髪の状態を改善したい、維持したい」という人は、とりあえずコンディショナーを選ぶといいかもしれません。

どの順番が正解?

最後に、シャンプーのあとにリンス、コンディショナー、トリートメントをする場合、どの順番でするべきなのかについてご説明します。
これらすべてをいっぺんに使用する人は皆無かもしれませんが、理屈としては次のようになります。
結論からいうと、トリートメント、コンディショナー、リンスの順番が正しいです。
なぜそうなるのかの根拠をご説明します。
これまでご説明したように、トリートメントは髪の内側に浸透して効果があるので、最初に塗ります。少し寝かせたほうが効果は増大します。
次に、コンディショナー。
半分は髪の内側を補修する効果があるので2番目です。
そして最後がリンス。
髪の内側に染み渡ったトリートメントとコンディショナーを、最終仕上げとしてコーティングして閉じ込めてください。
これで完璧です。
美しい髪を保って、幸せな人生を手に入れましょう。