気になる髪の噂話!都知事選事情!政治家はいつどこで髪を切っているの?

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A.月に一度以上のペースで、出馬した選挙区にある床屋や美容室で髪を切ることが多いようです。

専属ヘアスタイリストはいない

テレビで見るいわゆる政治家というと、まわりには常に秘書や関係者が取り巻いている(ように見える)ため、専属のヘアスタイリストがいてもおかしくないように感じますよね。
しかも積み上がった公務をこなすのに忙しいでしょうから、床屋や美容室に行っている時間などないだろうと思ってしまいます。
さらに、ほとんどの政治家はいつ見かけても同じ髪型をしていますから、専属のヘアスタイリストが定期的に髪を切りに来てくれなければとてもじゃないけど公務はこなしきれないだろう……と私は思っていました。
ところが実情は全然ちがうようです。
政治家も私たちと同じように、地元の床屋や美容室でふつうに髪を切っているらしいのです。
というよりもむしろ政界では、出馬した地元の選挙区内にある床屋で髪を切るべきである、という暗黙のルールさえあるらしいのです。
たしかに今思えば、仮に専属のヘアスタイリストなんて付けようものなら、「国民の税金で生活しているくせに贅沢なんかするんじゃない!!」という怒号が飛んできそうですよね。
とはいえその暗黙のルールとやらは何なのでしょう。 政治家という特殊な仕事ならではの事情が、そのような暗黙のルールを生んだようです。
政治家生命をはじめるためには、一にも二にも選挙で票を獲得することが大事ですよね。となると言い方は悪いですが、地盤となる地元の選挙区で顔を売っておく必要があります。
また一度当選したからといって、けっして長いとはいえない任期というものが政治家にはあるので、常に次期選挙というものも意識しなければなりません。
当選した途端にまったく顔を出してくれなくなったと嘆かれては、印象が悪くなってしまいますからね。

地元への貢献

しかも床屋や美容室には人が集まるサロンのような役割があります。
今でこそその機能は目立たなくなってしまいましたが、かつて地元の床屋・美容室は人々が情報を交換しあうサロンのような役割を果たしていました。
床屋のおじさんと仲良くなれば選挙ポスターを店に貼ってもらえたり、床屋に集まっている人と仲良くなって票につながったりしたわけですね。
そのような行きつけの床屋が何軒もあれば、地盤を固めるための強い味方になるはずです。
選挙のマニュアル本には、「床屋は月に一度以上行け!」しかも「何軒もハシゴしろ!」という旨の教えが実際に載っているそうですよ。

総理大臣は

ところで現在の総理大臣は、東京都渋谷区の美容室に通っているようです。
もともと夫人に勧められて通いだしたようです。
この事実から読み取るに、国のトップが渋谷の美容室ですから、かつて生きていた政界の暗黙ルールは今では通用しないかもしれませんね。
とはいえ同じ政治家でも地方議員は地元が何より大事ですから、きっと地元の床屋か美容室に足繁く通っていることでしょう。
ちなみに現在の総理大臣が渋谷の美容室に通っているペースは、基本的に月イチらしいです。
政治家にとって地元の票が大事だということは前述しましたが、全国的なパブリックイメージや外国からの印象もものすごく大事ですよね。
特に総理大臣のように内閣を組織する国の代表となれば、たかが髪型ではなくされど髪型でしょう。 仮に髪型をころころ変えたり不潔な印象を与えたりすれば、政権の支持率にも影響しかねません。
また、他国のトップと外交する際に見た目が弱々しいとなめられてしまっては、やがて国益を損なう事態に発展する可能性が絶対にないともいえないのです。
政治家というのは、本当に大変な仕事ですね。
失言に気をつけるだけでなく、髪型にも常に気を遣わなければなりませんから。