発毛と育毛を促進するには?2つの違いと具体的な対策について

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発毛と育毛を、特に意識して区別している方は多くないかもしれません。しかし、それぞれの違いが分かると、効果的なケアについても理解を深められるでしょう。 そこで今回は、まず発毛と育毛では何が違うかご説明した上で、それぞれにとって高い効果を見込める代表的な対策を具体的にご紹介します。

発毛と育毛の違いは?

発毛と育毛の違いは?
発毛と育毛は、基本的な言葉の意味だけでなく毛髪ケアの観点から以下の違いがあります。

発毛=毛を生やすこと

発毛とは、「毛を生やすこと」です。頭皮が健全に機能していれば、髪の毛は毛穴から抜け落ちても新たに生えてきます。しかし、何らかの原因により頭皮の状態が悪化すると、毛穴から髪が生えなくなることも少なくありません。
このような症状に見舞われたとき、頭皮環境を改善して再び毛穴から髪が生えるようにすることを「発毛」と呼びます。

育毛=毛を育てること

育毛とは、「毛を育てること」です。つまり育毛は髪の育成を意味し、すでに毛穴から髪が生えていることが前提になります。基本的には、発毛しても十分に育たず細くて弱々しい、あるいは短いまま伸びてこない髪への働きかけのことです。
生えてきた髪をしっかりとした太さと長さになるまで抜けない性質に変えることが、育毛の主な目的になります。

発毛促進のための取り組み

発毛促進のための取り組み 発毛を促進する場合、薬剤の使用や病院での治療だけでなく洗髪方法の工夫や頭皮マッサージも有効です。

正しいシャンプーのやり方

頭皮の汚れを正しく落とすためには、できればまず頭皮を蒸らして毛穴を開かせる方法がおすすめです。蒸らしてから頭全体をお湯でしっかりとぬらすと、シャンプーを使ったときに汚れが落ちやすくなります。
髪や頭皮にダメージを与えないようにするため、洗髪時には爪を立てずやさしく洗ってください。シャンプーをすすぐときには、泡が残らないように念入りにすすぎましょう。洗い終わったら、頭にタオルをのせて髪の水分を吸収するイメージでソフトに拭きます。

頭皮マッサージをする

頭皮マッサージは、頭皮の血行促進に有効です。効果的な方法の1つに、「プレッシャー」や「タッピング」があります。
プレッシャーとは左右の手のひらで両側から頭全体を包み、時間をかけて圧を加えていくマッサージで、タッピングとは両手の指で軽くはじくように頭皮を刺激するマッサージです。
これらのような頭皮マッサージは、入浴後など頭が清潔になっているときに行いましょう。

運動する習慣をつける

普段の生活習慣も、40代の白髪増加と無縁ではありません。不規則な生活リズムが続いてホルモンバランスが崩れると、白髪の原因になるといわれています。毎日、適度に体を動かすだけでも白髪の防止につながるため、運動を習慣化してみましょう。

育毛促進のための取り組み

育毛の促進には、生活習慣の見直しが欠かせません。食事のメニューや喫煙量に配慮するとともに、睡眠時間を確保して運動に励むと効果が上がります。

食生活の見直し

育毛効果が高いといわれる栄養素は、「ビタミン」「鉄分」「タンパク質」「亜鉛」の4種類です。緑黄色野菜や魚介類、また乳製品や大豆食品まで満遍なく食べると、豊富な栄養が頭皮に届けられ、丈夫な髪が育ちます。

タバコは控える

喫煙するとニコチンが血管を収縮させてしまうため、喫煙量が多いほど血の流れは悪くなり、頭皮環境を悪化させます。健全な頭皮環境を保つためには、タバコは控えた方が賢明でしょう。

睡眠時間の確保

育毛に深く関わる成長ホルモンは、分泌する時間帯が夜10時から深夜2時といわれています。この時間帯に良質な睡眠をとれていると、成長ホルモンの働きが活発になり、髪も健康になることが期待できます。

運動を始めてみる

定期的な運動をすると、新陳代謝が活発化すると考えられています。新陳代謝が活発になれば次々に細胞が生まれ変わるため、発毛および育毛が促進されるのです。激しい運動をする必要はなく、軽いウォーキングを取り入れる程度でかまいません。

おわりに

毛穴から髪を生えるようにする発毛と、生えてきた髪を丈夫にする育毛は、意味や使われ方が異なる言葉です。やさしく髪を洗った後は、頭皮マッサージを行うと発毛に効果的ですし、食事や睡眠時間にも配慮すると、発毛した髪は健全な状態を維持可能です。元気な頭髪を増やすため、ぜひ発毛と育毛ともに効果的な促進方法で取り組んでください。