【ヘアトニックの効果】育毛剤との違いは?使い方と選び方のポイント

〈 約 4分53秒 で読めます 〉

頭皮コンディションをすこやかにしてくれるヘアトニック。その効果や使用目的は、育毛剤と根本的に異なることをご存じでしょうか。今回は、ヘアトニックと育毛剤の違いについてと、ヘアトニックの選び方や使い方のポイントをご紹介します。

育毛剤とヘアトニックの違いは?

育毛剤とは、育毛や抜け毛抑止に有効とされる成分が配合された医薬部外品です。医薬部外品のため副作用の心配がなく、効き目も緩やかで頭皮への負担も軽微なことから、多くの薄毛患者に選ばれています。
対してヘアトニックは、化粧品というカテゴリーに属します(医薬部外品タイプもあります)。ヘアトニックは、保湿やフケの防止に一定の効果があるものの、育毛や抜け毛の抑止を目的とする製品ではありません。あくまでも、頭皮の環境をすこやかに保つために使用されるアイテムです。ちなみに、医薬部外品として開発されたヘアトニックは、「育毛トニック」と呼ばれています。
ヘアトニック含有の主成分には、保湿効果や血行促進、抗炎症作用、洗浄作用などの効果が期待できます。フケやかゆみの防止につながるため、夏場など頭皮環境が荒れやすい時期に使用するのがおすすめです。

ヘアトニックの選び方のポイントは?

ヘアトニックはスキンケアアイテムのため、商品の種類が豊富、かつ手軽に購入できるというメリットがあります。製品を選ぶ際は、使用目的やニーズに合わせてチョイスしましょう。

目的別に選ぶ

フケやかゆみの防止に役立てたいのであれば、保湿成分配合のタイプがおすすめです。頭皮に潤いを与えながらコンディションを整えるため、長期的にみて薄毛の予防対策につながります。ヘアトニックは薄毛にお悩みの方でも、ヘアケアの一環として取り入れられるアイテムでしょう。
また、「リフレッシュしたいから、クールで爽快感あるタイプを」「香りが気になるから、無香料タイプのものを」といった自分のニーズを明確にすれば、数多くの種類があっても選びやすいでしょう。

使いやすいほうを選ぶ

噴射しているスプレー
使い方で選ぶ方法もあります。ヘアトニックには、直接ふりかけるタイプとエアゾールスプレータイプの2つがあり、使いやすさや自分の好みに合わせたチョイスが可能です。
頭皮がデリケートで優しいケアをしたい方は、ふんわり塗布するふりかけタイプがおすすめ。刺激も少なく、マッサージしながら頭皮に直接浸透できるアイテムになります。一方、爽快感が欲しい方は、噴射式のエアゾールスプレーが良いでしょう。勢いよく噴射され、頭皮が引き締まったようなすっきり感を得られます。こちらもスプレー後に頭皮をマッサージすることで、より効果が期待できます。

医薬部外品タイプもある

ヘアトニックは主に化粧品というジャンルですが、中には医薬部外品のものがあります。より効果を得たいのであれば、成分濃度の高い医薬部外品タイプがおすすめです。
医薬部外品のヘアトニックは、血行促進や高い保湿効果、皮膚の殺菌・消毒に重点が置かれ、開発されています。高い効果が期待できる反面、その取り扱いには十分気を付けなければなりません。特に、自分の症状や体質にもっとも合う製品を選ぶことが大切です。

ヘアトニックの使い方

男性がドライヤーで髪を乾かしている姿
ヘアトニックの効果を最大限に引き出すためにも、正しい手順にしたがって使うようにしてください。以下は、ヘアトニックを使用する際の主な手順です。
1)ヘアトニックを適量、頭皮に塗布しまんべんなくすり込む。
2)指を使って軽く叩くように刺激する。
3)親指を軸にして、4本の指で頭皮全体をもみほぐす。
4)頭皮の中でも、特に「百会」と呼ばれるつぼを重視してもむこと。親指で1・2・3と徐々に力を入れてもみ、次第に力を抜く。このマッサージを3回繰り返す。
5)百会を中心に3~4cmの範囲を、中指・薬指・人差し指を使って円を描く感じで3週圧迫する。
6)最後に指を軽く曲げた状態で、頭をリズミカルに叩く。
※「百会(ひゃくえ)」……左右の耳を結んだ線と、顔の中心から頭の頂点に真直ぐ上がった線が交差するところ。
ヘアトニックの塗布は、髪が濡れた状態で行うと頭皮が傷みやすいため、洗髪後にしっかりドライヤーをして髪を乾かしてから使用しましょう。

おわりに

保湿効果があり、薄毛予防にもつながるヘアトニックは、使用目的や使いやすさなどで選ぶようにしましょう。自分の頭皮に合うか合わないか、医薬部外品であるかどうかもポイントの1つです。ヘアトニックは髪を乾かした状態で使用し、正しい手順にしたがって頭皮に浸透させてください。