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毛・抜け毛研究所

2023.12.15

  • 豆知識

    捻転毛とは?髪に生じるうねりの原因とセルフケアで改善する方法

    この記事では捻転毛の特徴から原因、改善方法について詳しく解説しています。

    湿気や季節の変化に敏感な捻転毛の発生メカニズムや、生まれつきの遺伝的要因、毛穴の影響、そしてダメージによる変化に焦点を当てながら、セルフケアの手法も紹介。

    NG行為の回避や洗髪方法、ヘアケア製品の活用、ブロー時の注意点など、実践的なアプローチで捻転毛への対処法を抑えていきましょう。

    捻転毛とは

    雨が降っていたり湿気が強くなる季節に悩みの一つとなるのが捻転毛。くせ毛の種類のひとつです。

    きな粉ねじりのように髪の毛がななめにねじれた状態の髪を捻転毛と言います。日本人のくせ毛では珍しいタイプ。

    生まれつきくせが生じている場合もありますが、後天的な要素によりねじれた状態でくせがついてしまい「捻転毛」になってしまうこともあります。

    捻転毛が生じる原因とそのメカニズム

    捻転毛になるにはいくつかの原因があります。

    「なんとなくくせがあるな」という程度から、見るからにくねくねとしたうねりの強いものまでさまざま。捻転毛が生じる原因について見ていきましょう。

    捻転毛になるメカニズム

    捻転毛のメカニズムを知るには直毛とくせ毛の違いを見ていくのが近道。
    くせのついた髪の毛が生えてくるのには理由があります。

    くせのついた髪の毛が生えてくる場合、髪の毛の断面図を見てみると直毛と比較して円形状にはなっていません。原因の一つに毛穴の向きや形が影響しています。

    毛穴が歪んでいると、髪が生えてくるときにうねりが生じてしまうため、髪の形が歪み伸びてくるとくせがついてきてしまうのです。
    また、毛穴から生えてくるときはまっすぐでも、髪の毛内部のたんぱく質バランスが悪く、髪の毛がまっすぐに成長しない場合もあります。

    髪の毛の内部はたんぱく質で構成されています。

    直毛の場合、髪の毛を構成するたんぱく質はきれいにまっすぐ並んでいるのですが、くせ毛の場合はたんぱく質の結合が歪んでいると考えられています。

    その場合もうねりが生じ、結果的にくせ毛となってしまうことがあるのです。

    原因①遺伝によるもの

    捻転毛をはじめとしたくせ毛は、生まれつきであることもあります。生まれつきの場合、多くの要因は遺伝によるものです。

    くせ毛の遺伝は優性遺伝と言われています。遺伝的に捻転網などのくせ毛が見られる場合、子孫がくせ毛になる可能性は比較的高め。

    髪の毛のうねる度合いも遺伝によりさまざまですが、自然に改善させるのは難しい場合が多いです。

    原因②毛穴のゆがみ

    頭皮の環境悪化や、髪の毛の生えている毛穴が詰まることで、毛が頭皮から生える際に髪の形が歪んでしまうこともあります。

    頭皮環境の悪化要因には、きちんとお手入れされていないことの他にも生活習慣やストレスが原因で頭皮環境が乱れ、毛穴の詰まりを起こしていることもあります。

    シャンプーやトリートメントのすすぎ残しや皮脂汚れなどによって詰まった毛穴がきちんと洗浄されていないことも要因の一つです。生活習慣やホルモンバランスの影響により皮脂分泌が盛んになり、毛穴が詰まりやすくなっているなども要因として考えられます。

    また加齢により、重力に引っ張られて毛穴の形が変わる場合もあります。年齢を重ねるとともにくせ毛になってしまうのはこのためです。

    原因③ヘアダメージによるもの

    ブリーチやヘアカラーなどのダメージ蓄積により、捻転毛をはじめとしたくせ毛になってしまうこともあります。

    ダメージによるくせ毛は本物のくせ毛ではないので根元の方はまっすぐに生えています。つまり生えている髪の毛のダメージにより、髪の内部が空洞化することにより傷んでしまってうねりが生じてしまうのです。

    パーマやカラー剤などにより髪の中が空洞になってしまい、その中に水分が入ることで髪の形が歪んでしまいます。

    くせ毛の種類

    捻転毛はいくつかくせ毛として生じる種類のひとつ。厳密に言うと捻転毛はくせ毛なのです。

    ここではくせ毛の種類について4つ解説します。
    【捻転毛】
    捻転毛は日本人では生まれつきであることは少ないタイプ。髪の毛をよく見るとコイル状にねじれが出ているくせ毛。うねりの出方が波状毛と比較すると細かいので一本の髪の毛を指でなぞると手触りがボコボコとした触感です。毛髪異常が原因で生じていることもあります。

    【波状毛】
    一般的に日本人に比較的よく見られるくせ毛のタイプです。波線のように柔らかなカーブを描いているのが特徴です。くせの出やすい方向やうねりの強さ、句性が生じる部位などに個人差が大きいのも特徴。

    くせの強度により、セルフケアで直毛と変わらない印象に出来たり、くせを活かしてファッション性を強調することも可能です。

    【縮毛】
    黒人の方に多く見られるタイプのくせ毛。チリチリとちぢれが目立ち、手触りも硬めなのが特徴です。髪の毛自体が全体的に縮れているのでツヤ感も出にくい傾向に。割合としては波状毛の次によく見られるタイプです。セルフケアで直毛にするのは難しいタイプだと言えるでしょう。

    【連珠毛】
    1本の髪の太さが一定ではなく、球状のものが連なったようにボコボコとした髪の毛が連続しているような状態です。連珠毛は疾患由来であることも多く、アトピーやアレルギー性疾患に伴い生じることもあるようです。

    子どもの場合、原疾患の症状が落ち着いてくると自然に軽快するケースも見られます。

    捻転毛のセルフヘアケア

    捻転毛は頭皮環境の悪化や、髪の毛の過度なダメージでより状態が悪化してしまう可能性があります。

    髪内部のたんぱく質の状態を安定させるためにも、夜更かしや過度なダイエットは避け、髪に良い生活を心がけましょう。

    以下に捻転毛を少しでも落ち着かせて扱いやすくするセルフケア方法について解説します。

    捻転毛の状態を少しでも落ち着かせるキーワードは「保湿」。
    水分が逃げないように保湿につながるヘアケアを意識することが捻転毛では重要です。

    洗髪方法

    洗髪時は事前にブラッシングを行い、あらかじめ汚れや髪の絡まりを除去しておきましょう。汚れを落とすための重要な準備の手順です。

    その後、お湯でしっかりと予洗いをして頭皮を十分に濡らします。シャンプーは優しく泡立て、爪を立てて洗わずに指の腹で軽くもみ洗いをします。シャンプーは刺激の強いものは避けましょう。

    また、摩擦によるダメージを防ぐために髪同士を擦り合わせないように気をつけながらしっかりと泡立てましょう。

    活用したいホームケア製品

    シャンプーはアミノ酸系のシャンプーを使用し、洗浄しすぎないようにしましょう。

    トリートメントにはケラチンや加水分解ヒアルロン酸が配合されたものが捻転毛のケアに効果的です。水分保持をサポートしてくれます。

    トリートメントを使用する際は頭皮近くに塗布するのは避けましょう。毛穴詰まりの原因となることもあります。トリートメントを使用した後はしっかりと流しましょう。

    ブロー時に意識したいこと

    捻転毛が気になる方は、シャンプー後のブローは必須。濡れたまま放置してしまうと捻転毛の状態がより顕著になります。

    捻転毛のセルフケアには、ヘアオイルを活用しましょう。

    ヘアオイルは髪に栄養を与え、しっとりとした質感を保つのに役立ちます。また、ヘアブローをする際の水分が髪の毛から逃げていくのをいくらか和らげてくれます。

    ブローの前には目の粗いヘアブラシで髪をとかしてからブローすると、絡まりにくくなり、捻転毛の絡まりやパサつきのお悩みをいくらか和らげてくれるでしょう。

    ヘアドライヤーの温風は髪の毛から20㎝以上離して、キューティクルの向きに逆らわないよう上から下に向かって乾かすのもコツです。

    ヘアケアの一環として「洗髪・ブロー・ホームケア製品の活用」を組み合わせることで、捻転毛の改善が期待できます。

    捻転毛のうねりを強くするNG行為は?

    強すぎるシャンプーや過度なダメージ、夜更かしや過度なダイエットは、捻転毛を悪化させる可能性があります。これらのNG行為を避けることからはじめましょう。

    捻転毛を扱いやすい髪の毛にするためには、日頃から正しいヘアケアを意識し、対策になるケア用品を活用するのが重要です。

    捻転毛のセルフケアを試みる場合、保湿や補修成分が豊富なシャンプーやトリートメントを活用しましょう。

    捻転毛のうねりやくせ事態を根本的に治せるわけではありませんが、うねりやパサつき、広がりをいくらか抑えて扱いやすくしてくれます。

    まとめ

    捻転毛の発生メカニズム、生まれつきの遺伝的要因、毛穴の影響、そしてダメージによる変化に焦点を当て、それに対するセルフヘアケアの手法を具体的に紹介しました。

    天候や季節によりうねりやくせで日々悩まされないために、捻転毛のメカニズムから自分でできる対処法を学んでおきましょう。

    理論的な知識から日常のケアまで把握し、簡単に実践できる方法を紹介しました。自らの髪の健康を向上させる手助けのひとつとして参考にしてください。
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