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毛・抜け毛研究所

2022.02.04

  • Q&A

    意外と知らない!ポマードの正しい使い方とは?

    A.現在ポマードは大きく分けて、油性ポマードと水性ポマードの二種類があります。
    ポマードの正しい使い方は髪型や目的によって異なるため、それぞれのポマードの基礎について知っていきましょう。
    「油性ポマード」の特徴は、ニオイやギトギト感に難がありますがセット力抜群。
    一方「水性ポマード」は、ワックスやジェルのように普段使い・おしゃれ使いができるものです。
    この特性を理解して使用する必要があります。

    ポマードは進化している?

    さて、みなさんはポマードに対してどのような印象をもっているでしょうか……。
    「ニオイがきつい」「古くさい」「ギトギトしていて気持ち悪い」などのマイナスイメージでしょうか。
    あるいは「リーゼント」や「ロカビリー」など特定のジャンルを思い浮かべる方も少なくないかもしれません。
    そのような印象をお持ちの方々にお伝えしたいことがあります。
    それは「最近のポマードは昔とはだいぶ変わってきている」ということ。いわゆる旧来のポマードとはまた違う、ニュータイプのポマードが続々と登場してきています。
    しかも最近流行りのヘアスタイル――たとえば流行中の「ネオ七三分け」のようなスタイリングにも最適なのです。
    今回ポマードの基礎知識を知り、ポマードを取り入れることで、みなさんのスタイリングの幅が今後さらに広がるのではないでしょうか。

    油性ポマードの歴史と特徴

    ポマードの歴史はワックスやジェルよりも古く、日本で登場したのは昭和初期。
    今でも愛用者の多い『柳屋ポマード』が日本でのパイオニアです。当然ながら現代とは時代背景が異なります。
    まだヘアドライヤーが希少な時代で一般家庭に普及しきっておらず、髪の毛をしなやかにするような類のシャンプーも当然ながらありません。
    そんな時代に髪の毛がボサボサになりがちなメンズたちの助けとなったのが当時最先端だった整髪料の「ポマード」です。
    ポマードをつけて櫛で撫でつけるたびに、ボサボサヘアを見事にコントロールすることができたようです。とはいえ、それからはだいぶ時間が経ちました。
    「ニオイがきつい」「古くさい」「ギトギトしていて気持ち悪い」などのマイナスイメージは、きっと昔のポマードに対する印象が根強いからでしょう。
    たしかに当時のポマードは例外なく「油性」。ニオイやギトギト感がつきものでした。しかし今は令和。ポマードも進化してきています。
    かつての「油性」一択時代から、「水性」のポマードが続々と登場。
    特にこの「水性」ポマードが今、令和の若者たちから絶大な支持を得ているようなのです。

    水性ポマードの特徴

    水性ポマードは、通称「グリース」とも呼ばれます。
    呼び方はどちらでもいいとして、今なぜ水性ポマードが支持を得ているのかを油性ポマードの特徴と比較しながらご説明します。

    ニオイが低減

    油性ポマードであっても昭和初期当初のようなクセの強いニオイのある商品は少なくなっています。
    今一般に販売されている水性ポマードはさらにいっそうニオイが気になりません。
    実際ヘアサロンでの仕上げにグリースを使う美容師さんも多いそうです。
    この事実が証明しているように、かつてのポマードがもっていた「男性的」「床屋的」なイメージとは無縁になりつつあります。
    現代の男性たちがどこまで昔のポマードを知っているのかはさておき、彼らにとって、彼らがよく使っているグリース(水性ポマード)に対して「ニオイがきつい」「古くさい」なんてイメージはないでしょう。
    ポマードにマイナスイメージがない世代がメインユーザーでワックスやジェルと並列でポマードを使い、「いいニオイ」を漂わせています。

    簡単に洗い流せる水性ポマード

    かつての油性ポマードは、シャンプーを使っても油分が残ったりするなど完全に洗い切るには労力が必要でした。
    この事実はある意味で油性ポマードの「セット力」や「キープ力」を代弁していますが、毎日しっかりと洗髪してはリセットし、できるかぎり枕を汚すことなく就寝したい現代の男性からすると、油性ポマードのギトギト感は馴染みもなく、正直いってしんどいかもしれません。
    その点、水性ポマードは洗い流すのも簡単。毎日ヘアスタイリングをし直すのが一般的な現代にマッチしたポマードなのです。

    髪型別・ポマードの正しい使い方

    改めてポマードについておさらいすると、現代のポマードには「油性」と「水性」があります。
    そしていわゆる「油性ポマード」の特徴は、ニオイやギトギト感に難がありますがセット力抜群であること。
    一方で「水性ポマード」の特徴は、ワックスやジェルのように普段使い・おしゃれ使いができるものの、セット力においては「油性」に劣るということ。
    とはいえ、どちらも「ポマード」には該当するので、「ポマード」の大きな特徴として語られる「ツヤ」や「メリハリ」、「再現性」などを演出するのに最適なヘアスタイリング剤だということは共通しています。
    最後に「ポマード」がより映える正しい使い方を髪型別に見ていきましょう。

    ポマードでの七三分け

    「ツーブロック×七三分け」や「アップバング×七三分け」のように、現代風にアレンジした「ネオ七三分け」がビジネスからストリートスタイルまで、どんなシーンにも合わせやすい髪型で、今のメンズヘア業界でトレンドになっています。
    そんな「七三分け」をする際に使えるのがポマードです。
    「七三分け」をより映えさせるためには以下のような手順でスタイリングしましょう。
    1.まずは髪全体を濡らし、ドライヤーで前髪やトップの髪を後ろに流しながら乾かしてクセをつけましょう。
    サイドは上から下に風を当てるように乾かして髪のボリュームをおさえるのがポイントです。
    2. 髪が8割ほど乾いたら、ポマードを手に取って両手に広げます。
    3. 前から後ろに流すようにして髪にポマードをなじませていきます。このとき前髪はポマードの量を少なめにするのがベター。
    4. 髪の分け目をつくります。このとき髪の分け目は黒目の位置を目安にすると美しいバランスになります。また前髪は斜め後ろへ流すようにしましょう。
    5. 全体のシルエットをチェックしながら、細部を整えたら完成です。

    ポマードでのリーゼント

    ポマードといえば「リーゼント」。このイメージも根強いでしょうからリーゼントの正しいつくり方もご紹介します。
    1. まずは髪全体を濡らします。
    2. ポマードを少量ずつ手に取ってから両手に広げ、サイドから後ろに向かって髪を流しながらなじませていきます。
    3. 櫛やコームで形を整えながら、ドライヤーでサイドの髪を乾かします。
    4. さらにポマードを適量取り、前髪からトップになじませていきます。
    5. ドライヤーの風を当てながら、前髪にボリュームがでるようにセットしたら完成です。

    おわりに

    現代の「ポマード」に分類される商品の進化は著しく、最近ではツヤを押さえたマット系のポマードまで商品展開されているようです。
    ポマード最大の特徴であったはずの「ツヤ」すら消えかけているとは、これからは「ポマード」の定義も変わってくるかもしれませんね。
    しかしながら、最近のポマードがワックスやジェルと同じように使い勝手がいいことに変わりはないでしょう。
    まずは抵抗が最も少ないと思われる、グリースから少量手に取ってみて、両手になじませてヘアスタイリングしてみてください。
    いつもとは違う鏡の中の自分に、ドキッとするかもしれません。
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