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毛・抜け毛研究所

2021.01.08

  • Q&A

    一年を振り返ろう!2020年話題になった髪にまつわるネタ10選

    2020年は全世界的にみて「新型コロナウイルス(COVID-19)」一色の一年だったと総括していいでしょう。

    当然日本国内においても話題の中心は常に「コロナ」でした。
    それは2020年の『ユーキャン新語・流行語大賞』にも表れていて、年間大賞に選ばれた言葉が「3密」だったことからもわかります。
    さらに日本漢字能力検定協会が発表する『今年の漢字』に選ばれたのも「密」でした。
    このようにコロナ一色の2020年だったわけですが、その中から髪にまつわるネタだけを取り上げると、これまた面白い結果が浮かび上がってきます。
    コロナと直接的/間接的に関わっている話題もあれば、まったく関係のないところで盛り上がったネタもあったのです。
    例年稀にみる変な一年でしたが、「2020年話題になった髪にまつわるネタ10選」と題して、一緒に一年を振り返ってみましょう。

    ①インカラ

    インカラは「インナーカラー」の略語で、髪の毛の内側にヘアカラーを入れること。
    2020年、若い女性たちのあいだでかなりの盛り上がりをみせた現象です。
    金やピンクなどの派手なカラーであっても髪の内側に部分的に入れるだけなので、髪全体を下ろしてしまえばさほど目立つことはありません。
    とはいえ同時に、髪をアップにしたり結んだりすることで、TPOに合わせて変幻自在のオシャレを楽しむことができます。
    コロナとは全然関係ないでしょうが、インスタ映えとの相性がいいことから若い女性たちに支持されたのだと思います。

    ②セルフカット

    一方、こちらはコロナとの直接的な関係があります。
    「密」は避けなければならないし、「ステイホーム」が推奨されている。
    そうなると、自宅でセルフカットにチャレンジしてみようという機運が、例年以上に高まったのが2020年でした。
    道具をそろえるための初期投資さえ済ませれば出費も抑えることができるので、セルフカットは家計にもやさしいのです。

    ③ツーブロック校則違反問題

    この問題はコロナとは完全に無関係です。
    2020年3月に東京都議会でおこなわれた質疑がきっかけで物議をかもし、一般の方々にも議論が飛び火して大きな話題となりました。
    今やツーブロックは男性だけでなく女性でさえも採用するほどメジャーな髪型の一つですが、それをごく一部の人による独断と偏見で校則違反とするのはいかがなものか……。
    このような背景があり、SNS上ではさまざまな議論が飛び交いました。やがてその議論はツーブロックの問題にとどまらず、世の中に蔓延するブラック校則の話題へと発展していくことになります。

    ④サブスク

    音楽ストリーミングサービスや動画視聴サービスなどではメインストリームとなってきたサブスク(サブスクリプション)。
    その波が美容業界にも訪れはじめたのが2020年でした。まだ、まさに黎明期といえます。
    現在でもすでに、月々定額で加盟店舗の別の店でもカットができたり、何度でもシャンプー/ブローをしてもらえたりするサブスク美容室がありますが、これからサービス内容にどのような進化があるのかは2021年以降の動向がもっとも楽しみな業界です。

    ⑤salone de mask(サロン・で・マスク)

    こちらsalone de mask(サロン・で・マスク)は、コロナ禍を経験しなければきっと生まれることのなかった商品です。
    医療用の両面テープで地肌に直に接着させるマスクのため、耳ひもがないのが最大の特徴です。
    サロンでカットする際には当然耳まわりの髪の毛にもハサミが入るため、耳ひもがないマスクはサロン業界にとって画期的な商品として話題になりました。

    ⑥フリーランス美容師

    「いつか自分の美容室を持ちたい」という独立開業志向は以前からあったと思いますが、従来型の独立とは少し異なる「フリーランス美容師」という働き方が2020年になって目立つようになりました。
    現段階で、フリーランス美容師の働き方は大きく二つあります。
    その一つは「業務委託型」。
    ある美容室から業務委託を請けて勤務するという働き方です。
    その美容室、その組織の従業員ではないため、契約次第では短時間で高額の報酬を得られるかもしれません。
    そしてもう一つは「面貸し型」。
    美容室として利用可能な場所だけを貸してもらって、あとは自身で設備を整えたり集客したりするため、リスクはありますが、自由度もものすごく高い働き方といえます。
    以下の記事には、ヘアサロンを開業する際に一般的に必要となる手順がまとめてあります。

    ⑦シェアサロン

    「フリーランス美容師」と関連したネタで、彼ら彼女らの働き方改革をバックアップする強い味方となりそうなのが「シェアサロン」という新しい業態です。
    サロンをシェアする。
    要は先ほどご紹介した「面貸し型」のスタイルと同じように見えますが、「シェアサロン」であることを大々的に謳った美容室の登場や、フリーランス美容師との円滑なマッチングを可能にしたサービスの登場により、美容師に使い勝手の良い面貸し型システムが可能となってきているのです。
    シェアサロンは、空き席を有効活用したいサロン側にとっても、効率よく稼ぎたいフリーランス美容師側にとってもwin-winな素晴らしい業態なので今後も要注目です。

    ⑧ヘアドネーション

    以前から欧米では「ヘアドネーション」の慣習がありましたが、2020年になってようやく日本国内でも認知されてきました。
    ばっさりとカットした長い髪の毛をそのまま破棄するのはもったいありません。
    ヘアドネーションでは、カットした自分の髪の毛で、病気や事故で髪の毛を失った子供たちを支援することができるのです。

    ⑨ドライヘッドスパ

    ドライヘッドスパが2020年にブームの兆しを見せました。
    この現象から、人々が高いリラクゼーション効果を求めていることがわかります。
    だんだんとステイホーム疲れをする人も増えてくるでしょうから、来年以降も大注目のリラクゼーションです。
    ウイルス対策が万全なお店を選んで、心身の疲れを取ってみてはいかがでしょうか。

    ⑩リモートカウンセリング

    「リモート○○」という現象も、コロナ禍を経験した2020年だからこそ脚光を浴びるようになりました。
    本来、美容師という職業は実際にお客様の髪をカットすることに最大の意義があるはずです。
    だから「リモート」という現象を横目で見ながら、サロン業界には関係ないと思っていた美容師も多かったに違いありません。
    しかし物は考えようで、リモート/オンラインであっても美容師として提供できることはたくさんあるようです。
    その一つとして最近流行しているのが「リモートカウンセリング」。
    私たちは家にいながらにして、髪に関する悩みやスタイリングの仕方などをプロにカウンセリングしてもらうことができるのです。
    セルフカットの方法などを動画で紹介する美容師ユーチューバーもいるぐらいですから、来年以降も「髪を切らない美容師」がまだまだ活躍することでしょう。

    おわりに

    「2020年話題になった髪にまつわるネタ10選」、いかがでしたでしょうか。
    2020年はコロナ一色かと思いきや、髪にまつわるネタだけでもさまざまなことが起こったのだと振り返ることができます。
    2021年もみなさまの髪が美しく健康的でいられることを祈念します。
    本年も一年、よろしくお願いします。
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